希望の人〜Why I am here〜
人間は、所詮、ひとりだ。
おそらく私たちは、すべからく、自らの孤独を誰とも共有することはできない。
そんなひとりぼっちが80億人もいる世界に僕らは生きている。
「だから、ちっともさみしくなんかない」
と思える僕がいる。
「だから、多分、大丈夫」
と君に言える僕がいる。
それでも、ひとりぼっちは、やはりさみしいし、つらいし、泣きたくなる
そんな風に思ってしまうときもきっとたくさんあるはずだ。
もちろん僕にもたくさんあった。
でも、まがりなりにもこうやってやってこれたのは、そんなピンチのときに限って
「なにこれ、ウマっ!」
「ウヒャヒャヒャ」
「あかん、最高すぎるやろ、これ」
「うん、すごくジン!と来た」
「やはりなんだかんだ僕はこの世界と僕のことが大好きだ」
そんな言葉を僕の口から引き出すモノ(者、物)たちに出会えたからに他ならない。
だから、
そんなモノたちへの感謝の気持ちをきちんとカタチにすること
それこそが、僕が今、ここにいる強い動機になっている。
そんな僕は、ときおりこんな夢想をすることがある。
死にたくなるくらい打ちひしがれている誰かがいて、そんな彼や彼女が、ふと偶然、僕が作った何か(モノ)に触れて、ほんの少しだけど心にポッと灯りが灯る。
そして、その瞬間、「グゥー」とお腹がなった君は、急に可笑しくなってひとりぼっちの自分(no where man) を笑い飛ばすんだ。
そして、このとき、君はきっと自分が確かに
ここにいること(now here manであること)
を実感するだろう。
そう、我ながらとてもおこがましいけど、
どうせなら僕は、
希望の人
になりたい。
それが僕が今ここにいる
(とても青くさい)理由である。