私はClaudeを使って寝かしつけをしながら記事を書いている
1. はじめに
私はモンスターラボという会社でLLMを活用した業務改善などを担当しており、普段からChatGPTなどを業務に組み込んで仕事をしています。
最近、Claude 3 Opusを使うことにより、子どもの寝かしつけの時間を使って記事の執筆ができるようになりました。
執筆に必要な作業の大部分を寝かしつけ時に終わらせておき、PCの前で作業する時間を大幅に短縮するイメージです。
この方法によって、執筆時にPCの前に座る時間を4時間から30分~1時間程度にまで短縮できています。
この記事のような個人で書いている記事だけでなく、会社から依頼を受けて書いた以下の記事もClaudeを使って執筆しています。
この記事では、Claudeを使った記事の書き方を、以下の2つのステップに分けて詳しく説明していきます。
記事執筆の準備(寝かしつけのようなスキマ時間に行う)
Claude 3 Opusを活用した記事執筆プロセス(30分から1時間位で行う)
また、実際の会話履歴を以下で公開しているので、この記事のあとに読んでみるとより理解が深まると思います。
それでは、Claudeを使って、効率的に良質な記事を書いていく方法を見ていきましょう。
2. 記事執筆の準備
Claudeを使って効率的に記事を書くためには、事前の準備が重要です。
ここでは、記事執筆の準備について説明していきます。
日頃のスキマ時間を活用して、伝えたいことをメモしておく
普段のスキマ時間を使って、記事を通して読者に伝えたいことをメモしていきます。
スマートフォンのメモアプリやノートアプリを活用して、思いついたアイデアをその場で記録しておくのがよいでしょう。
私は主に子供を寝かしつけているときなどのスキマ時間に、スマートフォンでNotionを開いて伝えたいことをメモしています。
Notionはマルチデバイスで同期ができるので、スマートフォンでメモした内容をPCで確認・編集することができます。
伝えたいことをメモする際は、以下の点に気をつけましょう。
思いついたらすぐにメモする
箇条書きレベルの簡単な言葉でもよいので、とにかく記録することを優先する
伝えたいことの優先順位や重要度は考えずに、思いついたものをどんどんメモしていく
内容が重複していたり、順番がバラバラでも良い
こうしてメモした内容は、後でClaudeに記事の執筆を依頼する際の材料になります。
記事の構成は考えない
記事執筆の準備段階では、記事の構成を考える必要はありません。
伝えたいことをメモしておくことだけに集中し、手間をかけずに準備することが重要です。
記事の構成は、Claudeに記事の執筆を依頼する際にClaudeに考えてもらいます。
Claudeは優れた言語能力を持っているので、伝えたいことを的確に理解し、適切な構成の記事を作成してくれるでしょう。
以上が、記事執筆の準備です。
日頃のスキマ時間を活用して伝えたいことをメモしておくことで、効率的に記事を書くための下準備ができます。
次の章では、実際にClaudeを使って記事を執筆するプロセスを見ていきましょう。
3. Claudeを活用した記事執筆プロセス
記事執筆の準備が整ったら、いよいよClaudeを使って記事を書いていきましょう。
ここでは、Claudeを活用した記事執筆のプロセスを詳しく見ていきます。
3-1. プロットの作成と修正
まず最初に、Claudeにプロットを作成してもらいます。
プロットとは、記事の構成や流れを簡単に示したものです。
最初のプロンプトでは、以下のように記事を通して読者に伝えたいことを伝えましょう。
実際に、この記事を書くために使用したプロンプトの例は次のとおりです。
私と一緒に記事を執筆してください
記事で伝えたいことは以下のとおりです。
うまくまとめて、まずはプロットを作成してください。
あなたの判断で、端折ったり、組み替えたり、言い換えたりしてもらって良いです。
段階的に考えてください。
# 伝えたいこと
* 手順
* 日頃のスキマ時間に記事によって読者に伝えたい事を書き溜めておく
* 私は子どもの寝かしつけをしながらスマホでnotionに書き溜めてます
* 記載する順番や重複、余計な情報などは気にせずにとにかく書く事を優先する
* ClaudeやChatGPTに記事を使って伝えたいことを伝えて記事を執筆してもらう
* まずはプロットから書かせる
* 満足のいくプロットがかけたら一章から執筆を始める
* 30分くらいで4000文字程度の記事を出力できる
* LLMに記事を書かせるときに気をつけること
* プロットから書かせる
* プロットがうまくできてから本文を書かせる
* 一回の命令で明確に修正箇所を伝えようとしない
* 「もっと明るい感じにしてほしい」などの抽象的な会話でも良いから、会話を繰り返して執筆精度を高めていく
* あくまで人ではなく、AIを相手にしていることを忘れない
* 人なら手間をかけさせないように一回のやり取りで明確に指示しなければならないが、AIであれば何度リテイクを出しても気にする必要はない
* 自分が文字を打つ回数を減らすほうが大事
* 丁寧な口調でお願いする
* ぞんざいに命令するよりも、丁寧にお願いするほうが文章のクオリティが上がる
* 良かったところはちゃんと褒めて感謝の気持ちを伝える
* 改善点が思いつかなかったら、以下のプロンプトで改善点を出してもらう
* 客観的な視点で改善点を3つ挙げてください。修正は後で行うので、一旦改善点だけ教えて下さい。
* 改善点に納得が言ったら修正を指示する
Claudeが作成したプロットを確認し、必要に応じて修正や追加の指示を出します。
抽象的な表現でも良いので、会話を繰り返してプロットの精度を高めていきましょう。
その際、あくまで人ではなく、AIを相手にしていることを忘れないでください。人相手なら手間をかけさせないように一回のやり取りで明確に指示しなければなりませんが、AIであれば何度リテイクを出しても気にする必要はありません。
プロットに納得がいくまで、Claudeとのやりとりを繰り返しましょう。
3-2. 各章の執筆
プロットが完成したら、次はそれに沿って一章ずつClaudeに執筆してもらいます。
執筆された章の内容を確認し、修正や追加が必要な箇所があれば調整しましょう。その際は、以下の点に気をつけてください。
丁寧な口調でお願いし、良い点は褒めて感謝の気持ちを伝える
改善点に納得がいったら、修正を指示する
Claudeとのやりとりでは、自分が文字を打つ回数を減らすことを優先する
一章の修正が完了したら、次の章の執筆に移ります。
全ての章の執筆と修正が完了するまで、このプロセスを繰り返しましょう。
4. まとめ
本記事では、Claudeを活用して効率的に高品質な記事を執筆する方法を紹介しました。
要点は以下のとおりです。
日頃のスキマ時間を活用して、伝えたいことをメモしておく
Claudeにプロットを作成してもらい、納得がいくまでやりとりを繰り返す
プロットに沿って一章ずつClaudeに執筆してもらい、修正や調整を行う
丁寧な口調でお願いし、良い点は褒めて感謝の気持ちを伝える
改善点が思いつかない場合は、Claudeに客観的な視点で改善点を挙げてもらう
Claudeとのやりとりでは、自分が文字を打つ回数を減らすことを優先する
Claudeを適切に活用することで、誰でも短時間で高品質な記事を執筆することができます。
ぜひ、本記事で紹介した方法を実践して、効率的に魅力的な記事を作成してみてください。