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minipeg48鬼無双

YMDK Air40の導入後、若干その存在意義が危ぶまれていたminipeg48。ですが、実はここ二週間ほど、そのminipeg48が無双状態の大活躍でした。

COVID-19 が世に蔓延りだして以降、私の仕事はリモートワーク主体となり、殆どは自宅で仕事しています。それでも、たまにオフィスに出なければ捌けない仕事もあったりしますが、せいぜい月に一度程度でした。

しかし、今月に入ってからは二週間ほど連続でオフィスへの出頭が必要となり、久々の通勤生活を送っていました。そうなると、大活躍したのが、自宅ではメインキーボードの座をAri40に譲り渡した、minipeg48だったのです。

圧倒的なコンパクト性

私はキーボードには拘るタイプで、家でもオフィスでも同じキーボードを使いたい人です。以前、HHKB Professional JPをメインキーボードとして使っていた頃は、これを自宅からオフィスに持ち込んでましたが、HHKBは60%キーボードとはいえ、鞄に入れて持ち歩くにはいささか嵩張るサイズ感でした。結構厚みもありますし。

530gという重量も、単体で持ち歩く分には軽いと言えるのですが、他の荷物と一緒に鞄に入れて持ち歩くとジワジワ効いてくる重さです。

それがminipeg48ならば圧倒的にコンパクトなサイズ感と、HHKBの半分程度の重量。これなら通勤鞄に入れて持ち歩いても殆ど苦ならない。

一般的なボールペンとサイズ比較。HHKBの横幅は、このボールペン2本分強です
持ち運ぶときは、この100均で買ったジップケースにケーブルと共に入れてます

また、オフィスで仕事していると、サーバルームで作業することもあります。

サーバルームではいわゆる「サーバラック」と呼ばれる巨大なラックに、「サーバ」と呼ばれるパソコンのバケモノみたいな性能のPCを複数台収納しています。通常、これらのサーバそれぞれにキーボードとマウスを接続したりはしません。そんな台数を確保するのも設置するスペースを確保するのも困難だからです。

1セットのキーボードとマウスを切り替え機で併用したりもするケースもありますが、うちの会社の環境では微妙に使い勝手悪いので使ってません。都度、キーボードとマウスを操作したいサーバに繋いで使うのですが、この時も持ち運びが容易でスペースも取らないminipeg48が非常に取り回しよかった。

minipeg48の無双はそれに留まりません。

私は睡眠の質があまり良くないのもあるのか、昔から仕事の日は昼休みに仮眠を取らないと、睡魔で午後のパフォーマンスに悪影響が出ます。自宅ならベッドが使えますが、オフィスでは机に伏せって寝るしかありません。その際に、minipeg48なら全く邪魔にならない。HHKBはモニタの下に押し込んでようやく伏せる広さが確保できる感じでしたが、minipeg48ならそのままでOKです。

この「机上の空間を占有しない」特質は他にも、メモが取りやすいというメリットももたらしています。

先日の改造で、ミスヒットも格段に少なくなり、超コンパクトでありながら、オフィスでの主力キーボードとして十分な使い勝手でした。

地味に便利だったマウスレイヤ

Air40 とminipeg48には、半分ネタでマウス操作をエミュレートするレイヤを用意しています。自宅では殆ど使うことのないこのレイヤですが、今回は地味にいい働きをしてくれました。

先ほどサーバルームの話をしましたが、サーバルームではキーボードとマウスを設置するにはスペースがやや窮屈です。また、サーバの背後のUSBコネクタだと、ケーブルの短いマウスでは作業スペースまで届かないことも。地味にサーバルームはキーボードとマウスの確保に難儀しやすいのです。

しかし、私のminipeg48なら、これ1台でキーボードとマウスの役割を担え、なおかつ省スペース。これのおかげでサーバルームでの作業が随分と捗りました。

もちろん、このマウスレイヤの使い勝手自体は、本物のマウスには全然及びません。しかし、緊急避難的に使うには十分でした。これの存在はマジで助かりました。

ネタ半分で仕込んだ機能にまさか助けられるとは…

どこでもAstarte配列が使える

そして、自宅で採用しているAstarte 配列を、どこでもそのまま持ち込んで使える安心感。

正直、Air40もHHKBよりは小さく軽いとは言え、実は厚みはHHKB以上ですし、常時持ち歩くにはちょっと躊躇うレベルではあります。

サーバルームや会議室へ向かうにはビルの共有スペースを通ることもあります。私のオフィスがあるビルは雑居ビルで、当然他の会社の社員さんとかもいます。そんなところをAir40やHHKBを持ってうろついてれば、何事かと思われるでしょうが、minipeg48ならその点も問題なし。ぱっと見ではキーボードとわかりにくく、持ち歩いていて不自然さもありません。

オフィスの机上でも、サーバルームでも会議室でも、minipeg48を持ち込めば、特別な設定なしにAstarte配列がすぐ使える。特殊な変換ソフトを使うことなく、どこであっても手軽にAstarte配列が使えるのは本当に大きい。

これも超コンパクトで気軽に持ち運べるminipeg48だからこそですね。Air40でもこうは行かなかったでしょう。

そんなわけで…

オフィスに出社していたこの二週間は、minipeg48がまさに大車輪の活躍でした。

そんな二週間を経て改めて思ったのは、やはり私にとってはこの40%キーボードのサイズ感が、実用性とコンパクト化の点でベストバランスになりそう、ということ。

私にとって40%キーボードの最大の強みとは、ホームポジションからほぼ手を動かすことなく全てのキーと機能に無理なくアクセスできる快適性であって、コンパクト性はその副産物に過ぎないのですが、今回はそのコンパクト性の強みをまざまざと見せつけられました。

私にとって40%キーボードは最強です。すくなくとも、もう普通のキーボードには戻れそうもないですね…

ましてや、ただでさえコンパクトな40%オーソリニアキーボードにあって、さらなるサイズ圧縮を実用性を損なわないギリギリのラインまで追求したminipeg48。強すぎましたね。今後もオフィス勤務時の心強い相棒となるでしょう。


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