雑記83〜「愛着障害」と「解離性障害」の関係性と向き合い方について〜



 参考書:「トラウマ」宮地尚子








 皆さん、おはようございます。









 今日は、火曜日ですね、人生辛い方は、





 皆も、

 『見られない傷』、『内海に埋もれている傷』、『言語化出来ない傷』を抱えながら、






 生きていると思うと、少しは、楽になると思いますよ、


 皆、それぞれに苦しみがあります、





 溜め込みすぎないでくださいね、









 さて、本題ですが、





 以前、

 解離性障害の記事はあげているので、興味がある方は、是非、見返してみて下さい、







 今回は、


 解離性障害と愛着障害との関係性についても触れたいと思います、


 尚、愛着障害の詳細については割愛します、





 (本編開始)



 親が、虐待をしたり、


 子にとって、理解不能な行動をし続けた場合、子も矛盾した不可解な行動を見せるようになります、





 此れを、『無秩序型』と言います、







 そして、



 フランク・パトナム
は、

 この無秩序型愛着障害が、子の精神発達を阻害し、深刻な『解離性障害』へと発展させるとしました、





 そう、


 無秩序型の場合は、『近づくか遠ざかるか』と言う、人間として生きるための、


 一番、基礎的な部分が破壊された状態と
なるのです、




 ※ダブルバインドについては割愛します、






 また、


 無秩序型の場合、

 寧ろ、母に愛情が有りすぎて、子に厳しいしつけをしてしまうこともあります、





 つまり、

 母親の愛情が足りないのではなく、母親の感情の不安定性や、自己肯定感の欠如により、


 子育ての仕方が分からず、母親も苦しんでいる
のです、




 そう、


 母親も、子の時に安定した愛情を受けそびれていた可能性があります、




 その結果、

 良い子に育てなければと言う責任感が生じ、強迫的な行動へと繋がってしまうのです、





 だが、

 家庭や母親に責任を押し付け、批判する社会構造も良くはないです、


 母親も、

 しっかりと、当時からサポートを受け、孤立を避けることが望ましいでしょう、





 では、


 解離性障害の本人の『心のケア』はどうするべきか、それは、




 まず、

 『回復への道のり』も、また、本人への新たなストレスをもたらす事を認識すること、その上で、



 本人が、

 希望や繋がりを感じられるようなビジョンを社会が一緒に考え実行することです、





 心の傷は、

 本人から安心感や自己調整感を奪い、無力感を刻みつけ、未来への展望を失わせます、




 だからこそ、


 本人に、再び、自身の力を発揮できるような長期的な、画一的でない取り組みが必要です、




 また、

 関わりの深い『モノ』に触れることも大切です、それは、

 アート、文学、映画、小説など、何でも良いです、




 人間の弱さや不完全性、復元力、成長の可能性を再度考える、良い機会となります、




 そして、

 学問や研究のみでは、心の傷には迫ることは出来ないです、


 何故なら、

 学問や研究は、普遍性や抽象化、比較や相対化、論理の整合性を求められますが、




 心の傷は、

 比較を拒否するような個別性、絶対性があり、時間の流れや、


 人間関係がもたらす複雑さ、矛盾や逆説も含めた多義性
があるからです、



 時間を掛けて向き合う姿勢が大事でしょう、




 最後に、



 心は脳より複雑であり、『いつまでも可視化』することはできないです、



 心の傷は、目にも見えず、言葉にもなりにくい






 私は、

 解離性障害の方には、『戸惑いながらも側に居続けるしかない』、今は、そう思っています、






 と言う事で、以上です、参考にしてみて下さい。




 精神科医ましろ


 おまけ


 どっち


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