いいとこ日記103/筑波大学蹴球部53「フレッシュマン登山」
筑波大学蹴球部では、新入部員が正式な部員として認められるには「フレッシュマンコース」を完了しなくてはなりません。
そして、そのフレッシュマンコースの一番最後に行われる行事が「フレッシュマン登山」です。
「フレッシュマンコース」については、こちらをご覧ください↓
フレッシュマン登山はまとめると、
フレッシュマン全員で、深夜に出発して筑波山まで走り、筑波山を登って日の出を迎えるというものです。
コロナの時期は少し形が変わっていましたが、代々続く伝統で、筑波大学蹴球部員として仲間入りするための儀式のようなものです。
このフレッシュマン登山は自分たち蹴球部員にとって大きな意味があり、絶対に必要なものです。
23時30分に走り始めて、約15kmの道のりを3時間かけて走り、さらに1時間半かけて筑波山を登りました。
筑波山を登った時には、4時を回っていて全員が本当にクタクタの状況でした。
険しく長い道のりでも、フレッシュマンは一丸となって走りきり、最後まで登りきりました。
山頂では、少しずつ明るい空と壮大な景色が広がっていました。
そこで宣揚歌「桐の葉」を歌い、全員で日の出を迎えました。
この行事のもつ意味について、私はこう考えます。
ありえないくらいしんどい経験を、入部初めに全員ですることで、その後の4年間どんなことがあっても、一丸となり乗り越えられる力を身につけること。
フレッシュマンたちは、本当に長く険しい道のりを全員で進み続け、やっとの思いで山頂に辿り着きました。
この経験があれば、これからどんな辛くしんどいことがあっても、フレッシュマン登山も乗り越えられた自分たちならやっていけるという自信に繋がると思います。
そして、これまでの蹴球部員たちも代々乗り越えてきた厳しい試練を乗り越えることで、胸を張って蹴球部員の仲間入りをしたと言うことができます。
普通の人なら乗り越えられないような経験ですが、筑波大学蹴球部員は代々乗り越えてきています。
それをやり切ることができたフレッシュマンは、自信を持って蹴球部員の仲間入りを果たせたということができます。
自分は今年のフレッシュマンヘッドとして、フレッシュマンコース、登山とフレッシュマンたちと同じように乗り越えてきました。
至らない点ももちろんありますが、今年の1年生なら、筑波大学蹴球部をより良くしていってくれると思います。