スイッチのキメラ改造ふたたび
自作レバーレスコントローラーV2に導入した「ささき式キメラスイッチ」ですが、残念ながら方向系のキーを除いてGateronのスイッチに戻すことになりました。
反応性は申し分ないものの、やはり基板から外れやすいという物理的な欠点はいかんとも許容しがたかった。方向キーで残したのは、方向キーで外れかかるということがそれまで無かったのと、やはり回転系の入力に明確なメリットを感じていたからですね(ただし、こちらはストロークを少し深めに調整した「ささき式・改」)。
ただ、それでも不安定感は間違いなくあって、いつゲーム中に外れるだろうかという不安と隣り合わせでプレイしてました。もう少しなんとかならんかなぁと頭を抱えて、打開策を求めてWebをさまよっていたら出会ったのがこの記事でした。
これも2つのスイッチをニコイチするキメラスイッチのレシピです。ささき式はCherry MX銀軸のステム(軸)とTTCのハウジング(ケース)の組み合わせでしたが、上記のレシピはCherry MX銀軸のステムとDurock製スイッチのハウジングの組み合わせ。AP 0.4mmという、ささき式よりさらに攻めた驚異的な数字を引っ提げてます。
が、何より私の目を引いたのは、Durockのハウジングの底面が5pinだという事実でした。これならささき式の不安定さの解消が見込める。
というわけで、早速材料を調達して制作開始ですよ。
ハウジング側はDurock製ならばどれでもいいということで、見た目重視でこれを選択。国内で調達できるのも利点ですね。
Cherry 銀軸も追加で調達し、早速制作。
Durockスイッチの組み立てが硬くて、分解に少し苦労しましたが、なんとか完成。
うん、やっぱこのハウジングで正解ですね。安定感も、やはり5pin、基板にしっかり張り付いて簡単には動きません。
ちなみに、方向系のキー以外はステムにワッシャーをー噛ませてストロークも詰めましたが、方向系キーに関してはあえてワッシャーを入れてません。よってこれらはAPめっちゃ浅いけどストロークは深めというスイッチになってますね。理由は前述したとおり、回転系コマンドの対策ですね。
あと、内部のスプリングですが、最初Durockスイッチのスプリングをそのまま使ってましたが、ちょっと反発が強すぎる感じがしたので、ささき式キメラでも使った35gのスプリングに換えました。
で、完成品の性能を確認してみました。正確な測定をする手段が無いので感覚での評価になってしまいますが、APについてはささき式キメラと同等以上と感じました。それでいてこの基板設置の安定感。方向系キーの工夫によって波動拳コマンドの斜め抜けも起こりにくくなった。
最高かよ。
というわけで、新型キメラ改造、大成功です!!
自作のコントローラーに少しずつ手を入れて、使いやすいものにアップグレードしていく試行錯誤はめっちゃ楽しいですな。
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