世界一カレーライスがうまい伯父さんに俺はなる!
僕は伯父さんになりたい
おじさん
ではない。
オジサン
でもない。
ましてや
おっさん
でもない。
そして、半永久的に若い女の子にモテようとしている
イケオジやちょいワルおやじなんか
まってのほかだ。
とにかく僕は伯父さんになりたいのだ。
物心ついた頃から、なんとなくそんな夢を抱いていた。
そして、今日、生まれて初めて、人様の前で、
伯父さんになりたい宣言
をしてみた(伯父さんに"なる"宣言じゃないところがミソだ)。
機は熟した、なんとなく、そう思ったのだ。
ちなみに僕が考える伯父さんの条件やモデルとなる人物は最後に列挙するとして、そんな伯父さんを一言で表すとすると、その字(伯)のごとく
白い人⇒心に余白がある人
になる。
その何色にも染まっていない余白は、おそらく人を安心させるスペースになるから、伯父さんは悩める若者たちのよき相談相手になるだろう。
まぁ相談といっても、伯父さんには何か気の利いたアドバイスをするつもりなどサラサラのサラサーティ並みにサラサラなくて、ただ悩める若者の話にふむふむと頷きながら耳を傾けるだけに過ぎない。
ちなみに、伯父さんは悩んでいる振りして実際は何も悩んでないような人々の話には一切耳を貸すつもりはない(意外とガンコちゃんなのである)。
で、いきなり始まる妄想劇場。
今日もうちに訪れた若者の悩みをひとしきり聞いていたら、いつの間にか時計の針は夕方の6時を回っていた。
すると、たくさんの思いのたけをぶちまけて、少しホッとしたような表情を浮かべている若者のお腹から、突然、
「グッ〜…!」と音がなるのが聞こえた。
それを聞いた伯父さんはすかさず昨日の夜から仕込んでおいた自慢のお手製カレーを温め始め、それを彼の目の前に差し出した。
部屋中がしあわせのスパイスの香りで満たされる。
そして、銀のスプーンを使って、無我夢中にカレーをかきこむ若者の様子を眺めながら、伯父さんは彼からは見えない角度で小さく「よっしゃ!」とガッツポーズをするのであった。
<妄想劇場・完>
とまぁ、そんな感じの伯父さんになりたい。
つまり、余白(ライス)だけじゃなくて、感動や楽しみ(カレー)もちゃんと提供できる
カレーライスな伯父さん
に僕はなりたいのだ。
ちなみにカレーライスの女と言えばソニンだが、カレーライスの伯父さんは彼女のように裸にエプロン姿という訳でない。しかし、リクエストがあれば、その格好も決して辞さない構えだ。
分かるかな、分かるかな、ハテハテフフ~ン♩←NHK教育「できるかな」のメロディで・・。
〈おしまいける〉
おまけ
1.僕が考える伯父さんになるための条件
2.素敵な伯父さんの一例(順不同)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?