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かつてはちゃんとわかっていたのかな ?

お父さんじゃなくて
異性を好きになったのって
みんなそれぞれ違うと思う。
結構違う気がする…
みんなはどんな感じなのだろう。

「かっこいい」
男子として好き♡
あきらかにそう思い始めたのは
幼稚園の年長のときかな。
個人病院の息子くん、
きらきらお目目で、さわやかで
足が早くて(これ、強い)
背が高くて、やさしい
モテの模範みたいな男子だった。

小学校、そしてクラスも同じ、
町内も同じ、
ふみくん。

どうなりたいとか全くなく
ただそこにいるだけでなんか安心する。

小学校が離れたゆきえちゃんという、
ほんとに色白の綿雪のような女子のことを
ふみくんは好きだったらしい、
と噂があって
やっぱり美男美女ってくっつく運命だわー
敗北のスタンディングオベーションを捧ぐ。
…6歳の春

私は当時、髪を2つに結わえていたんだけど
隣のクラスの男子まことくんが
廊下ではちあうと追いかけてきて
毎日、結わえていたゴムをとっちゃう。
「だって、かわいいんだもん!」
とか言って。

取られると、自分では結えないから
とても困って、
はて、、どうする?って考えて
髪をショートにすることにした。

それからまことくんはグジグジひとしきり
愚痴って、もう追いかけてこなくなった。
擬態して、勝った。
は?髪型がかわいかったのかよ、、
いいけどね、別に。

ショートカットにしたら、
今度は冷やかしが始まった。
3つ上の姉の同級生の男子、タケダ。
(下の名前忘れた)
銃の販売店の息子で
なんだかとても攻撃的な顔立ちの男子で
めっちゃ怖かった。
(ごめんなさい、子どもの頃のイメージです💧)

「お前○○の弟だろ~」
妹なのに、弟だ!って言ってくる。
女だけど武士になりたいとかで
髪を短くしたわけではないし、
2つに髪を結わえてた位の
女子の自覚があったから、嫌で仕方なかった。

ある日、生活委員の仕事で
靴箱点検をふみ君と一緒にしていて、
(靴箱の何を点検してたかはわからない)
教室に戻るときにタケダとはちあわせた。

またニヤニヤしながら
「あ、お前弟だよなー、弟」

ああ、まただ…泣いた。
そしたら、ふみ君が
「やめてください」って言ってくれて
いこっ、とその場を立ち去らせてくれた。
(ふみ君のお兄さんも
タケダや私の姉と同級生なんだけども)

ちょっ、と、すきなの?わたしのこと…
とか、思わないのが今と違う、、

ただ、連れられるまま、導かれるまま
ついていって、
その場を離れることができたことに
ほっとして、
それはふみ君があの場を凌いでくれたからで、
ヒックしながら「ありがとう」と
言った。

それからのこと、タケダは私のことを
冷やかさなくなった。
(銃を売ってるので、撃たれたり
しやしないかと、しばらく警戒して、
その店の前を走って通っていたけれど)



1番まっさらな感性で
異性を好きになれたのは
あの頃だったのではないか?
と、最近思いだした。

私はふみ君になんのアクションもしないし
特別な興味をもってほしいとか
ほんのちょっとしか思ってなかった。
(結局、ちょっと思ってた)

飾ることのない、当たり前の振る舞いなのに
安心感をくれる。
だから好きになったのかな。

このままでいられたら、
好きのセンサーは秀逸だったのに。

このあとのセンサーは
偏ったところに反応しちゃう、
警告!!みたいな赤いランプを点して
好き?になっちゃう、
おかしな働き方をしていく。

最後はセンサーじゃなくて、
占いで決定したのは、結婚相手。

なんとなく、居心地のよい空間だったら
安心感に溢れた居場所にいられたら
オウム(byナウシカ)が赤から青になるように
あるがままの自分になれそうに思った、
この頃。




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