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「誰に」謝る?ニッポン放送~鶴光師匠替え歌の件

先日『「誰が」怒っているのか~鶴光師匠の「不適切」な替え歌』という記事を書きましたが、その後の動きについて。といっても本稿は「分からない」ことを「分からない」と述べるだけの内容ではあります。ただそれと併せて想起されることも綴ります。

7月10日に、ニッポン放送・檜原麻希社長が定期会見を行い、鶴光師匠によるピンク・レディーの「不適切な替え歌」について、改めて謝罪したとのこと。

檜原社長は「この件は鶴光さんご本人の問題ではなく、制作者側の認識の問題だったと思っている」とした上で、「鶴光さんがお色気で有名なのは我々も知っている。それが愛されるひとつのキャラクターなのですけれども、我々としては、番組の中で行きすぎた替え歌というものがあって、検証した結果、訂正したいということになりましたので、謝罪文を載せさせていただいた」。

放送から3カ月が経過してからの謝罪という経緯について、「とあるところからのご指摘もあり、社内でも再度検証してみて、ちょっと正そうということになった。時間が空いてしまってすみません」。

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202407100000627.html
太字は筆者による装飾

定例会見における社長コメントなので、とりあえず言いました、という程度のものなのでしょうが、なぜ放送から3か月空いての謝罪だったのか、また、誰に対しての謝罪なのか、も明確でないままです。

「とあるところからのご指摘」て。先の謝罪文では、作曲家・都倉俊一さん、作詞家・阿久悠さんの名前を出していたのだから、「作品に携わった方からのご指摘」とでも言えばいいものを、そうではなく、わざわざ「とあるところからのご指摘」という文言を用いているのは「誰とは言えないような、どえらい人がお怒りで…」と言いたいからなのか、と下衆の勘繰りをしてしまいます。

…この気持ちの悪い不明瞭さ・分からなさ。あることを想起します。

2009年、タレントの北野誠さんが、自身のラジオ番組「誠のサイキック青年団」及び関連イベント内の不適切な発言により、関係者らに対し迷惑を掛けたとして、約20年続いた同番組は突如終了、所属の松竹芸能も処分を下し、同年4月28日を以って無期限謹慎となる、ということがあったことを。。

「毒舌」が売りだった北野誠さんと、その番組において、「毒」が飛び交うのは常であったでしょうに、結局「何を言ったから?(どんな毒を吐いたから?)」というのはついぞ明らかになることはなく、ある芸能事務所の社長を反社よわばりしたから、とか、某宗教団体ににらまれたから、といった憶測が飛び交うのみでした。

鶴光さんの件にしても、下ネタなんて日常的に垂れ流してたのに、今更「制作者側の認識の問題」というのも、説明として苦しすぎます。

いずれも、業界に巣食う、ぬえのような存在に対して恐れおののいた挙句、タレントに処分を下したり、謝罪をしてみたり、という点で何だか似ているなぁと感じました。根拠はないです。あくまで筆者の感想です。

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