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がんばれているからね

おかあさん!
と、30分に一回(少なくとも)は
私に駆け寄ってくる7才次男が、
私に告げたい‘4つのこと’があるの、
と言う。
なんだろ?と聞いてみる。

1愛してる 2大好き 3かわいい 
そして
4死なないでね
………重い
かわいいよ。

と言いながらも
ああ、そうだった、
私もこのくらいのとき
どうかお母さんが死にませんように、、!
と、布団のなかで手を合わせいた。

特別に体が弱いわけでもなかったけど。
母から、自分は年齢を32歳だと
言われたときから
毎年数えだして(私が年中さん位からかな)
36歳だと思っていた年に
何かの理由で、
何かの書類を見たとき
何度計算しても(生年月日から)
48歳になるときがあって…

ものすごくショックだったことがある。

※先に言っておきたいのですが、
自分も46歳になって、
そして周りの様子を見ても思います。
40代後半や、それ以降だって
めちゃめちゃ素敵な
はつらつとした年代だと。
少なからず、体調は変化して
浮き沈み激しいこともよくあるけれど
まだまだ‘わかい’、、よね!
(うん!!って頷きましょう)


(続き)
正直
(死んじゃう…!!?)
って思った。
当時の50代というと、
わりとご年配のイメージだったのだ。

もうすぐ50歳!!
小学生にとっては、焦った。
だって36歳だと、疑わなかったのだもの。

母に確認すると
終始けたけた笑っている…
え?ほんとに?え、ぇえ?
だったら母が37歳で私は産まれて
嘘っこの36歳では
まだ産まれてないちゅぅ、、、ぅう

お母さん、死んじゃったら、、
かわいそう
そして、さびしい、悲しい

なんとなく、次男も同じ気持ちがあるみたい
お母さん、かわいそう
別れたら悲しすぎるから
僕は自分で死んで、一緒に!…………!!
って言う重い。



次男が2歳になってまもない、
お話もよくするようになり始めた頃、
私は鬱の最悪状態だったのではないだろうか。

長男がパニックで
旦那はそれを冷たく凝視し、
私の泣き崩れる姿にも
ため息をついて
「なんなの?」と呟くある夜、
そんな沈黙な中、
次男が訴える
「おかあさん、かなしいの」
誰もなにも言わない。
天使が何を発しようが、
そこは沈みきっていた。

まだ小さいのに
人の気持ちや様子に敏感なこの子は
その柔らかな、ホカホカした心を
私に寄せてくれた。

頼るわけにはいかないのに
その時ばかりは、その言葉に
どれだけ救われて
どれだけ悲しかったか
ずっと、ずっと忘れないだろう。



何日か、長男と次男が
大きく喧嘩することが続いて
そこには私しかいなかったけれど、
ほんとにいつものことなんだけど
それぞれの
特に長男のどうしても曲げることが難しい
マイルールが強情で
ルールも、何かするペースも
みんなそれぞれ違うんだと言っても
怒りはエスカレートして
連日参ってた

怒りを受け止めて
言葉を選び、長すぎないように伝える
また新たに倍増する怒りも受け止めて
一方の次男の気持ちや態度にも
言葉を見つけて、なんとか伝える

しんどい……

半ば逃げるように入浴しに行く
泣きながら次男が来たから
「おいで、入ろう」と誘った

私にも気に入らないことがあったのだろう
浴室にきて、
着ていた服を脱いで
お湯に浸したものを私の頭に乗せてくる

色々受けてた入れ物の中身が
どわっと溢れてしまって
声をあげて泣いて
崩れてしまった
次男がダメなことした!って
何度も謝る

違うよ、
受け止められないお母さんが悪いの

次男の悔しい気持ちを受け取れなくて
ごめんね
おかあさん、入れ物がいっぱいになって
苦しくなっちゃって、ごめんね
受け止めてあげなきゃないのに
ごめんね
と言い訳する。

僕もごめんね。
次男もひくひく泣きながら言う。

膀胱炎ぽくて、お腹痛いって呟いたら
整腸剤をティッシュに包んで
もってきてくれた

頼っちゃだめなのに
こんなにやさしくて、困るよ、ほんと

ありがとう
お母さんたくさん元気になれたから
○○(次男)は自分のこと、1番大事にしてね

なんて、
自信もって、胸張って
伝えていかなきゃいけないなって思う。
正直今は、伝えたとしても、
説得力に自信がない。

その後の夜に、こんなことを次男が呟く。
添い寝して、向かい合って
いつものように
私の頬っぺたに手を充てる
赤ちゃんのときからそう。

「お父さんは怒るとこわいし、
お兄ちゃんはこわいし、
○○にはお母さんだけなんだよ」

うん、わかったよ
がんばってるね

それだけ伝えて、背中を擦る。
まもなく、スーっと寝息をたてて
寝ることがてきて、ホッとした。

物事がスムーズにいくことに必死で、
繊細な気持ちに寄り添わなきゃないときに
崩れるとか
ほんと、脱力、、、

長男だって、
ルールを侵してくる次男に対して
ものすごいストレスを抱えながら
この受験時期を過ごしている。

それぞれ、がんばっているね。
誰も悪くない。

年齢をサバ読んだ母だって
何も悪くない。

やっていくのだ、なんとか、かんとか。
伝えていくのだ、うまくできなくても。










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