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【大逆転裁判-成歩堂龍ノ介の冒險-】初見感想・考察



こんにちは、あんこです。


当方逆転裁判1〜4好き。
特に逆転裁判4が好きで、17年引きずっている人間だ。

だが大逆転裁判は、
販売から9年が経った今の今まで全く手をつけていなかった。
ナルホドくんの先祖が主人公なのかな〜と知っていたぐらい。

しかし遂に!先日、よーーーやく大逆転裁判に手を出した。


何故こんなにプレイが遅くなったかというと、
逆転裁判1〜4が大好きな当方、5で少し心が折れ、
逆転裁判そのものに触れるのを避けてしまうようになり…

大逆転裁判やら逆転裁判6やらが出てもなかなか決心がつかず…

過去の記事でも書いた通り、王泥喜セレクションが発売されてようやく覚悟を決め…
逆裁4をプレイし、やっぱ逆裁好きだ〜!!となり…

その流れで「大逆転裁判もやろう!!」となった次第。

で、ようやく大逆転裁判1をクリアしたので、
2をやる前に初見感想・考察を残しておこうと。
それがこの記事だ。


正直、まだいろいろ分かっていない。
だがこの何も分からない状態でこねくり回す考察ほど面白いものもない。

後から読み返して
「ここ気づいてたのぉ!?」となったり、
「全然見当違いなこと言ってる〜!!」となったり。
面白いようなこっ恥ずかしいような、あの感覚が好きなのだ。


なので、将来の自分が読み返して面白がる為に、この記事を残しておく。



⚠️ここからは大逆転裁判1、逆転裁判1〜4のネタバレ全開なので、未プレイの方は回れ右してください⚠️


当方は
・逆転裁判1〜4 : 何周もプレイ済
・逆転裁判5 : 1周のみ(ほぼ記憶なし)
・逆転裁判6 : 未プレイ
・大逆転裁判1 : 今回1周のみプレイ
・大逆転裁判2 : 未プレイ
の状態です。




大逆転裁判は1からもう5話まであるので、ボリュームにはかなり満足した。
結局何時間やったかな…?
そこまで詰まなかったけど、土日全部の時間を費やしても1週間近くかかった。


最初は「どうしても逆転裁判キャラに愛着があるから大逆転裁判に馴染めるかなぁ…」と不安だったのだが、
最終的にみんなのこと好きになっちゃった。
少しほっとしたのが本音。

ちなみに私は細長悟とバロック・バンジークス卿、亜双義一真が好きです。
頼むから皆苦しまないで。無事でいて。

いやもう皆充分苦しんでるんだけど。
流石にこれ以上はもう。

いや多分この祈りも届かないけども。
絶対2で何かあるけど。


ただ、プレイしていて何点か気になった点が。
あんまりいい事は書いてないので、嫌な方は飛ばしてもらって大丈夫です。

気になった点


①大量に謎を残したまま終わる

恐らく大逆裁1をプレイした方には伝わると思うのだが、
1はかなりの謎を残したまま終了する。

私はSwitch版の大逆転裁判1&2のソフトを購入したので、
1クリア後に2をすぐにプレイ出来る状態だが…

当時は勿論、1が出たあと2年は空白があったわけで。

これは1発売当時にクリアした方は特に、結構消化不良感が強かったのではないか?と思う。


あまり過去を持ち出したくはないのだが…
そこら辺の塩梅は逆転裁判は上手かったなと。

特に逆転裁判1〜3はそれぞれが繋がっており、3-5の伏線回収っぷりは目を見張るものがあった。
しかし逆転裁判1〜3で凄かったのはその伏線回収っぷりだけでなく、
1.2.3それぞれで1つのストーリーが完結していたことだ。

それと比べてしまうと、
大逆裁1だけのスッキリ感は劣ってしまうかなぁ…とは思った。

②謎解きが簡単

私が逆裁1〜3をプレイした時はかな〜り詰んだ記憶があるのだが、
大逆裁1はほぼミスなく終わった。

謎解きが簡単…というよりも、
龍之介を始めとしたキャラクターたちがめちゃくちゃそれっぽいヒントをくれるので、
悩んだとしてもテキストを読んでいれば察することができるレベルの難易度

たまに先読みしすぎてどの証拠品をどの証言につきつければいいんだ…?となるが、
まぁそれは逆裁あるあるなので置いといて。


逆転裁判1〜3・蘇る逆転は展開の先まで読んで考えた上でないと選べない選択肢や証拠品のつきつけがあったと記憶しているが、
大逆裁は1個1個順を追って説明してくれる感じ。

どちらかというと、謎解きをしているというよりも小説を読んでいる感覚だった。


とはいえ、トリックは「よく考えたな〜」と思わせるものも多い。
トリック自体が単調なのではなく、ヒント・説明が豊富といった印象。


という訳で、逆転裁判でやったような頭を絞り出すような難しさはなかったのがちょっと残念。

まぁ逆転裁判1〜3をプレイした時よりも年をとったから頭が働くようになったんじゃね?と言われればそれまでだが。
(余談ですが、逆裁1〜4を初プレイしたのは小学生〜中学生の時だったが今はアラサーです)

③テンポが悪く感じる

逆裁1〜4に慣れた人間だからこそかもしれないが、
次のテキストが出てくるまでの間隔が長く感じて「むむ〜!」となる時が多かった。

キャラモーション自体は「動いている〜!かわい〜!」と感動したのだが、
いざゲームを進めていくとどうしてもキャラの予備動作によりテキスト表示が遅くなっていることが気になり、
早く続きを読ませてくれ〜!となることも…

探偵パートで(言っちゃなんだが)事件に関係ないどうでもいいところを調べている時に、
モーションによって時間が食われると「もうちょいテンポよく進めたいな…」と思ってしまい、
"調べる"が面倒になってしまったり。

逆裁はキャラ同士の会話を楽しみに調査を進めることが多いので、
会話を見るために調査が億劫になるのはちょっとな〜…と思ってしまった。
まぁ私が短気なだけだと言われたらそれまでだが。


とはいえ共同推理のような、
ある種キャラの動きそのものが舞台のように表現されている時は、モーションを見ていて楽しくプレイすることが出来た。

ノリノリの龍之介とホームズさん、好きすぎ。
ナルホドくんの演劇の才能は龍之介の頃から受け継がれていたんだなぁ。


キャラクターの考察・感想


ハイ結局皆好きになりました。メグンダル以外。
大逆裁1は犯人も切ない話が多かったなぁ。メグンダル以外。

3話で真相を暴けていれば、メグンダルさんを有罪にできていれば、
クログレイさんもジーナさんもこんなに苦しめなくて済んだのに…

そこにどんな闇があったとしても、
誰かの罪が明るみに出ることになったとしても、
過去に触れることで誰かが悲しみ苦しむことになっても、
真実を暴かないと他の誰かの罪に連鎖する。
そこでまた被害者と加害者が生まれてしまう…

これは逆裁シリーズで散々描かれてきたテーマなので、
だからこそ悔しかったなぁ。止められなかった…と。


あとパットとローラ等、ただの証人たちにも結構泣かされることが多かった。

上にも書いたが、みんな好きだけど私は特に亜双義一真、バロック・バンジークス、細長悟が特に好きです。
(龍之介と寿沙都ちゃんは殿堂入りということで)

とはいえ大逆裁1では皆の謎が解決しないままま終わってしまったので、
彼らの過去や内情、事情は分からないままだ。

今のうちに、特に謎が多い亜双義・バンジークス検事関連について考えていこうと思う。


亜双義一真



仕草だったり、
狩魔を背負っていたり、
弁護士を目指していたり、
赤かったりヒラヒラだったり、
「もとより」の挨拶だったり、
成歩堂龍之介と親友だったり。

姓は違えど、明らかに御剣を彷彿とさせるキャラクターだ。
まぁその「姓が違う」のが1番引っかかるのだが。
とにかく重要キャラクターなのは間違いない。

なのに…ホントに…死んだのか…?
あんな悲しい事故で…嫌だ…嫌すぎる…

亜双義の死因…嘘だろ〜!?そんな呆気ない…逆に残酷!!と普通に泣きました。

15歳で亡命を選ぶほどの環境で育ったニコミナちゃんの気持ちを考えると…と思うし、
まさかクローゼットに人が隠れているなんて思わないよなぁ…とも分かるけれども、

どうしても「亜双義は…そんな男じゃないんだい!!!あんたに寄り添おうとしてた気持ちは本当だったんだい!!」と地団駄するような、
悲しい気持ちが溢れてしまう。

最後呼び鈴を見た、のところで「絶対クローゼットの方じゃんかよ〜!!」になり普通に泣いちゃった。
切なすぎるそんなの。


…だが、私は亜双義の死を信じていない。


だって!もう会えないとか嫌だもの!!


…という感情論はおいといて、
理由としては「遺体を見ていないこと」「解剖ではなく検体しかされていないこと」が大きい。


この時代は解剖ではなく検体をされる、とわざわざ1話で説明してくれたのは、
大日本帝国の司法・捜査が他外国と比較すると遅れているという説明のためかとは思うが…

私はこの曖昧さが、今後また別の方向で利用されるのではないか?と思っている。
そしてそれが「亜双義の生存」に繋がるのではないか?と。

大逆裁では、線条痕や指紋、遺伝子検査も行われない。
なぜなら当時はまだその方法が確立していない or 大日本帝国・大英帝国ではまだ捜査方法として採用されていないからだ。
そこが逆裁とはひと味違う謎解きの面白さにもなっている訳だが、
逆に言えばそこに一縷の望みがある…と私は考えている。

亜双義の体(あえて死体とは言わない)はまだ事故(あえて事件とは言わない)後のまま傷つけられずに存在しているはずなのだ。

私たちは亜双義の遺体をまだ見ていない。
まだ手も合わせてない。
しかも現場写真だって綺麗な顔してるだけだから!
四肢切断とか銃痕とか失血の様子が写ってる訳じゃないから!あれ寝顔だ!!きっと!!

しかも亜双義の暗殺も目論見があったらしいので、
なんかこう…亜双義が死んだと思い込ませて…
なんか…いい感じに検分記録を偽装して…
裏で…利用するぜ!みたいな陰謀が働いていたと…


信じる!私は!信仰は自由!!


…ただそうなると問題になるのは勿論、
最初から仕組まれた計画だったのか?
それを亜双義自身が知っていたのか?
知っていたのならば亜双義はそれに賛成だったのか?嫌々巻き込まれているだけなのか?
だ。

亜双義が了承の上で自らの死を演じたならば、
蒸気船であの事故が起こった以上、
仲間の第三者が蒸気船潜り込んでいたか、
船長が亜双義側だったか、
もしくは完全に亜双義が主犯だったか…になる。
さらに護衛として細長刑事も潜入させていたところを見ると、
警察関連もグルなのでは?と推測される。

しかもそれだけではない。事はそう単純にはいかない。
何度も言及されているが、亜双義一真はあくまで司法留学生という立場だった。
言ってしまえば、ただ優秀な学生の1人…なだけのはずなのだ。

だが1話の会話を聞いている限り、
サイバンチョも御琴羽教授も「亜双義の使命」を認識していた様子。
さらにいえば、ヴォルテックス卿も「亜双義の使命」をかなり意識していたシーンもあった。

もしそんな亜双義が、たまたま別の適当な組織によって誘拐等されただけ…なのであれば、
彼ら上の者たちは血眼で追求するだろう。
しかし彼らにそんな様子はない。

つまり、亜双義の死の偽装が仕組まれたものならば、
それは大日本帝国・大英帝国の司法関係者たちがグルで行っていることになる。
闇なんてレベルじゃないだろ。

亜双義が
「大日本帝国の司法を変える」
「大英帝国でやらなければならないことがある」
「そのためには犠牲も厭わない」
と話していたのが過ぎり、嫌な予感しかしない。

"カルマ"を背負う男


しかも、1.2話で亜双義が見せたあの思い詰めたような表情から考えると、

亜双義は(それが亜双義家の使命なのか亜双義一真個人の使命なのかは分からないが)、
自分の使命に思うところはあり揺れ動きつつも、正義のために悪をこなそうとしている
ような気もしていて。

その使命がいつか将来の司法のためになると信じて、
背負ったカルマを必死に果たそうとしているのではないか

自分の役割を果たそうとしているのではないか

と思っている。


ただ、もしこの最悪な予想が当たっているのであれば、
そんなに苦しいものを背負ってたなら言って欲しかった…
重い宿命を一緒に分け合いたかった…と思ったけれども、
多分亜双義はそのカルマに龍之介に巻き込みたくなかったのかな。
「共犯にしたくない」と寿沙都ちゃんに真実の告白をしなかったぐらい、亜双義は優しいから。

だからこそ、親友・成歩堂龍之介を密航という犯罪を犯してまで倫敦に連れていき、
助けて欲しいでも意見を聞かせて欲しいでもなく「見届けて欲しい」と伝えたのではないのだろうか。

そして「弁護士になっていずれ…」と話していたのは、
もしかしたら。もしかしたら…
自分を弁護して欲しかったのかな…とか…
自分が間違っているのであれば正して欲しいと思ってたのかな…と思ったら…辛すぎて…


でもだったら、だからこそ、
龍之介が亜双義が背負い込んでいたカルマを受け継ぐのあんまりにも…あんまりにもだろ〜! と…

龍之介も亜双義もどっちも辛い…
私は2人に和気あいあいと幸せに仲良く生きていって欲しかっただけなのに…

…とこんな感じで私は亜双義は生きていると信じているので、今後もそれを前提として考察を書くが…

ナルホドくんと御剣、龍之介と亜双義の相違点は、
ナルホドくんと御剣は1〜3を経て「相棒」と呼べるほどの信頼関係を築いたのに対して、
龍之介と亜双義は既に「相棒」と呼び合うほどの仲だということ。
しかも2人とも弁護士と同じ立場だ、ということだ。

一見良いふうに見えるが、これが最悪な形で影響してしまったら…と戦々恐々としている。

どういうことかというと、
御剣は結局悪夢を見ていた&捏造の件は巻き込まれただけの形で終わったから、
ナルホドくんと御剣はその後純粋に切磋琢磨できるようになった。
だからまだよかった(御剣の気持ちを考えるとよくはないけど)

だが、もし、もしだ。
もし亜双義がやろうとしていた事・使命が犯罪行為…もしくはそこまではいかなくとも何らかの犠牲に繋がっていたとしたら…
成歩堂龍之介は親友としても弁護士としても非常に苦しむだろう。

依頼人が真犯人なのに無罪にしてしまったケースや、
散々龍之介が悩んだ「信じる」という行為にも繋がってくるが…
メグンダルは言ってしまえば赤の他人だった。
しかし、親友・亜双義一真だけはそうはいかないだろう。

過去に自分を信じて弁護してくれた親友が、
自分を信じられなくとも信頼することができた親友が、
何か犯罪行為に手を染めている…という真実に龍之介がぶち当たったら…
双方ともに非常に苦しむのは目に見えている。

龍之介も亜双義も苦しんで欲しくないよ…杞憂であってくれ。


…ここまで考えてきたけど、これで亜双義がホントに死んでたらマジで落ち込むな。
頼む生きててくれ。
そして生きているならば、その手を汚さずに幸せに生きていってくれ。

でも生きてても2で悲しい目にあうのはほぼ確なので、
なんかもう…つらい!!!


バロック・バンジークス卿



もうめっちゃ好き。見た目も中身も好きでしかない。

バロック・バンジークス卿はニコリともしないし「死神」と呼ばれてるしでこわ…となるが、
検事としての振る舞いは至ってマトモだと思う。
証拠品の捏造も証人の買収もしないし(寧ろされた側)、
異議も真っ当なものばかりだし。

スコットランドヤードに対する信頼も、
証人に対する発言も。
一見冷たいけど分かりやすく優しい男やコイツは。

だからこそ3話は悔しかった。
サイバンチョの言うことは最もだけど…
バンジークス検事は何も悪いことしていないのに…
メグンダル、末代まで恨む。

正直賄賂や捏造は弁護士よりも検事側の方がやりやすそうだと思っているので、
散々やられただろうに一貫してそこのラインは越えないバロック・バンジークス検事は非常に好感が持てた。
真実を求める検事なんだな〜と。

まぁ陪審員や龍之介に「そんなこと言っちゃダメだろ!」と思うような酷い発言をすることもあるが…
コロコロ判決を変える陪審員への怒りはごもっともだし、
日本人への恨みがあるのを見ると「まぁ過去に何かあったんでしょうね」感プンプンだし…
致し方なし。

正直ジーナちゃんへの「犯罪者だからハッチさんを撃ってもおかしくない」といった発言はお前〜!!になったけれども。
検事の道を選ぶこととなった経緯、
「死神」を受け入れている現状、
「日本人」とかなり主語大きめに恨みを持っている心情を推測すると、
御剣たちのように憎しみを持つきっかけとなる過去があったのだろうなぁ…と同情的になってしまう。
とはいえジーナちゃんには謝って欲しい。

ただ法廷でお酒飲むのと投げるのと聖杯を砕き割るのと台に足乗っけるのは良くないと思う。
単純に立会人が危ないし。
バンジークス検事も危ないし。ゴツイ手袋してるとはいえ。
あと普通に行儀悪いし。

「お許しいただきたい」で全て許されると思うな!…と思っていたけれども、
肝心のサイバンチョが「出ましたッ!」と喜んでたからいっか。
美しい御御足が見られるのも嬉しいし。
ファンサービス的なものなのかもしれない。

余談だが足上げといい指差しといいブレイクモーションといい、
初めて見た時はいちいち動作に色気がありすぎて「これ見ていいやつ?」と謎の背徳感を抱いた。

これセクシーすぎて心配



…さてバロック・バンジークスに関して1番謎なのは、やはり「死神」の件だろう。

だが3〜5話の言動を見ていると、
どうしてもバンジークス検事が主導でそんな酷いことをしているとは思えないのだ。
結局メグンダルさんの死も、バンジークス検事は関係なかったし。

特に4話以降はずっと「バンジークス〜!」と叫んでたから私は。
陪審員を証人として召喚する、と乗っかってくれた時は「やっぱお前もこっち側タイプの検事じゃん!」と肩ポンしたくなった。

…そんな訳でバンジークス卿が嫌な奴とは全く思えなくて、寧ろ

・ヴォルテックス卿などの上の人たちがバンジークス検事を死神と祭り上げることで民意を扇動しやすいようにしている
・上にとって都合の悪い、無罪となった人間を「死神」を利用して消そうとしている

説のほうがまだ有るかな…という印象。

さらに5話のグレグソン刑事とのやり取りを見るに、
バンジークス検事は大英帝国の司法関係者とは深い関係ではなさそう(進みたい方針すら合ってなさそう)なので、
バンジークス検事が死神となるよう仕組まれているか、
利用されていると知った上で死神を演じているか、
のどちらかが有力であると思われる。

だが本人が語っている以上、
今の陪審員制度の弱点や、
明らかに有罪になるべき人間が権力・金で無罪になる倫敦の現実に胸を痛めているのは間違いない。
そのため、どちらにせよ自分の意思で「死神」という役割を担っているのは確実だろう。


バンジークス卿も相当重いもの背負ってるな〜…
「死神」はどう転んでも良い噂にはなり得ないので、
司法や警察、あらゆるヘイトがバンジークス検事だけに向きそうで嫌だ。
人柱として使われてそう。
そしてそこまで分かった上で受け入れてそう。
そんな危険な道進んでくれるなよ〜…

バンジークス卿にもかなりの想いがあった上での行動だと思うのであまり言いたくはないが、
それでもやっぱり心配だ。
金を武器に世間を騙す悪党を成敗するために「死神」を演じている時点で、
相当心根は優しいし覚悟決まってる人だもの〜

それに、少し話は逸れるけれども「暴れん坊たる鋼鉄のカカト」を始めとしてちょいちょい可愛らしい言葉を使う所からも「絶対根っこは良い人ですよねバンジークス卿」感が溢れてて困る。

悪くなりきれてないんですよ。
あと言葉使いから格式高さが溢れ出てるのよ。
その中にこんな茶目っ気な気質があるということは、幼少期は可愛がられてそう・大事に育てられてそうだし。
まぁ服装からしてお家柄は裕福そうですし。
可愛いね。

そう考えるとニコニコしちゃうけども、
だとすると尚のこと「死神」を背負っている現状がとんでもなく重くなるので嫌になる。


…話を戻すと、もう1つ謎なのはバンジークス検事の「過去」だ。
バンジークス検事は大逆裁1で32歳。
出された情報をまとめると

22歳 : 検事になる
27歳 : 死神と呼ばれるようになり検事席に立たなくなる
32歳(現在) : メグンダル氏の裁判で法廷に復活

になるはずだ。
が、日本人と"何か"があったのはいつなのか?
そしてその日本人は誰なのか?
なぜ検事席に立たなくなったのか?

などなど、多くは謎のままだ。

…正直日本人と何があったのかは全く想像がつかない。
もしかしたら顔の傷はこの時に負ったものなのかな?とは思ったが。

だが、その日本人は誰だったか?は消去法で考えると、亜双義か他司法関係者になるだろう。
ただ「無邪気に近づいてきて〜」のセリフを踏まえると、
年上連中だとしたら "無邪気" に近づいてくると表現するか…?となんとなくしっくりこないので、
バンジークス卿が恨みを持っているのは亜双義なのでは?と思っている。

しかし、バンジークス卿は現在32歳。
亜双義は1話時点で23歳。
誕生日が分からないので正確な年齢差は分からないが、
約10歳も年の差があり、しかもバンジークス卿の方が年上となると…何があったのか検討もつかない。

敢えて想像するなら、
大日本帝国の司法関係者が何らかの思惑があって亜双義に命令し、
バンジークス卿に近づけさせ、
その後何らかの事件が起きて決別した、とかだろうか。
それならバンジークス卿が「亜双義」でなく「日本人」と一括りにして恨みを持つのも分かる。

亜双義が大英帝国に行ったのか?
バンジークス卿が大日本帝国に来たのか?
すらも明言されていないが、
「島国から "現れる" 東洋の者」という表現を見るに、
亜双義が大英帝国に来た側なのだろう。
御琴羽教授が過去大英帝国に留学に行ったと話していたので、
もしかしたら一緒に行っていたのかもしれない。

…まとめると、私の中では

過去に亜双義が大英帝国を訪れる機会があった。
そこでバンジークス検事は亜双義と知り合い仲良くなった(これが単に友情なのか思惑が亜双義側にあったかは謎)。

その後偶然何らかの事件が起き、亜双義がバンジークス検事を裏切る形となる行動をとった
もしくは
亜双義が司法関係者や亜双義家の命令でバンジークス検事に起こった事件に関っており、最終的にバンジークス卿ではなく大日本帝国をとった。

さらにこの時バンジークス卿は顔に傷を負った。

とかかな〜という結論になった。
正直全然自信ない。
が、私に考えられるのはこれぐらいだ。


だが、そうなるとこれまた謎になってくるのは「バンジークス卿は亜双義の現状をどこまで知っているのか?」だ。
これには勿論、事故で亜双義が亡くなったこと、
「亜双義の代理として」龍之介が倫敦にきたことを含む。

上で書いたように亜双義が今も生きており、
それに大英帝国の司法関係者も関わっていると仮定するならば、
司法関係者側のバンジークス検事がそこまで憎んでいる亜双義に対して何の言及もしないのは些か不自然だ。
そのため、亜双義の死の偽装があったとしても、
バンジークス卿はそれに関わっていない or ただただ知らない
と考えられる。

しかも4話のセリフを読む限り、バンジークス卿は3話では「龍之介たちが倫敦に到着したばかりの留学生」であることも知らなかったようなので、
そもそも本来の司法留学生は亜双義だったことすら把握していなかった可能性が高い。

そしてバンジークス卿の「私が法廷に戻ってきた本当の理由は…ひとつ。貴公ともう一度、この法廷で言葉を戦わせたかったからだ」は本心だと思うので、
全体の流れとしては


死神・検事として法廷に戻ってきた3話時点では日本人留学生は関係なく、
メグンダルさんを目的に死神として法廷に舞い戻った。
その法廷で龍之介たちに興味を持った。

4.5話は龍之介が目的で法廷に立った

となる。

まとめると、
バンジークス卿の過去と日本人を憎む理由にはほぼ間違いなく亜双義が関わっている
だろうが、
今回の亜双義の死亡(偽装)には関わっていない…のではないかと。
検事は警察の手先では無いと断言しているし。
バンジークス卿は闇の中心人物に据えられているだけで、
本人は何も手を下していない…と考えている。


…まぁ何が言いたいかというと、
そんなこんなでバンジークス卿のことが現時点でもめちゃくちゃ好きなので、
早く過去を知りたいという気持ちと、
絶対辛い目にあってるから知るのがしんどいという気持ちとで揺れ動いている。

頼む〜幸せな結末を迎えてくれ〜
貴方の笑顔が見たい。


両国の司法関係者たち



闇ふか〜〜!!!!
としか言いようがない。
特にヴォルテックス卿。

そもそもヴォルテックス卿は、
3話であのメグンダル氏を捕まえといて「無罪を取るのは簡単だ」と語ってた時点で真っ白なハズないのだ。

なにせ倫敦は最高峰だ、と誇り高く思っている様子。
であれば逆説的に、バンジークス検事も語る大英帝国の司法の弱点は嫌という程理解しているだろう。
それを解決するため、犯罪を減らすため、倫敦をより良くするためならば、ある程度の犠牲も厭わないような本気度を感じる。

さらに「犯罪者どもは罪を逃れるために平然と見え透いた嘘をつく。それに時間をとられ、さらに犯罪は増えていく」という発言からも、
絶対良からぬことを計画している気がする。


しかも、ヴォルテックス卿は「龍之介が亜双義の意志を継いだ」ことをえらく気にしてるので、
「亜双義の使命」について熟知しているのは明白
そのため、私の亜双義生存説が本当だったら、
その隠蔽にヴォルテックス卿が1枚噛んでいる…いやそれどころか主導する側にいるのも確実。

もはや真っ黒じゃね?と訝しんでしまうレベルだ。

だがヴォルテックス卿が黒なのであれば、
そのヴォルテックス卿から厚い信頼を受けているというグレグソン刑事も怪しくなってしまうわけで…嫌すぎる。
でもグレグソン刑事いい人だから。私は信じてる。


しかもヴォルテックス卿だけではない。
大日本帝国側も怪しさは爆発している。

1話の様子を見る限り、「亜双義の使命」をサイバンチョも御琴羽教授も理解しているっぽい。
そもそも司法留学生として亜双義を推薦したのは慈獄長官らしいので、この事態には両国の法のトップ層が関わっているのだ。

さらには5話で「大英帝国と大日本帝国間で国家機密の漏洩が起きている」と問題となった。
…あまりにも露骨だ。

両国の思惑に亜双義の使命が関わっているのであれば、
両国の司法関係者のトップクラスの方々は共犯関係だと考えられる。


しかも、亜双義一真は倫敦留学の目的を龍之介にも寿沙都ちゃんにも伝えなかった。
そして御琴羽教授も、法務助手であり実の娘でもある寿沙都ちゃんに伝えなかった。
さらに御琴羽教授は、あのワトソン教授とも友達ときている。
あの、最後に暗号で名前が明記されていたワトソン教授とだ。

これがもう決定的なのではないかな〜と。
亜双義は、2話で寿沙都ちゃんを巻き込みたくないと密航を秘匿していたことからも、
人の為に隠し事をするタイプなのだと思う。
意味の無い、人を傷つけるだけの嘘はつかない。
彼はそんな人間だろうと私は信じてる。

そんな亜双義が、あれだけ信頼している2人に真意を伝えなかった…

そしてそれは法関係者たちも同じ。
「若者たちが今後の未来を作っていく」とそれらしいことを語ってはいる。
条約を締結までしている以上、将来のことを考えた上での行動には違いないのだろう。
だが、そこに優秀な若者の筆頭である亜双義の使命を絡ませようとしているような雰囲気…

勘ぐるなという方が無理な話だ。


そんでもって、そんな御琴羽教授の娘である寿沙都ちゃんも、
露骨にはみちゃんや葉櫻院あやめとそっくりのポーズをしているところを見るとも〜嫌な予感しかないわけで。

大人たちの思惑に子供を巻き込むなよ〜!!と、今のうちに怒っておく。
何も分かってないけど。
これで全員潔白だったらそれこそハラキリしなきゃいけないレベルの名誉毀損をつらつら語ってしまったけど。

保険かけとこ、ごめんなさい。


シャーロック・ホームズ



2話でシャーロック・ホームズが登場した時は、
こいつ本当に有能なのかよホームズの名前のくせしてよ、
その便利道具貸してくれよ有効活用してやっからよ、
ぐらいに思ってた。いろいろな人に怒られる。

だが2話後半になるにつれて「こいつちゃんと頭良くね?共同推理のポンコツ具合はどこいった?」となり怖かった。

あと普通に奇行が多すぎ。怖い。おもろいけど。
分かっていても、視点移動すると壁にホームズがいるの笑ってしまう。
あんまりにも重い空気の2話で唯一笑わせてくれたのがホームズだったので、結局感謝してるし好きになった。


でもそんなホームズも、
龍之介と被害者の亜双義が親友同士だと語った時明らかに「過去に何かあった経験者風な」態度をとったので、
こいつもこんなにふざけた感じなのに闇あるのかよ…と苦しくなってしまった。

その後も「大切なものを失った、そのツラさはよく分かる」とか、
「ボクが信じるのはボク自身だけ、裏切りとかはどうでもいい、ボクの見る目がなかっただけだ」とか、
「生きるべきか死ぬべきか…問題はそのへんだよ」の引用とか…
いや〜これはもう間違いない。
まぁワトソンさんが関わっているんだろうな。幸せにな〜れ。


ていうかそもそも、ホームズはワトソン教授が大日本帝国で亡くなったことを知っているのだろうか?
流石に知ってるか…?
でもそうなると、自分がいない土地で何も分からず親友が死にその追求も出来ない、名探偵なのに…なんてことになり辛すぎるんですけど。
犯人のジェゼールさんについても知っているのだろうか。

というかホームズさんはワトソン教授殺害の真犯人を追求したのが成歩堂龍之介たちだと知っているのだろうか。
龍之介たちを(屋根裏ではあるけど)一緒に住まわせてくれる…どころか事務所まで作らせてくれるって…
あんまりハッキリとは口にしないが、ホームズさんが龍之介たちのこと相当気に入ってるのは間違いないし。
何故か龍之介が「弁護士になる」と語ったことだけは忘れずに覚えていたし。

?が止まらない。

ホームズは一見ギャグキャラだしモーションも面白いものが多いし表情も豊富だけど、
発言は割とヒドイことも多いし、
かと思えば的確にキーとなる発言もしてくるしで1番読めない。
亜双義やバロック・バンジークスよりも読めない。
こいつの真意はなんなんだ。

正直ホームズに関しては、フックはありまくりなのだが、知識が無さすぎて書けることが無い。
これほどシャーロック・ホームズに対しての知見が全くないのを後悔したことはない。


とはいえ倫敦の闇を思い知っているような様子を見るに、
大逆裁で描かれる運命や物語をかなり把握している側の人間なのは間違いないだろう。

そしてその闇に思うところはあり、
何とか自分に出来ることをしよう、
闇がこれ以上深くなるのをできるだけ回避しようと考えた結果が「バスカビル家の犬」の秘匿だったのかもしれない。

今のところ分かりやすく可哀想な目にはあっていないが、
大逆裁は1だけでもこれだけ「民意は時としてうつろいやすく、真実を追求する際に妨げとなる」と強調して描かれているので、
小説を介して民意の羨望を一身に受けているホームズが何も使われない・巻き込まれないはずもなく…

そんでもって、繰り返しになるが亜双義生存説が本当であれば、
2話で亜双義の死体を確認しピアスを取ってきたホームズも絶対何らかの形で亜双義の件に関わっているわけで…

嫌だ〜ホームズも穏やかに過ごしていて欲しいよ〜…
アイリスちゃんと穏やかな日々を送って欲しい。
でも「謎を解く」のが名探偵だからそうもいかないのか。
本当ままならない。


大逆転裁判という舞台


大逆裁は明治時代の話だ。
しかも龍之介たちは後半から大英帝国に行ってしまうので、
逆裁シリーズとは裁判のシステムも証拠の情報量も、舞台が全く異なる。

そこでプレイしていて特に印象に残った点を書き残しておく。


陪審員


まさか逆裁4で真犯人を追い詰める助けとなってくれた裁判員制度(ここでは陪審員制度)が、
良い面ではなく課題点もあるよという形で再利用されるとは…
盲点だった…

あれだけコロコロと判決を変えられると、
バンジークス検事が悪しき風習だと忌み嫌うのも分かるなぁと。
しかもその民意を動かそうと捏造などに手を染める弁護士もいたなら尚更だ。

逆裁4の牙琉霧人の「日々を感情のおもむくままに過ごし、論理的な思考もできない…そんな愚かな連中に何ができるというのですか」がチラついて、うーーんん…になってしまう。
というかバンジークス検事も似たようなこと言ってたし。

霧人の主張は行き過ぎだし、実際4では裁判長に言い返されてたけれども、
大逆裁時代では課題が多いのも事実。

あれだけ大日本帝国の司法を変えたい、大英帝国で学びたいと語っていた亜双義だけれど、
その大英帝国にも司法の問題点があって、
それにバンジークス検事も苦しめられている…
と考えると何とも…
どの国にも課題点はあるものだな。

とはいえ「民意は無駄」と切り捨てるようなことは絶対にしないと思うので、
2では良い形で着地するといいな…と思っている。

これどんな結末にして、逆転裁判(現代)の物語へと繋げていくのだろう。
今のところはまだ読めない。

逆裁4との関連性


上の陪審員についてでも触れたが、
大逆裁をプレイしていると「これ逆裁4で描きたかったことを噛み砕いて再構成してくれてるのか…?」と思うことが多かった。

ホームズが語った
「優れた観察者は対象の僅かな反応も見逃すことはありません。ふとした視線や顔の筋肉の動き、ちょっとした身のこなし〜略〜それらは全て情報なのですよ。
そして優れた論理家はそれらの情報を瞬時に組立てる。そこから引き出される結論は、唯一無二の真実を射抜くのです」
は、明らかに "みぬく" の極意だし。

歴作では捏造などに手を染めるのは検事側だったのに、
寧ろ弁護士側が法を逆手にとったせいでマトモな検事が割を食うのもそうだし。

ゲームの物語が「作品」から始まるところも、
闇の描写も、
人にはいろいろな側面があるというくだりも、
事件は連鎖することも…

書き出すとキリがないが、
プレイしていて逆裁4の空気を感じるシーンが多々あった。
私が逆裁4が大好きな人間だから余計なのかもしれないが。

私は逆裁5.6それぞれについては何とも…だが、
申し訳ないが逆裁4の続編だとは思えていない。
そのため大逆裁1の物語を見て、
もしかしたら大逆転裁判を通じて、
逆裁4以降でタクシューさんが描こうとしていたものが見れるのかもしれない…と密かに思った。

でもこれは逆裁4に囚われた亡霊の妄言なので、
聞き流してもらって大丈夫です。


多く残された謎


最初にもチラと書いたが、
大逆裁1ではかなりの謎を残して終了する。
全ての話で謎が残されたままじゃない?というレベルだ。

最後に、後々見返すために、とりあえず気になっている点を纏めて残しておこうと思う。

【1話】

・ジェゼールさんが「大日本帝国で」「英国人であるワトソン教授を」殺害した動機
・密約が交わされた理由
・亜双義に課せられた使命
・条約が今後どのように関わってくるのか
・ジェゼールさんのその後


【2話】

・露西亜の革命家
・弁護士となった龍之介に、亜双義がしてもらいたかったこと
・亜双義が大英帝国でどうしてもやらなければならなかったこと
・"狩魔"の意義


【3話】

・「死神」の仕組み
・バンジークス検事が5年前法廷を去った理由
・メグンダルが関わっていた闇の全貌

【4話】

・夏目漱石の下宿の呪い
・「首を絞められて死にかける」悪夢の意味
・窓もない部屋で、夏目漱石が生活スタイルを網羅されるぐらい監視されてた理由
・操作パートで出てきた胡散臭いキャラクター2人組の正体
(EDガリデブさんの話ではあの宿からは出ていったみたいだが、2で出てくるのか…?)
・被害者の身元
・倫敦の闇とは
・ホームズが倫敦の闇を目の当たりにしたきっかけ

【5話】

・「バスカビル家の犬」を非公開にした理由
・「バスカビル家の犬」の原稿を見て思うところありげだったアイリスちゃん
・寿沙都ちゃんが「バスカビル家の犬」を知っていた理由
・ワトソン教授について
・ホームズさんとバンジークス卿の関係
・バンジークス卿が大富豪の悪党と日本人を憎む理由
・バンジークス卿はホームズの小説を読んでいなさそうな発言をしていたのに小説の一説を知っていた理由
・陪審員として出てきた露西亜の革命家なんだったん?

【その他】

・万博博覧会(主に水晶塔)
・陪審員が関係者しか集まらない理由
・EDあたりで触れられた亜双義、サッシャー、グレグソン、ワトソンの関係性


総括


…というわけで、大逆裁1の感想・考察でした。

いや長!!自分でもこんなに長くなるとは思っていなかった。
亜双義とバンジークス卿が特にドツボなのが悪い。

大逆裁1では富裕層と貧困層、人種など、
あらゆる格差を露骨に描いているので、
恐らく2ではより深く掘り下げられるのだろう。

金で買える判決 VS 死神による制裁…
陪審員や法廷だけでは明かすことが出来ない真実への向き合い方
そして利用される民意と、民意により傷つけられるメインキャラクター
とかだったら普通に凹むなぁ。

さらに「信じる」行為の意義、
神と人間、
法の脆弱性、
光と闇などの言及を見ると、
龍之介はまた悩み立ち止まることになるんだろうな…
大丈夫だ龍之介、私がついてるぞ。
亜双義も寿沙都ちゃんもホームズさんアイリスちゃんもジーナちゃんもついてる。

だけれど「日の沈まぬ國」に横たわる闇を、
「日のいずる國」出身の龍之介と亜双義2人が晴らすなら、
それはとても綺麗な構図だなぁと思う。

そういえば現時点での各話の真相をまとめると、

1.3話=真相(動機や真犯人など)がハッキリしないまま被告人の無罪が確定。
2.4話=計画的な殺人ではなく悲しい不運の積み重ねによる事故
5話=事故では無いものの殺意はなかった

なので、1話足りとも「全部解明されました!闇は暴かれた!勧善懲悪!スッキリ!」な話がないんだな。
だからクリアしても、なんだかもの悲しい気持ちなのかもしれない。

だがそれは間違いなく大逆裁2に続いているんだろう。
いやはや楽しみだ。
大事にプレイしていこう。
とりあえず皆幸せになってくれ。私が祈るのはそれだけだ。


あんこでした。


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