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おひとり美術館

新しい年が始まりました。

大晦日の暗い夜、
ときに、しんしんと降り下りる白い雪を
外灯がさらに白く明るく照らし出して
それを眺めたりする。

演歌歌ったらサマになるなあ
と思ったり、
雪に1年の懺悔を乗せるイメージをして
全部落ちたな、
と自己完結したり、、
そんな風に年の終わりと始まりを
粛々と感じていた、以前は。
?、、感じようとしていた…
から、今は感じようとしなくなったのだろう。

この度もただ、
今日から明日になったのだな、
また変わらない日々が始まるな、と年越す。



先月に美術館へ行ってきた。
1人で出向くのは始めてだった。
そもそも美術館とか、修学旅行で行ったり
お見合いした方と
デートで行ったくらいじゃないかなあ。
ははは、なつかしいな(空笑い)

年内に記事を書いてみたかったけど
明けてからになってしまった。
でもいいや。
ほんの10日程前の出来事だし、

ほんとに色鮮やかで、
作家の溢れたイメージを
余すことなく散りばめたような、

感じたものや伝えたいものを
楽しく、せつなく、願ったりしながら
表現したような、
そんな作品がたくさんあった。

そんな作品を見に行こうと思ったこと、
自分ひとりのペースで回って
じっくりと入り浸ることができて
とてもうれしかった。

このパンフレット見た瞬間、「行きたい!」と思ってコンビニでチケット購入したのは秋の始め。
企画展【柚木沙弥郎ー永遠のいま】
12月も後半の雨は冷たい雨。
空も暗いけれど、美術館への足取りは
ウキウキのわくわく♪
いいねぇ…ぽい♡
美術館、ぽい…♡
展示物は撮影禁止❌
入り口の鯉のぼりくん🎏だけは
いいですよって📸


染色家「柚木沙弥郎」(ゆのき さみろう)。
全然知らなかったけど、パンフレットの
ことりたちのイラストがズキュン♡
もっと見たい!!と心が騒いだ。

このことりたち、イラストではなくて
布に染め出されたもの。
型染めという手法らしい。
色をのせたくないところに糊を置いた布を
染色していくという。
何色も染めていくには、、、と、考えると
すごく難しいことを想像しなきゃないよね…💦
無限の想像力……!

染色だけじゃない、版画もコラージュも、
絵本や詩のイラスト、
布や食器のデザインだって
やりたいよー!
その留まることのない勢いの制作の意欲、
「ほんとに同じ人が?」というほど
違ったニュアンスのデザインやキャラクター。
目に見えるものだけじゃなく
たぶん音さえも、
記憶としておとなしくはしていられず、
作品にされていったような
見いってしまうものばかりだった。

旅の記録を記したノートの端っこに
「楽しんでいかなくちゃ」と記されていて、
あぁ、この気持ちって意識してもつんだなあ、
と思わされた。

展示室を出て、早速グッズ売場へ。
私が1番グッときた絵のはがきは無かったけど
同僚の鳥好きの姉御にクリアファイルを購入。
めっちゃ喜んでくれた♡
地元高校生の合唱会が開催されていて
Mrs.GREEN APPLE「Soranji」を
聞くことができた。
映画館で観た映画の主題歌。
感動✨思わぬオプション、ありがとう😢
帰り際に展示の告知ボードをパシャリ📸
様々な模様や色がほんとにたのしいし、
かわいいし、すてき♡


大正の終わりに生まれた柚木さんは
昨年1月に101歳で永眠されて。
激動の時代でも、こんなに明るくて
かわいくて、鮮やかで、やさしい、
そんな作品を生み出したことに、
私はとても驚いてしまう。

さらに、高齢になってからも
「やってみたい」「こうしたい」
に囲いを付けずに、放ち続けた生き方が
とても愛おしいと思った。

「行きたい!」と思って訪問した展覧会。
作品だけじゃなく、人や人生についても
触れることができた。

生きていくのなら
楽しんでいかなくちゃ、、。







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