私は弱い 〜あのシールと期間限定〜
私は弱い。色々と、弱い。
先ず以て、イケメンに弱い。しかしながら、所謂万人受けする顔面偏差値の高いイケメンなら誰でも良いわけではない。ギャグセンスの高さは必須、そして、“私基準”のお顔の可愛さが必要です😊
あ、話が逸れた。今日のお題はイケメンではない。数ある私が弱いものの中でも特に弱い、かなりの頻度で買い物時、特にスーパーで夕飯の食材なんかを調達する時に出現する、その相手とは、
『半額シール』である!
今日はケーキなんか買う気はない。ないのに、ふらっと近づき覗き込むスウィーツコーナーで、いつも悲劇は起こる。そこにはあの、赤と黄色のまぁるいシールが貼られた甘い物たちが並んでいる。何故だろう、私が行くと必ずと言って良いほどそれらはある。あたかも「待ってましたー」と言わんばかりに。(それ、探してますね)
『半額』の二文字を私は決して見逃さない。
スイッチでも入ったみたいに、私の手はスーッと伸びていき、目当ての品をガッチリ確保。まるでバスケ選手の如く肘を張り、電光石火、カゴへシュート!
それが一つならまだ良い。いくつ買ったのかしら?家に戻って、アンタ、大概にしなさいよ、と甘味の誘惑に対する自分の弱さに呆れる。
定価で好きな物を一品買った方が、結果的に出費は抑えられ、よっぽど体に良いのでは?
そんなこたぁ百も承知。
そんな理性が働くなら、こんな事にはなりません。こうなってしまうのは、あのシールの攻撃力に完敗してしまうからなのだ。
そしてこのシールの欠点は、ほとんどの場合、その商品の消費期限が本日中という事。胃袋は犠牲となり、体重計に負担をかける始末‥。
しかし!廃棄処分寸前の可哀想なスウィーツ達を食する事で、食品ロスからスーパーの経営まで、体張って守ってるんです、私は。SDGsなんです。
ひどい言い訳‥。ごめんなさい、あのシールに弱いです。
さらにさらに『期間限定』という謳い文句にも目がない。だって、期間限定商品、今買わないでいつ買うの?「今でしょ!」です。今だけって言われると、やはり手が伸びる、そんな素直で単純な私。
全く同じ理由で、柿や梨、数多の種類の葡萄たち、そう、今を盛りと整列する秋の果物隊にもグイグイ攻め込まれ、我が軍は果物コーナーでも敗北を喫する。
仕方がないの。食欲の秋だもの。けれど同時にスポーツの秋とも言うではないか。明日は少し多めに歩くことにしよう。うん、そうだ、そうしよう。(ウォーキングなんて殆どしたことないくせに。やはり自分に相当甘い)
秋という季節のせいにしているが、あの夏の酷暑の中、しっかり体重増加したのは誰でしたっけ?
私です。
夏には、1日1本のアイスが私の命の源になっており‥。結局年がら年中ダイエットとは縁遠い。履けなくなったズボン達がクローゼットの上の方、段ボールの中で眠っている。
半額シールと期間限定がこの世からなくなったら、私きっと生まれ変われるのに。
嘘です!私の楽しみ、なくならないで!
今日もまた、あのシールを求めて彷徨うのだろうか、SDGsと呟きながら。