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ときめきロッテンメモリアル
以前、インフルエンザでダウンして会社を休んだ時に、たまたまテレビでアルプスの少女ハイジの再放送がやっていた。
そう、あの有名な「クララが立った!」アニメである。
ちなみにその日、見た回のハイジは、すでに山を降りてクララの住む豪邸に住んでいた。
ペーターも子山羊のユキちゃんもパトラッシュみたいな大型犬もおじいさんもいない、藁葺きのベッドも、とろ~りチーズを乗っけたパンもない、そんなハイジなんてまるでクリープを入れないコーヒーみたいに僕には味気なく感じた。
しかも、きっとあの憎きいじわるおばさんロッテンマイヤも出てくるはずだし…と思ってチャンネルを変えようとしたら、本当にそのタイミングで、噂のロッテンマイヤさんが登場してきた。
だから、いつもの調子で、相変わらずハイジをいじめようとしているぞ。このヤロー!
とヤジを飛ばそうとしたんだけど、なんだかちょっと様子(自分の)がおかしい。
そうなのだ。
よく見ると、ロッテンマイヤさんって意外と可愛いかも?(あと家庭教師と生徒という関係性もいいよね)
といつの間にか彼女に胸キュンしている自分に気がついたのだ。
確かにヒステリーだし、スパルタだしヤな女性だけど、こうなるのにはきっとガキ(ハイジ)には想像もつかない深~い大人の事情があるのだ。
そして、眼鏡をコンタクトにして髪を降ろしフリルのついたピンクのドレスを身にまとい優しくほほ笑むロッテンマイヤさんの姿を勝手に想像した僕の胸はますます高鳴った。
そう、僕は確かにこのとき、貞操帯のように硬く閉じた彼女の心のドアを優しくノックして、
「もう大丈夫だよ、君はひとりじゃない」
と言ってあげたい、という気持ち(老婆心)が芽生えたのだ。
以上、子供向けのアニメでも、大人になると子供の頃とはまた違った楽しみ方ができることを悟った何とも有意義な一日だった(まぁ熱でモウロウとしてなければ正直、ここまで楽しめたかどうかは分かりませんがね)。
というわけで、みなさんも小さい頃に観てちょっと苦手だった作品を大人になってから、改めて見直してみてはいかがでしょうか?
案外、新しい発見があるかもしれませんよ。
追伸
後日、若かりし頃のロッテンマイヤさんのエピソードをネットで探してみたが、全く見当たらなかった。「ハイジ外伝 若きロッテンマイヤの悩み」なんてのがあったら売れると思うけどな~。