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LINEをしてもいい許可を得る旅~一日目~

カロさんからLINEの返事が来なくなった、、、、
毎朝おはようございますと送っても既読は付くが返事はない

どうして返事をくれないのですかと問うと
「地元の友達がN青木くんと付き合いをやめろって言ってたから」との返答
これは返事が面倒になったカロさんが適当に言った冗談なのだが

そんなことは知る余地もない僕はその地元の友達を説得するために1人大阪に行くことにした

返事が来なくなって一ヶ月半、とうとう大阪へ行く日になった。
いつもと違う、、、、不安だらけだ
初対面の人になんて言おうか、、、、

東京で仕事を終え、慌てて新幹線に乗り、
新大阪でカロさんに以前に指定された手土産を買いお友達が経営している居酒屋に向かった

居酒屋の名前は「賑」
着いて事前にカロさんが予約してくれていた名前をスタッフに告げる

「萬越泰造です」
発音して始めてわかった、、、
「まんこ、したいぞう」と僕は言わされていたのであった
怪訝な顔をされながら僕はカウンターに案内してもらえた

2杯呑んだあたりで大将らしき人に尋ねた
「すいません、カロさんのお友達のタツオさんいますか?」
私ですと怪訝な顔でいわれました。

事情を話し始め新大阪で買った手土産を渡した
「俺これ嫌いやねん」
凄く警戒されましたが、後ほど話しましょうと言われました。
良かった、話は聞いてくれるんだと少し心が落ち着きました

その瞬間にお店の扉が開く音を立てる
振り向くとそこには東京で一度だけ会ったことがあるアキラさんが立っていました

カロさんがアキラさんに僕に内緒で連絡をしてくれていたようだ
泣きそうでした。
いや、泣いてしまいました。

めっちゃ怖かった!!
1人でとても怖かった、、、、
知ってる顔を見た僕の心は一気に解放していく
その後、僕は完全に楽しくなってしまいました。

仕事が落ち着いたタツオくんも合流してくれたので
改めて事情を話し大きな声で「カロさんとLINEさせてください!!お願いします!!」と言いました

「はぁ!?」

この時はわからなかったが、そりゃそうだ
冒頭にも書いたがカロさんが適当言った冗談を真に受けた僕が
何も知らないタツオくんに訳わからないんことを言っているのだ、、、、、

訳のわからないことを言い続けた僕は
数分後タツオくんにフルスイングで叩かれた
クラッカーを鳴らしたような清い音が店内に響き渡る

みんな笑ってた、僕も笑った
笑えるなら僕はなんでもいい、人と一緒に笑えることが僕が一番求めていることだから

テンションが最高潮に上がった僕はたくさんお酒を飲み
おしっこもろくにできないほど酔っ払い、スナックにみんなでいきカラオケを熱唱でもこれは記憶にありません

気がつけば電話を取っていた
「N青木さんチェックアウトの時間過ぎてます」

僕はホテルのベッドで目覚めたのであった

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