ゼロから始める受験国語対策術 - 苦手を得意に変えた実体験
はじめに
皆さん、こんにちは。高校入学当初、私は国語が大の苦手でした。しかし、効果的な学習法を見つけ、努力を重ねることで苦手を克服し、最終的には高得点を取れるようになりました。こんな私でも理系でも国語のある東大の学部試験を突破することができた勉強方法をシェアしたいと思います。受験に向けて奮闘中の皆さんの助けになれば幸いです。
全体的な学習戦略
高校の国語は、現代文(小説含む)、漢文、古文で構成されています。私の戦略は次のようなものでした。まず、漢文と古文は単語と文法を固めていきます。同時に、現代文は過去問を中心に演習中心でアプローチします。国語も語学の一種なので、とにかく慣れることが大切です。
私の場合、高校1年生の9月から高校2年生の4月までは、漢文と古文の基礎(文法、単語)を修得することに注力しました。この期間、確認レベルの演習はやりましたが、本格的な過去問への着手は控えめにしていました。現代文については、解法の考え方を問題集1冊を仕上げる形で学びました。
高校2年生の5月以降は、漢文、古文、現代文のすべてを演習中心に切り替えました。大学の過去問で構成された薄い問題集を選び、集中的に演習を行いました。特別なことは何もしていません。ただ、他の東大志望の人に追いつくには演習量が必要だという思いで、ひたすら問題を解き続けました。
現代文攻略法
現代文で最も意識すべきことは、解法の本質が本文の該当箇所の指摘と適切な要約にあるということです。オリジナルな表現や回答者の個人的な考えは一切不要です。
適切な本文箇所を指摘するためには、本文の論理構成を理解する必要があります。論理構成を把握するための手っ取り早い方法は、接続詞に注目することです。「しかし」「ゆえに」「結果的に」「同時に」「言い換えると」などの接続詞は、文章の流れを理解する上で重要な手がかりとなります。
また、該当箇所を適切に指摘するコツとして、本文を読む前に設問に目を通しておくことをおすすめします。これにより、何を探しながら本文を読めばよいかが明確になります。
私の演習方法は、問題を解く→答え合わせをする→回答の根拠・論拠を確認する→本文の論理構成を図式化する、というサイクルでした。最後の論理構成の図式化は、今でいうロジカルシンキングに近いものです。自分でロジックツリーを書いて、本文の「主張」「理由」「根拠」「具体例」を分解して整理していきました。
古文攻略法
古文は最初、漢文よりもちんぷんかんぷんでした。活用形など、理由を考え出すと意味がわからないものばかりでした。そのため、私は古文をひたすら暗記と演習で乗り切ろうという、いわば「脳筋」なアプローチを取りました。
まずは薄い文法書を3周ほどして、基礎知識を自分で思い出せるくらいまで暗記し、演習しました。同時並行で、単語の学習も繰り返し行いました。単語帳は好みのものを選べばよいと思います。私の場合は、先輩からもらった「ゴロゴ」という語呂合わせの単語集を使って演習していました。
漢文攻略法
漢文の学習では、まず薄い文法本を3周ほど繰り返し、その後問題集やセンター試験の問題を演習しました。漢文は何よりも慣れることが大切です。漢文特有の読み方のルールをいち早く覚えて繰り返し練習すると、読むスピードが上がっていきます。
個人的には、漢文は慣れてくると問題文もなかなか面白いと感じるようになり、結構好きな科目になりました。皇帝への進言の仕方や、為政者としての適切な振る舞いなど、現代にも通じる話が多く含まれていると感じました。
共通の学習テクニック
演習を行う際は、本番のテストを意識して時間を設定し、その中で解くようにしました。たとえ演習でなくても、1時間といった決まった時間内で取り組むようにしていました。これは、テストのための国語の勉強があまり好きではなかった私にとって、1時間で区切ることで次の科目に移れるという利点がありました。
最後に
この勉強法をひたすら繰り返した結果、センター試験での私の国語の合計点は190点くらいでした。これは、現代文、漢文、古文のいずれも、慣れれば確実に点数が取れる分野だということを示しています。
最後に皆さんに伝えたいのは、高校入学時に国語のテストが全くわからなかった私でも、演習を重ねることで点数を上げることができたということです。点数が悪いからといって諦めないでください。演習量を増やせば、誰でも一定の点数は取れるようになります。
勉強法に関する質問があればコメントをお願いします!
補足Q&A
Q: 古文と漢文、どちらから始めるべきですか?
A: 個人の好みによりますが、多くの場合、漢文から始めるのがおすすめです。漢文は文法規則が比較的シンプルで、早い段階で読解の楽しさを味わえる可能性が高いです。
Q: 現代文の評論と小説、どちらを重視すべきですか?
A: どちらも重要ですが、評論文の方が出題頻度が高い傾向にあります。まずは評論文の読解に慣れることをおすすめします。小説については、文学的な表現や心情理解の問題に慣れるよう、並行して学習を進めてください。
Q: 単語帳は1冊を完璧にするべきか、複数使うべきか?
A: まずは1冊を徹底的に覚えることをおすすめします。その後、必要に応じて別の単語帳で補完するのが効果的です。重要なのは、繰り返し学習することで定着を図ることです。
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