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かつてはちゃんとわかっていたのかな ?
お父さんじゃなくて
異性を好きになったのって
みんなそれぞれ違うと思う。
結構違う気がする…
みんなはどんな感じなのだろう。
「かっこいい」
男子として好き♡
あきらかにそう思い始めたのは
幼稚園の年長のときかな。
個人病院の息子くん、
きらきらお目目で、さわやかで
足が早くて(これ、強い)
背が高くて、やさしい
モテの模範みたいな男子だった。
小学校、そしてクラスも同じ、
町内も同じ、
ふみくん。
どうなりたいとか全くなく
ただそこにいるだけでなんか安心する。
小学校が離れたゆきえちゃんという、
ほんとに色白の綿雪のような女子のことを
ふみくんは好きだったらしい、
と噂があって
やっぱり美男美女ってくっつく運命だわー
敗北のスタンディングオベーションを捧ぐ。
…6歳の春
◇
私は当時、髪を2つに結わえていたんだけど
隣のクラスの男子まことくんが
廊下ではちあうと追いかけてきて
毎日、結わえていたゴムをとっちゃう。
「だって、かわいいんだもん!」
とか言って。
取られると、自分では結えないから
とても困って、
はて、、どうする?って考えて
髪をショートにすることにした。
それからまことくんはグジグジひとしきり
愚痴って、もう追いかけてこなくなった。
擬態して、勝った。
は?髪型がかわいかったのかよ、、
いいけどね、別に。
ショートカットにしたら、
今度は冷やかしが始まった。
3つ上の姉の同級生の男子、タケダ。
(下の名前忘れた)
銃の販売店の息子で
なんだかとても攻撃的な顔立ちの男子で
めっちゃ怖かった。
(ごめんなさい、子どもの頃のイメージです💧)
「お前○○の弟だろ~」
妹なのに、弟だ!って言ってくる。
女だけど武士になりたいとかで
髪を短くしたわけではないし、
2つに髪を結わえてた位の
女子の自覚があったから、嫌で仕方なかった。
ある日、生活委員の仕事で
靴箱点検をふみ君と一緒にしていて、
(靴箱の何を点検してたかはわからない)
教室に戻るときにタケダとはちあわせた。
またニヤニヤしながら
「あ、お前弟だよなー、弟」
ああ、まただ…泣いた。
そしたら、ふみ君が
「やめてください」って言ってくれて
いこっ、とその場を立ち去らせてくれた。
(ふみ君のお兄さんも
タケダや私の姉と同級生なんだけども)
ちょっ、と、すきなの?わたしのこと…
とか、思わないのが今と違う、、
ただ、連れられるまま、導かれるまま
ついていって、
その場を離れることができたことに
ほっとして、
それはふみ君があの場を凌いでくれたからで、
ヒックしながら「ありがとう」と
言った。
それからのこと、タケダは私のことを
冷やかさなくなった。
(銃を売ってるので、撃たれたり
しやしないかと、しばらく警戒して、
その店の前を走って通っていたけれど)
◇
1番まっさらな感性で
異性を好きになれたのは
あの頃だったのではないか?
と、最近思いだした。
私はふみ君になんのアクションもしないし
特別な興味をもってほしいとか
ほんのちょっとしか思ってなかった。
(結局、ちょっと思ってた)
飾ることのない、当たり前の振る舞いなのに
安心感をくれる。
だから好きになったのかな。
このままでいられたら、
好きのセンサーは秀逸だったのに。
このあとのセンサーは
偏ったところに反応しちゃう、
警告!!みたいな赤いランプを点して
好き?になっちゃう、
おかしな働き方をしていく。
最後はセンサーじゃなくて、
占いで決定したのは、結婚相手。
なんとなく、居心地のよい空間だったら
安心感に溢れた居場所にいられたら
オウム(byナウシカ)が赤から青になるように
あるがままの自分になれそうに思った、
この頃。