【大人の読書感想文】識学マネジメント(著:安藤広大)

前回、感想を書かさせていただいた「仮面のリーダー」と同じ作者の「識学」という発想に基づいたリーダーのあるべき姿を書いた本になります。
内容的には「仮面のリーダー」と似ているところがありますが、こちらの方が、図があったりと視覚的にわかりやすくなっており、初心向けにはオススメの1冊になります。

このご時世には非常に珍しく、リーダーは結果のみを追求しろと言った内容になります。
その結果を出すためには、リーダーは、
・集団でこそ利益は最大化することを知る
▶️狩猟生活に例に集団で仕事をすることの大切さを説いています(個では小動物や木の実、魚しか取れなかったが、集団で狩猟することでマンモスを狩ることが出来た)
・主語を曖昧にして責任から逃れない
▶️指示を出すときに、誰かが言っていたからと言わない。それを言うと指示されたことをやる人と部下から同じポジションの人間と思われる。
・優秀なリーダーは寂しい存在
▶️出世すればするほど重要な決断をする必要があり、自分と向き合うことが多くなり孤独になる。友達は会社外で見つけるべき。会社は友達を見つける所ではないと割り切ることで、情が湧かず、正しい決断ができる。
・上司が部下にするべきは「お願い」でなく「指示」
▶️偉そうな態度を取りたくないと言うことで、お願いする形で部下に指示を出す人がいるが、それでは責任の所在が曖昧になり、うまく進まない。
・仕事のやり方は任せる
▶️明確な誤り以外は、目標だけ設定しては、後のプロセスは部下に任せる。プロセスまで介入すると、部下が自分で考え、チャレンジ(失敗も含め)する機会を失ってしまい、成長の機会を奪ってしまう。
・分解して相手に伝える
▶️努力すればなんとかなるという抽象的な表現でなく、行動を細かく分解して、具体的に相手にわかりやすく伝える必要がある。
・上司から評価される管理職を目指す
▶️中間管理職が肝に銘じることは、部下や顧客からの評価=自分の評価ではないということ。あくまでも上司の評価=自分の評価。これは決して上司に媚びへつらえということではない。何か問題があれば、上司に提案するべきである。
・上司の威を借りるな
▶️主語を曖昧にしないと一緒だが、上司が言っているからと部下に指示されると部下から信頼されなくなる。上司の指示を自分なりに落とし込み、部下に指示を出すこと。
・一時的に自分の評価が下がることを恐れない
であるべきと記載あります。
▶️中間管理職は上からも下からもシビアな視線に晒され、どちらの評価も下げてしまうということはよくあります。ここでやっていけないのが、部下の人気取りのために上司を仮想敵にすることです。どんなことがあろうとチームを率いて業績を達成するという中間管理職の務めを全うすることが大事です。
(記載内容は一部になります。私が気に入った部分を抜粋しています。)

図解もあり、読みやすい本なので、リーダーになりたての人は、是非1度読んでみてください。

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