不妊治療を始めた経緯について
今回は、なぜ不妊治療を始めるに至ったのかをお話します。
一番の理由は、「20代前半の時点で自分が妊娠しにくいかもしれないと分かっていた」ためです。
結婚する前(20代前半)に子宮内膜症と子宮腺筋症の疑いがあると婦人科医から指摘されていました。社会人1年目の時、近所の産婦人科の先生からは「子宮内膜症の可能性があるなら、とにかく早く結婚して子供を産めば良い」と言われました。この言葉は当時の私にとって衝撃が大きかったです。「結婚や妊娠・出産は自分だけの意志では難しいのに…」とどうにもならない気持ちでした。
自分で子宮内膜症や子宮腺筋症について調べてみると不妊の原因になると書かれていて、初めはとても落ち込みました。
しかし、可能性はゼロではないと考え「妊娠しにくい体であることを理解した上で結婚や妊娠があまり遅くならないようにしなければ」と思いました。低用量ピルを使うことで子宮を休ませることができるということも知り、社会人1年目から結婚するまでピルを続けました。
若いころに生理痛が重いことを放置せず産婦人科にかかったことによって、20代前半から「結婚・妊娠・出産」を早めにした方が良いと頭で理解することはできました。
このことを知らなければ、20代で結婚して出産しようとは思わなかったかもしれません。現在の夫と結婚の話が出たのは26歳頃でしたが、仕事の面白さややりがいを感じていたため「仕事が楽しいし、すぐに結婚や妊娠・出産をしたいという気持ちにはならないな」という気持ちと「健康面を考慮すると早く結婚して妊娠・出産した方が良いのだろうな」という両方の気持ちがありました。結果としては、27歳で結婚してすぐに不妊治療のクリニックに通いましたが、31歳になった今でも不妊治療を続けています。
不妊治療は年齢が若い方が成功率が高いと言われていますが、「若ければ妊娠・出産が容易にできる」という訳では無いのだなと痛感しています。しかし、妊娠・出産できる年齢はある程度限界があります。子どもを授かりたいという気持ちがある方は早めにライフプランを考えてみることが大切だと思いました。
10代・20代の若い年齢の方も、生理痛が重かったり何か体調面で不安があれば早めに婦人科を受診することをおすすめします。
年齢を問わず、自分の体を大切にして不調があれば病院に行ったり生活習慣を見直してみることも大切だと思います。
とはいえ、「結婚・妊娠・出産」には健康面の問題だけでなく、社会的な問題もあると考えています。今後は社会的な問題について考えたこともお話ししたいと思います。