正常性バイアス｜【メンタル・マインド】
今回は正常性バイアスについて解説していきます。
これを理解すると人間心理を俯瞰して考えるようになっていくでしょう。
■ 正常性バイアスとは
正常性バイアスは認知バイアスの一種です。
ちょっとした異常事態が起きても正常の範囲内だと判断し、今回も大丈夫だろうという心理により、リスクを過小評価してしまう事を指します。
人間の心は予期せぬことに対してある程度『鈍感』にできています。
日々の生活の中で生じる予期せぬ変化や事象に心が過剰に反応して疲弊しないようにするための人間の脳の必要な働きが関係していると言われています。
■ 正常性バイアスの具体例
例としてこのようなことが挙げられます。
大雨が降り、気象庁やニュースでは発生前から警報を出していたのにも関わらず梅雨時期でいつものことだろうと深刻にとらえておらず、河川が増水し氾濫。水害に巻き込まれてしまう。
というような感じです。
よくタカを括るというような表現をされるのが正常性バイアスの危険なポイントですね。
■ リスクを下げる対策
正常性バイアスは予期せぬ状況ほど過剰に働く恐れがあります。
それを回避するためにはいかなる状況においても冷静に判断をできるようにしておくことが大切です。
◆ 物事に対するリテラシーを高める
災害に対するリテラシーを高めておくことで、脳の働きからくる正常性バイアス（根拠のない自信）をこういうケースの場合はこのように対応するなどといった危機管理力を日頃から高めておく必要があります。
事前に避難場所を決めておいたり、通信手段が使えなくなった時の連絡手段等を起こりえるケースを想定しておくというようなことです。
■ FXへの活用
今までのことをFXにおいて活用すならば予期せぬ値動きが起こった際のことを想定しておくことが大切です。
前回も効いている水平線だからまた効くだろうと楽観的になり、SLを引かずにいたりすると水平線に価格が食い込んでいきます。
それでもまあでも大丈夫だろうとなんの根拠もなく正常性バイアスが働いて結果的に資金ショートするほどの取り返しのつかない状態に陥るというようなケースが考えられます。
このようなケースの対策としては
◇ 必ずSLを設定する
これをしておくことは資金に命綱を付けるのと同じ行為だと思います。
急な値動きがあったとしても想定以上の損失を出さなくなり、また相場へトライすることができます。
◇ 自分の根拠を過信しない
自分の手法を信じるのは大切ですが、本当に何度も何度も検証ソフトでその手法を試し、何回エントリーして勝敗はいくらなのかを算出して初めて根拠と呼べます。
それもしておらずにたかが数回その手法で連続して利益を出してしまったばっかりに過信して使い続けていると、なぜ勝てないのかわからずより負の沼にはまってしまいます。
■ まとめ
正常性バイアスは人間の脳が必要以上に疲弊しないように自然に働く現象だと言う事ですね。
しかしその反面、それ以上の危機に直面するリスクもあります。
脳の働きの影響でなんとなく楽観的になってしまうのではなくそれを理解した上で対策を事前に決めておくと言う事が投資においても大切だというこｋとですね！
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