note版 第1回 ひねくれコラム

 【ひねくれコラム】 NO・318
【風雲急を告ぐ〔Call forwind &clouds〕〔敬称略〕
▼正に「西部開拓史」の時代。「法の番人」連邦保安官と、お尋ね者〔アウトロー〕との世界の「秩序」の変革をも変える闘い。片や、元カリフォルニア州「司法長官」「検事」のハリス副大統領、対、30以上の罪状を持つアウトロー〔無法者〕前大統領のトランプ。ナイアガラの滝をも凌駕(りょうが)する血みどろの闘いが今、始まった。「シェリフ」対「アウトロー」の構図。そして何と、連邦保安官はジャマイカの父と、インドの母を持つ誇り高き女性。

▼一方、「星条旗〔米国旗〕」が羽ばたく下、銃弾が貫通した右耳を抑え、SP〔要人の身辺を警護する私服警官〕が身を賭して防御する中、高々と右手を挙げ、「Fight・Fight
〔闘え!闘え!〕」と雄叫びを上げる。「勇敢で、強い米国を象徴」した瞬間でもあった。「絵になるシーン」だ。それを観たとき、ふと、ピッツアリー賞を取った1枚の写真を想い出した。『崩れ落ちる兵士』。1936年写真家、ロバート・キャパが撮影したとされる写真。スペイン内戦中の共和国側の兵士。スペイン内戦といえば、映画「誰がために鐘は鳴る」ゲーリー・クーパー、イングリット・バークマン主演を併せて想い出す。懐かしい限りだ……。

▼そして、米国民はトランプの右手を挙げて不屈の精神を表わす行動に「狂喜乱舞」。バイデンの影は、太陽の彼方へと吹っ飛んだ。その時点で、「もしトラ」から「確定(確信)トラ」へと変貌したトランプ。対し、プーチンも習近平も正恩も戦々恐々。ところが、「EU〔欧州連合〕」と「NATO〔北大西洋条約機構〕」が、トランプ返り咲きに対して旗幟を鮮明〔態度をはっきりさせる〕にした……。

▼それは米国頼みの「悪習」から解き放つように、敢然と立ちあがった。今後においては、EUフォンデアライエン〔女性〕欧州委員長及び、NATOストルテンベルグ事務総長の二人が中心となって、ウクライナの支援と連帯に揺るぎない確証を与えるとともに、「欧州及びNATOはウクライナと共にある」…と。ゼレンスキーの神がかり的な「行動力」と「胆力」に対しての評価が信頼となった証(あかし)であろう。

▼巷(ちまた)の評論では、まだ、露との和平交渉と、プーチンの勝利を信じている識者が多々いるが、早く目を覚ませ!ウクライナ東部の一集落を奪還するのに300台の戦車、装甲車等々を失っている現実を理解しているのか。領土は1インチも渡してはならぬ。ゼレンスキーに「屈服」という二文字はない。見誤ったな、プーチン。

▼そして、ハリス〔副大統領〕がバイデンの後継者として、「ガラスの天井」を打ち破ることになる。トランプ陣営としても、予期せぬ激震が走った。バイデンとの闘いに照準を合せていただけに、ハリスの登場は大いなる誤算でもある。ハリスは有色人種、すなわちヒスパニック、黒人、アジア人及び、女性票を獲得することになる。有名女性著名人も続々と名乗りを挙げている。あわよくば、副大統領にヒラリー・クリントンもしくは、オバマ元
大統領を推挙して闘えば、世界に激震が走る。これでプーチンも矛を収めることになる。
この男も「お尋ね者」。ハリスの強硬姿勢に耐えられるか。
そしてゼレンスキーが「栄光の架橋」を渡るー。―夢追人―

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