初心者じゃない感
初心者じゃない感
今日,朝起きてから何も来ていないなぁーと思いながら,3時になり,夕方になり,一人で公園にバスケをしに行った。
意外に楽しかった。初心者なのに初心者感をできるだけ消して遊んでた。
まず,長い靴下を履き,ブカブカもパンツを履いた。格好としては一流である。しかし,バッシュがない。これでは格好がつかない。バッシュのないバスケなんて,タイヤのない車である。そんなことを言っても仕方ないので,とりあえず公園を目指した。
先に言っとくが,別に寂しいやつではない、友達がいないわけでもない。一人でやるのが好きなのだ。この気まぐれ具合が好きなのだ。なんなら,ちょっとかっこいいと思ってさえいる。
少しの高揚感で公園について15分。
日が暮れ始め、子供がバスケゴールで遊ぶのをやめた。
ようやくシュートを打つ。
初心者じゃない感をできるだけ醸ます。
繊細なシュートタッチに,しなやかな腕の動き。
膝から生まれた力を右手の指先まで丁寧に伝える。
そうして,弧を描いたボールは,見まごうこともなく、枠を外れる。それでも高揚感があるのでもう一度打つ。これを3回繰り返してようやく一本入る。ギリギリ初心者じゃない感の体裁が保たれたのではと考える。30分で体力的にも、初心者じゃない感的に厳しくなったのですぐ帰った。
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