夏の魔物に会いたかった
音楽ネタで書くのは実に久しぶり。
もうすぐ9月が終わろうかというのに、まだ夏の名残を惜しんでいる。
今年の夏、そういえば、夏の魔物に会えたかどうか、自分に問うのを忘れていた。
『夏の魔物』
夏に必ず聴くことにしている、スピッツ(日本のロックバンド)の名曲である。
1991年に発売された、スピッツの通算2枚目のシングル曲なのだそうだ。
今、スピッツを、日本のロックバンドだと書いた。ちなみに、これは書き間違えたのではない。
そう、スピッツはロックバンドである。
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思えば、特に思春期、どういうわけだか、スピッツのフリーク達に囲まれていた。
お世話になった国語の先生。
スピッツの『スターゲイザー』の解説をしていた。
既にご結婚されていたが、草野マサムネさんをいささか好きになりすぎていた。
スピッツといえば。
・『空も飛べるはず』
・『チェリー』
・『ロビンソン』
この辺りが有名。多分、私よりだいぶ若い方でも知っているのでは。
『空も飛べるはず』を歌っていて、ある日、歌詞がひどく抒情詩であることに気付いた。
スピッツが好きだと言っていた友人にその気付きについて話すと、
「そうなの、スピッツは詩人なのよ」
と彼女は嬉しそうに返した。
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読んで下さっている皆様に、『夏の魔物』をお届けしたいのですが、オフィシャルの動画が見当たらないのが残念。
一節書きますと、
贔屓目すぎるかもしれないが、もう、この一節だけで、色んな想像を掻き立てられる。
読む人、聴く人それぞれに、自分の『夏の魔物』がいる。
スピッツの曲の解釈は、意図的に一意には定まらない構成になっている。それがまた魅力的であり、ネット上でも色んな方が、曲の考察を書いている。
この『夏の魔物』についても、色んな人が、色々と解釈している。
全文書くのはよくないかもしれないので、ここには掲載しませんが、『夏の魔物』は「こども」を指している説が有力であるという印象を受ける。
全文読むと、確かに筋が通る気がする。
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御託は置いておいて。
『夏の魔物』はその時々により変わる。そんな気がしている。
なので、私は毎夏、今年の夏の魔物に会えたかどうか、自分に問うことにしている。
え、今年はどうかって?
それは多分、今夏書いた文章の中にいると思うのです。
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