【エギング】里磯釣具店と能登の復興の現状
休止中なのですが、親父が能登を見てきたようなので、今日はその報告をして貰おうと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
能登を見てきたんだって?
親父:
そうだな。
いつも行く里磯釣具屋も気になっていたし、少し見てまわってきたよ。
クロ:
そっか、じゃあ、報告してもらおうかな。
【能登里山街道】
親父:
まず、能登に行くには「能登里山街道」という道を走るんだね。
信号のない一本道なんだけど、この道路がとにかくメチャクチャになってた。
クロ:
と、言うと?
親父:
能登の入口程度まではまったく影響がないんだけど、途中からだね。
片車線がひび割れ、陥没していて、全体的に大きく波打っている所もあった。
また、土砂崩れを起こしていて、道路そのものがない場所も。
地震の日、ちょうど里山街道を走っていた人は、よほど怖かったと思うよ。
友人が言っていたけど、揺れている最中はアクセルもブレーキも踏めないらしいからね。
その状態で、道路が崖下に落ちて行くんだから。
クロ:
その道はまったく補修されてないの?
親父:
まったく手つかずだと言っていい。
もちろん、能登里山街道を走る為に、所々は補修されて走る事には不便はないんだ。
でも、今は4車線あるべきの道路が2車線になっていて、封鎖されている道路はメチャクチャなんだ。
だから、渋滞しがちなイメージだった。
クロ:
そっかぁ。
でも、どうして補修しないんだろう?
親父:
予算の関係なのか、優先順位の問題なのか分からないけど、現状はまだ地震の光景がそのまま残っているよ。
クロ:
そっか。
釣具屋さんはどうだった?
【里磯釣具店】
親父:
小木漁港内で夫婦でやっている釣具店が里磯釣具店。
昔から一文字に渡してもらっているから顔見知りでね、俺自身もすごく気になってた。
地震で家は潰れていないだろうか。
船は無事だっただろうか。
それよりも、里磯のご夫婦は大丈夫だったのだろうか、って。
クロ:
うん。
親父:
里磯釣具店の近くまで来たら、すぐに店の看板が目に入った。
「あ、店はある」と思って、店の前まで行ったら、今度は里磯の奥さんが目に入った。
奥さんに声をかけたら、「待ってて」と旦那さんを連れてきてくれた。
クロ:
じゃあ、無事だったんだ。
親父:
ああ。
それで、旦那さんから当時の話を聞いた。
まず、震度5強が到達。
びっくりして家の外に出たらしいんだけど、その直後に今度は震度7。
立っている事もままならず、そのまま振り返って家を見たら、家が大きく波打っていたそうだ。
ただ、奥さんはその時家の中に居たそうで、慌ててコタツの下に潜り込んだって話してた。
クロ:
怖かっただろうね。
親父:
そうだな。
ただ、その後はすぐに津波が来るからって事で、高台の方に避難したって言ってた。
クロ:
そっか。
港は大丈夫だった?
親父:
ぜんぜん大丈夫じゃなかったよ。
色んなところが陥没してて、水たまりがいたる所にある。
景色が違うんだよな。
あと、水位も高くなっているように感じたな。
小木漁港周辺だけじゃなく、色々な地域も見て回ったけれど、家そのものが潰れていた所も沢山あったし、ほとんどの家の屋根にはブルーシートがかけてあった。
たぶん、揺れで瓦がずれて雨漏れしていたんだろうな。
さすがに写真は撮れなかったよ。
クロ:
やっぱり被害は大きかったんだ。
親父:
よく近所で食事をしてたんだけど、そこはもう更地になってた。
ただ、里磯は無事だったよ。
店の中は傾いていたけど、今も一文字に渡船利用出来ると言ってた。
ぜひ、たくさんの人に利用してもらいたいって思うよ。
クロ:
そっかぁ。
でも、船が無事だったなんて奇跡だね。
親父:
うん、それは里磯の旦那さんも言ってた。
船をとめていた場所の関係もあったらしく、全部の船が無事だった訳ではないんだろうけどね。
クロ:
じゃあ、他の釣り場はどうだったの?
【釣り場】
親父:
色々見てまわって来たよ。
結論から言うと、とりあえず釣りは出来るね。
ただ、あの大きな防波堤が切断されていたり、周囲が大きく陥没していたり、注意すべき部分はたくさんあったな。
だから、釣りをするなら、よく現場を観察する必要があるし、夜釣りは特に注意すべきだと思った。
クロ:
なるほど。
で、親父は釣ってきたの?
【能登でお金を使う】
親父:
今回は里磯が気になっていたのと、ポイントを見て回る事が主だったからな。
一応少し竿を出して、一杯だけ釣ってきた。
クロ:
なるほど。
親父:
後は、少しでも能登でお金を使おうと思ってな。
能登では「能登ワイン」を作っているんだけど、そこでワインを数本買ってきた。
ちなみに、女性には白・スパークリングが人気だそう。
俺は、ワインは素人なんだけど、白・赤・ロゼ・スパークリングを飲んでみたら、どれもすごく美味しかったよ。
昼食ももちろん能登で。
あの潰れた家々を見たり、めちゃくちゃな港を見ると心苦しいけれど、能登でお金を使う事で、少しでも復興の役に立ちたいと思う。
気持ち的には微妙なんだけど、でも、能登に人が集まり、お金を使うって大事な事だと思うんだよ。
悲しんでばかりでは何も変わらないし、変えられないと思うからね。
クロ:
そうだね。
能登には名産品がたくさんあるよね。
輪島塗などの工芸品も多いし、食べ物も多い。
インターネットでも買えるし、ぜひ協力したいよね。
親父:
そうだな。
全国や石川県全体で見ると、地震からわずか9か月しか経ってないのに、もう地震が風化しかけてるって思うんだ。
でも、今回能登を回ってみて思ったのは、地震の被害が今もそのまま色濃く残ってるという事。
風化させてはいけないんだって事。
だから、国や県の支援はもちろん、俺たちも出来る事をしていかなきゃなって。
クロ:
確かにそうだよね。
僕も出来る事を協力するよ。
おみやげは輪島塗の箸や能登ワインにする(笑)
親父:
そうだな。
大袈裟な事じゃなくても、自分に出来る事を少しずつやればいいと思う。
大切な事は、風化させない事だから。
クロ:
そうだね。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
能登はいまも地震の傷跡を色濃く残しているという事でした。
まだまだ復興には時間がかかりますが、僕も出来る事を協力したいと思います。
皆さんも輪島塗の箸や能登ワインはいかがですか?(笑)
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