ボクは透明人間〜I am an invisible man〜
大学時代にヘビロテしていたスミスの歌詞の一節。
それがまさか四半世紀以上の時を経た今の自分にも響く、いや、あの頃以上に痛切に胸に響く未来なんていったい誰が想像しただろうか?
しかし、僕の眼前にある現実は、
ユダヤ人の大量虐殺は何もヒトラー一人の仕業ではなく市井の多くの人が関わっていたという歴史的事実に
否が応でも気づかされるような人たちと共存している世界でもある。
だから、何度も、といや、今日もまた完膚なきまでに打ちのめされたけれども、本当にこのままじゃあまたあの悲惨な出来事が繰り返されてしまうってボクは分かってしまった側の人間だから、決してここで諦めるわけにはいかないのだ。
しかし、彼らとは違う生き方を選択してきた僕の存在、そして僕のやってきたことは、当然ながら彼らには一切見えない。
そんなボクはまさに透明人間である。
そりゃあ、いい歳こいて、スミスりたくもなるわな(苦笑)
でも、どうせ同じ透明人間ならこんな悲壮感あふれる感じのヤツよりも、林檎ちゃんが歌う方のヤツになりたい、なんて思えるうちはまだまだ大丈夫な気がする。
精も魂も尽き草臥れ疲れ果ててしまったときに、ついつい絶望して死にたくなるのは昔からのボクの悪い癖だ。
でも、いつだって、ちゃんと休んでエネルギーが回復したら、また何事もなかったように歩き出せることも知っている。
そうまでして、なぜ生きているかって?
決まってるじゃん
愛する人を守るためだよ