8月28日 教授とミーティング

先日、教授やシェフと万博に向けてミーティングを行った。
今回のミーティングでは、自分たちが解決したい社会問題や万博後に実現したい食の未来について言及し、それに向けて万博をどう活用することができるのかについて具体的な企画案を含めたプレゼンテーションを行った。

全体的な講評としては以下のような指摘を頂いた。

①    料理が美味しそうに見えない
今後出店予定のイベントで提供する料理を試作した際の写真をスライドに掲載したが、美味しそうに見えないとの指摘を受けた。
「楽しさ」は行動変容を起こす際に重要だそうだ。「見るからにおいしそうなもの」はその「楽しさ」につながる。万博の来場者に夢を与えるような料理でないと、植物性の料理は受け入れられない。そのためには料理の完成度を上げる必要がある。品数を増やすのではなく、一品のクオリティを上げることに専念するというのも一つの手だ。立命館大学には食のおいしさを追求している人や学生団体がある。そのような人達とコラボし、学生だけで完成度の向上を目指した方がいいのかもしれないというように言われた。

②    植物性食品のおいしさを伝えるだけではだめ
未来の消費者として何を乗り越えたら植物性食品が日々の食事の選択肢になるのかについて考える必要があると指摘された。今回のプレゼンテーションでは、「植物性食品のおいしさを理解してもらうことで植物性食品の存在を身近にさせる」ということを強調した。しかし、人々がスーパーで食品を手に取る際、美味しさだけでその商品を選んでいるのではない。価格や美味しさ以外にも多くの要因が人々の行動を決定づけている。そのため、その要因を一つ一つ明らかにしていくことが必要だ。主語を自分たちにして考えるのではなく、ターゲットのニーズを考えるべきだと言われた。

③    大阪万博でやる意義
タンパク質危機を伝えるだけなら万博である必要はない。今の状態では、大阪万博でやる意義が見えていないためあまり説得力がない。よって、なぜ大阪万博に出店してまでやる必要があるのかを考え、言語化する必要があると指摘された。

④    ターゲットの見直し
現在、企画の大まかなターゲットを「小学校高学年以上で日本在住の方」と定義づけている。しかし、小学校低学年は大人よりも舌が敏感で美味しさの記憶が残りやすいため、ターゲットに含めた方がいい。また、たんぱく質危機の影響を肌で実感するのは少し先になるため、その少し先の未来の当事者である若い人をメインターゲットとするべきではないかと言われた。

大阪万博について詳細な情報が公にされていないため今後の動きが見えづらいが、ひとまず教授らから頂いたフィードバックを基に企画を練り直していく。

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