no+eが書けなくなってしまった朝に
no+eが書けなくなってしまった。
理由は明白。
毎日が楽しくないからだ。
あれだけ楽しみにしていた週末の息子との釣りも今はあまり楽しめる自信がなくて、そんな自分の様子を息子に気づかれないようにするにはどうしたらいいかそればかり考えている。
毎日が楽しくない理由も明白。
新しい職場の仕事がまだ楽しめない
そして、今後も果たして楽しめるのか、まったく検討がつかない
というよくある話だ。
11月に引っ越すまでの往復4時間の通勤時間で何気に体力が削られているのも、そんな僕の憂鬱に拍車をかけているのだろう。
とは言え、日々は続く。
ひとまず今朝はスタバであったかいカフェオレでも飲むことにした。
すると久しぶりに再会したラテアートに思わずハッと心を奪われる。
とてもやさしげなそれを壊したくなくて、僕は慎重にそのラテを口に含んでいく。
やさしい口当たりの後、やさしい温かさが僕の喉を通過してやさしく僕のお腹を温めてくれた。
そして、最後には、やさしいコーヒーの香りが口腔内にふわっと広がった。
「世界はもしかしたらこんな僕が思っているよりかは幾分やさしいのかもしれない」
そんな風に思った僕は、冷たくガチガチに硬直していた自分の身体が少しばかりほぐれていくのをこのとき確かに感じたのだった。