高校生活






 そうだな、そろそろ、この頃についてでも話すとするか、






 私は、

 公立中学から私立の高校へ進学した、確か偏差値は60


 当時の私にとっては、かなりレベルの高い学校だ、






 私は、胸が躍っていた、だが、一瞬で幻想は打ち破られた、



 そうだ、

 私の高校生活は、何一つとして良いことは無かったのだ、





 いや、

 実際には、あったかも知れない、だが、それを実感する余裕はなかった、






 高校1年


 男女共に、皆、自分の身を守るのに必死で、盛り上がっている場へ行き、


 顔が引き攣りながらも、まるで、道化のように振る舞っていた、





 くだらない




 当時、

 私は、今よりも、尖っており、そんなおままごとはしたくなかった、


 当然、友達も出来なかった、




 そう、ずっと、


 一人で過ごしていた、「独りの何が悪い」、私は今でもそう思っている、


 孤独とは美学だ、





 昼は、

 独りで食堂へ行き、日替わり定食を食べ、残り時間は図書館で過ごしていた、





 本当に学習意欲のない学校で、


 そこは、常に伽藍堂であった、埃まみれの書籍が泣いている、私はそう思った、





 暫く、

 図書館通いをしていると、委員の人達が話しかけてきた、


 ひとり、ヒカルの碁の主人公と同姓同名の人が居たので、



 何か、シンパシーを感じ仲良くなった、だが、関係は直ぐに崩れ去った






 人間関係なんてクソだ




 私は、当時、そう思っていた、こんな思想の人間が、まともな高校生活を送れるはずはなく、



 クラスでも、部活でも完全に孤立した、部活はその後、退部することとなる、




 自業自得だ、実にくだらぬ高校生活、






 高校2年




 私は、文化祭の、クラスの催しが何かも知らないくらい、周りと距離があった、


 そして、文化祭は欠席した、




 何故、文化祭で出席を取るのかは理解が出来なかった、






 課外授業で、

 自由行動が許された時、私は、独りで伊勢丹の和幸で、かつ煮御膳を食べていた、 




 偶々、

 教員達もご飯を食べており、「お前、独りで大丈夫か」と話しかけて来た、


 正直、余計なお世話だと思った、



 因みに、

 その教員の内の一人は、不祥事で捕まることとなる、





 バイトは禁止、恋愛も禁止という縛りの強い高校であった、



 校内で、

 手を繋いだ男女が何故、教師に怒られなければならないのか、私には理解が出来なかった、




 私は、勉強以外やることがなかった、当時、深夜アニメにハマっており、



 とらドラ、と言うアニメが放送されるまで、自室で勉強していたのを覚えている、


 私は満たされない青春をアニメで補っていた、




 当時ハマったアニメリスト


 ・ヴァンパイア騎士
 ・夏目友人帳
 ・モノクロームファクター
 ・黒執事
 ・スキップビート
 ・とらドラ
 ・CLANNAD
 ・けいおん!
 ・涼宮ハルヒの憂鬱
 ・らきすた!

 などなど、枚挙に遑がない、




 黒執事のセバスチャンミカエリスが側にいれば、どれだけ優雅に過ごせたかを想像していた、






 高校3年



 進路を決める時期、私は声優になりたかったが、

 人間としての魅力が到底、及んでいなかった、





 今で言うところの、


 にじさんじ
ホロライブあおぎり高校に合格するくらい、

 人としての魅力がないと、なれない仕事だ、




 また、

 操縦士の為の、適性検査も不合格だったため、私は、医学部を受ける事にした、




 修学旅行も欠席しようか迷ったが、もう流石に、知人は居たので、渋々、参加した、


 だが、結局、独りで行動していた記憶がある、




 何がしたいのだろうな、




 高校生活も残りわずかと言う時、


 私は、何故か周りから慕われていた気がする、いや、気のせいかも知れない、だが、



 皆で、

 午後の紅茶と、大人のふりかけ、何方が線引きとして明確か、


 と言うくだらない議論を交わしていた気がする、





 確か、私は、


 午後と午前は時間軸上で、明確なセグメント分けがなされるが、

 大人という概念は時代や文化と共に移り変わるので、


 午後の紅茶の方が、正しい答えた気がする、



 しょうもな




 卒業式、私は欠席したと思う、正直、記憶が曖昧だ、



 だが、


 私の事実上の卒業式は、涼宮ハルヒの消失を映画館で見にいった時だ、




 そんな失われた3年間を過ごし、私は大学へ進学することとなる、



 若者よ、勉強は裏切らない。



 精神科医ましろ



おまけ


あかん!




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