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落としたキャンディを拾う⑨

家族で過ごした日曜日。
長男が「第2の実家」と呼ぶ、あのショッピングモールへ毎週のように行く。
私はチラチラと薬局の方へ視線が行きがちながら、家族とともに流れていく…

土日はたぶんお休みだろうな、と思う。
若者はやはり、楽しい土日が待ってるはず。

ショッピングモールの薬局は土日もやってるけど、普通の会社員は土日休みの人はなんとなく多いと思う、そうじゃないかな。
そんな友達や、おぅおぅ…彼女とも会えるように休ませてくれるんじゃないかな。
…会うだろね。
あ、ちょっと、苦しくなっちゃう。
でも、違う、彼女いても続けたい、この度の恋。

恋や愛のことを、noteをとても参考にして考えるようになった。
結婚して、家族をもってることで、恋したからと気持ちのまま、まっすぐに突っ走ることはできないものだから、自分の恋を模索してるところなのだけど…

「好き」と伝えると、暗黙で「そちらはどうかな?」と求めてる気がしてる。
それはたぶん、この度は必要ない…。

もしいい返答があった日には死ぬほどうれしすぎて、泣きながら苦しくなりそう…(大ダメージ)

ーー愛、愛、あい、アイ……
結婚するときに固まった、「愛」の私の定義は「その人がうれしかったら、一緒にうれしい」
「その人が悲しかったら、一緒に悲しい」

これがあればきっと、いい家族になれるんじゃないかな、自分はできる、と思っていたんだけど。


ところで20代後半になった頃も、人を愛するって何?どうするの?どうなれば愛したの?
さっぱりわからないまま、ドラマや映画見て
「愛、だな」と思ったりして…

友達から勧められた男子とのデートもデートにならずにいた25歳。とうとう20代後半になってしまった。
恋愛経験なし。
今はびっくり、結構いるみたいで。
でも、友達だってみんな経験していて、集まればそんな話で盛り上がる。

そんな中の休日、私は1人小説をもって、サンマルクやドトールに行って平気で3時間とかいる。
今ならお尻痛くて、病気になってる、絶対。

何をしていたか。
隣に座る人たちの話を聞いていた。
本を読むふりをして、高校生や、ちょっと上のOL、中堅の会社員、主婦…

人って、どんなだったら「いい」のか。
その時も(今も)仕事は楽しかったしやりがいがあったけど、根底にどろどろどろんこみたいな自己否定感。

いろんな人のことを知りたくて、対面じゃなく、盗み聞きでサーチするのがすごく、楽しかった。
お店の人からしたら大迷惑だな(ごめんちゃい)

急に書くけれど、私は小さい頃から、母のことが何だかかわいそうで。
離婚したからだと思うけど、助けてあげなきゃ、笑わせてあげなきゃ、楽しませてあげなきゃ、と思っていて、趣味もなくつまらなそうな母を幸せにしなきゃと25のときも思っていた。

母だってまだ働いていたいたし、仲間と食事したり、日々の笑い話なんかも話してくれてたのに、私は自分が幸せにしなきゃと思っていた。

幸せにして、母から「ありがとう」と言って欲しかったんだよね。
承認欲求ですね…

人を幸せにするには、自分が「私は幸せだ」という状態じゃなきゃと、その時期考えて。
でないと、好きな人ができても愛せないし、幸せにならないと思って。

とにかくやりたいと思ったことを経験していくことにした。

そば打ち、パン作り、お菓子作り、フラダンス、エアロビクス、ヒップホップ、ピラティス、イタリア料理教室…

市の講座だから1年間、好きな講座を受け放題で安い。
新しい友達もできて、ほんとに楽しかった。

こんなとき、母はあまりいい顔をしてないけど。

人と人って、すてきに楽しいこともたくさんあるけれど、何か求めるものがあると少しだったり、結構強めに難しくて、しんどいこともあるよな。

家族や親子にも、それらはあって。
近いがために、だいぶつらかったりする。

そうして何だか、私今楽しいし幸せだぞっておもってきた。
そんな時、好きな人ができた。
会社に集金にきてた銀行員。
(前にも書いたけど、旦那の先輩)

私、茶髪のさっぱりヘア?に弱くて…
男性と接し慣れてない私。
他に誰もいないとこで話しかけられるだけでラブチャージしてしまうのだから…

ある日、店頭サンプルのコロンを処理するために、事務所で並べてたとき居たものだから、
「どれか要りますか?」となり、一つ持ち帰った彼。
次の日、給湯室で洗い物をしていると、事務所の帰りに立ち寄って
「どうですか?」
って言いながら首もとを私に近づけてきた…

うぶ、だからなんですけど…沸騰したんですよ、ポットよりも。
そして、勘違い列車がポーッって走り出したんです。
こんな恋が始まった25歳でした。


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