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いいとこ日記104/筑波大学蹴球部54「新入生歓迎会」

筑波大学蹴球部では、フレッシュマンコースを終え、1年生が正式に入部するタイミングで「新入生歓迎会」という行事が行われます。
こちらもフレッシュマン登山と同じく、代々続く部員たちが必ず通る大切な儀式です。

フレッシュマンコース、フレッシュマン登山については、こちらのいいとこ日記をご覧ください↓


新入生歓迎会では、新入生が1人ずつ自己紹介をしていきます。
以前は会食のような場も用意されていたようですが、コロナの影響もあって、近年は自己紹介のみとなっています。

新入生歓迎会と言っても、歓迎ムードで柔らかいような会とは少し違います。
新入生は、1人ずつスーツで先輩たちの前に立ち、厳粛な雰囲気の中、自己紹介をしていきます。


「自己紹介させていただきます。」

から始まり、
出身高校、所属学群、ポジション、出身校の先輩を紹介して、

「どうぞ、宜しくお願いします。」

で終わります。


この自己紹介は、自分も経験しましたがとてもとても緊張します。
先輩たちや監督の前であるということもそうですが、自己紹介の言葉を間違えたり、所作を間違えたり、声が小さかったりするとやり直しになります。

今年の新入生にも、手が震えている人もいましたし、緊張で喉が開かなかった人もいたと思います。


一見すると、慣例的で、あまり意味がないと感じられる行事かもしれないですが、個人的にはとても大切な行事だと思います。

新入生が自らの口で先輩の前で自己紹介できる機会があることは、部員同士の繋がりや人間関係が大切な蹴球部ではとても大切な機会であると思います。
蹴球部は、どうしても人数が多い組織で、これによって初めて名前を知る人もいると思いますし、覚えてもらうにはとてもいい機会です。

そして、先輩たちも乗り越えた儀式であるということにも大きな意味があると思います。
今年の緊張している1年生たちを見て、先輩たちは自分たちの頃を思い出したと思います。
同じように、緊張する大変な場を乗り越えた後輩たちのことに先輩たちは自然と好意を持つと思いますし、新入生も胸を張って同じ蹴球部員であると言えると思います。
それは現役部員だけでなく、古い先輩たちから代々続いてきた伝統ある蹴球部で、その仲間入りができたということを胸を張って言えることは、新入生にとって大きな意味のあることだと思います。

新入生は、すでに正式な部員としてピッチ内外で蹴球部に貢献してくれています。
これからの蹴球部を担っていく存在へと成長していってほしいです。

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