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このたびICL手術を受けまして ~手術当日編~

小学校入学前の健康診断で既に両目視力が1.0なく、人生の大半がうすぼんやりしていたわたしがとうとうICLにしました。

手術当日の模様です。

朝もはよから

わたしが手術を受けた病院は、その日にICL手術をする人が朝8時30分に集められます。連続して一気に手術をするためです。

まずは眼の状態を見るために検査。眼圧とかをはかったような。。。合間に瞳孔を開く目薬を複数回さされるので、どんどん視界が眩しくなっていきます。検査技師さんと看護師さんに促されるまま検査を受けながら、他に手術を受けるだろう人たちに勝手に親近感を抱きます。30代くらいの方が多いなとお見受けしました。わたくしダントツ年嵩です。

15分くらいで検査は終わり、すぐ病棟へ案内されました。日帰り入院扱いで問答無用で個室となります。話しやすい担当看護師さんなので色々聞いていたところ、大体1日に5人くらいのICL手術をしているのだとか。「最近人気ですね~」とおっしゃってました。

病室につくと今日の流れの説明を受け、手術着に着替えます。なんとわたしが朝一の執刀だとかでなかなかに慌ただしい。執刀医による直前診察の後、そのままの足で手術室へ行くことになりました。他の方は一度病室に戻って時間になったら手術室へ呼ばれるそう。どっちがいいのだろうか。。

手術室に着いても慌ただしい

けが人でも病人でもないので歩いて手術室へ行きます。着いたら後はオペ看さんの指示に従うのみ。帽子を装着したり、血圧計装着したり、心拍数と酸素濃度測るやつ装着したり。同時進行で点眼麻酔もされていきます。どうやら効き始めると沁みなくなるようですが、わたしの右目が一向に沁みない気配がない。「大丈夫なのか。。」と思っているところに重ねて「大丈夫、手術は左目からだから!」とオペ看さんに言われ奥の手術室に行くことになりました。

手術室の中は、、

まず思ったのは寒い!こんなに寒いのに看護師さんたちは半袖なの??
そしてオペ用の椅子を2脚発見。すぐ次の人が入ると聞いていたので、これには驚かず。

促されるまま座り、眼を見開くためのシートみたいなのを装着されます。眼を見開くための器具は勝手に拷問具みたいなものを想像していたのでほっとしました。眼以外は出ないようになっています。

ちなみにわたしは怖くて仕方がないのでオプションで笑気麻酔をお願いしました。わたし以外の方は頼んでいなかったようで、なんて剛の者なのかと思います。笑気麻酔は眠くなるものではなく気持ちを楽にするためのもの。眠ってしまったら黒目が自由に動きまくって手術どころではないですからね。

気持ちが楽になるための内服薬も処方されているので、笑気麻酔がどれだけ効いたのかはわからないのですが、、少なくとも笑気を「鼻から吸って、口から吐く」ことに集中していたので何とかやり過ごせたような気がします。

いざ左眼!

事前に光の真ん中くらいを見ているように言われています。光が3つくらいぼんやり見えているので、その真ん中辺りを見るようにしていましたブルーからピンクのグラデーションでとても綺麗。この間見た現代アートみたいな色味で綺麗だなぁとぼんやり思っているうちに、なんとなーくナイフが入ったんだろうな、とかレンズが入ったんだろうなという眼球をやさしく押された感じがありました。
ただひたすら綺麗な光を見て、吸って吐いてしているうちに左眼は終了。
書いていて思いましたが、笑気麻酔の効果ありですね。ナイフ刺さってるのに光が綺麗とかのん気過ぎます。

インターバルがあるよ

わたしの左眼が終わったら、先生は次の方の左眼手術へと移動していきます。休む間なし!ICL界の第一人者とはこういう方なのか!!という感じ。タフですね。
右眼の準備に入りながら、隣の椅子で別の方の手術をしている様子を聞いています。この時間がはっと我にかえる時間でちょっと不安になりました。

朝一執刀だと何もわからないままコトが進みますが、2番目3番目の方は他人が執刀中に手術室に入ってきます。手術中の様子を見ながら準備ってますます胆力がいるのでは?
今回、笑気麻酔を使ったのはわたし1人のようで、だからこそビビり患者は朝一執刀だったのでしょう。その配慮、ありがたや。

次は右眼!

色々と考えたり不安になっているうちに右眼の順番になってきました。おそらく角度と位置取りの問題か、今度はナイフが視界に入る!うすぼんやりと銀色の物体が近づいてくる!!
ぶすっっ・・・・なぜか左眼よりわかるナイフ挿入の感覚。。。そうです、右眼の方が麻酔の効きが悪かったのでした。。
痛くはないけど左眼よりわかる手術の様子。とにかく吸って吐いてに意識して、光は相変わらずキレイだな~とか無理やり考えていると「麻酔追加して!」と先生の声が響きました。麻酔の効きが悪いってわかるのね~~。
多少はましになったかもしれませんが、左眼よりは確実に色々とわかるまま手術は進行。
おかげで、眼によってナイフを入れる位置(レンズを入れる位置)が違うんだなぁとか、理解していなかった部分もなんとなく理解が進みました。弱い乱視があるけど乱視用レンズを使うほどではないから角度で調整するね、と言われていたのです。折りたたんだ状態でレンズが入るのにどうやるんだと思っていましたが、そもそもレンズの挿入位置を変えればいいんですね。なるほど。開いたらどうなるかを想定しながらレンズ挿入位置を割り出してそれを実行するとか難易度が高い。。すごい。。。

両目が終わったら、即戻り!

体感5分ずつ(そんなわけはない)で終了。「終わったよ」と先生に言われたので、へろへろの声で「ありがとうございました~」と返している間に、先生はあっという間に次の患者の執刀へ。すごい。。

わたしは視界がまだ開けないので看護師さんに支えられながら車椅子に乗って病室に戻ります。保護のためのゴーグルの着用も忘れずに。

手術後も慌ただしい

手術室に戻るとすぐ、術後の抗菌剤etc.の点眼です。もう全く目が開かない、目が沁みて沁みて仕方ないので、病棟看護師さんにまるっとお任せしました。こんな状態なので術前に点眼の説明を受けるんだな。。さすがわかってらっしゃる。。病院て本当にシステマティックです。
眩しくて仕方ないので、カーテンも閉めていただきました。

次は12時頃に点眼で「その頃に来ますね」とのことだったので、薄目でスマホを探し出し、音声配信をon。何もないと目のことしか考えられなくなりそうなので、配信を聞きながら結局寝落ちしました。

そんな中でもお昼ご飯の時間がくるよ

12時頃に看護師さんに起こされ、手伝っていただきつつ点眼。さっきよりはマシだけどまだまだ目の開かないわたし。でもタイムスケジュール通りに進んでいく病院。「次はご飯がきますね~」と軽やかに看護師さんは出ていかれました。

間が空いて運ばれてきたお昼ご飯。気合で目を開けたら何とかなりました。最後は気合です。わたしに足りなかったものは気合のようです。暗い中で食べるのもなんなので少しだけカーテンを開け、薄暗い中で食事をします。

このご飯がとても美味しい。。。エビがぷりぷりです。さすが自由診療のお高い手術。ご飯も豪華です。出産後のお祝い膳(別の病院)より美味しい、、この病院で出産する方は相当美味しいご飯で元気を回復されたはずです。結構ボリューミーだったのですが、ぺろりと平らげ、その間に目も完全に開くようになりました。

術後の診察に行きます

昼食が終わったら、手術着から着替えて術後の診察に行きます。視力は0.7まで出ていました。執刀医の先生のチェックが入り、問題なしとのこと。あまりに沁みるので聞いてみたら「そりゃ沁みるよ、切ったんだよ!」と一蹴。そりゃそうです。ズバッと言う先生です。「一晩くらいかな」と付け加えてくれたのでほっとしました。

後は自力で帰るだけ

術後2~3時間経って視力も出てきているので、お会計やら何やらを済ませ自力で帰ります。何の問題もなし。わたしは元々していたコンタクトレンズと同じくらいの度数設定にしたため、「世界様変わり!」みたいな感動はなかったですが、とにかくしっかり見えました。

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