友人からの手紙
娘が幼稚園に入園した時、初めて「ママ友」と呼べる人ができました。
入園前から、支援センターなどは通っていたものの「友達」と呼べるような間柄には中々なれなかった。
娘が通っていた幼稚園は徒歩通園。
親は指定された集合場所まで送迎します。集合場所からは先生や補助の方が幼稚園まで一緒に歩いて登園。
幼稚園からの帰りも同様です。
その「集合場所」が同じという縁で知り合った彼女。
初めて彼女と会った日の朝、
「おはようございます!」とはつらつとした挨拶をしてくれました。
初幼稚園で緊張していたけれど、その壁のない元気な挨拶で、ほっとしたのを覚えています。
打ち解けるには時間がかからず、
すぐに踏み込んだ話しができるようになりました。
旦那と喧嘩してさ・・・
子供が昨日こんな状態になって・・・
「こんなことがあった」それを熱い気持ちのまま話せる相手がいることに救われていました。
ほぼ毎朝会うので、落ち込んでいる、嬉しい、疲れている・・・色んな思いをタイムリーに打ち明けることができた時間は、とても贅沢なものでした。
お互いの子供が幼稚園卒園と同時に、彼女のご主人のお仕事の都合でここから車で5時間ほどの所に転勤が決まり、この1年は手紙でやりとりしています。同じ道内に転勤といえど、北海道は広い。
ご主人の実家がうちからも近いため、帰省した時には会える安心感から、そこまで傷心にならずに済みました。
2,3カ月に1度のペースで手紙のやり取りは続いています。
話したいことがたくさんあるため、お互い6枚ほどの便箋に思いを綴っていますが、それでも足りない(笑)
友人は「手紙を書くことがストレス解消になっているの!」と嬉しいことを言ってくれます。
お互いの子供のこと、家庭の状況など、ほとんど全てと言っていいほど話しているため、多くを言わずとも理解し合えます。
私の娘は、療育に通っており、小学校では特別支援学級を選択し、通常学級と行き来しながら、先生方にお世話になっています。
娘の子育ては、大変な労力を必要としました。
その過程を知っている友人は、いつも私を褒め、そして心配してくれた。
「本当によく頑張っているね」
「あなたの体調が心配。休める時はあるの?」
と自分のことのように。
手紙でもいつもエールを送ってくれます。
彼女のご主人が忙しいため、2人育児をワンオペ状態なのにも関わらず、
慌ただしい日々を送っているのに、私を気遣ってくれる。
先月、子育てに関してのとても弱気なLINEをしてしまった。
すぐに彼女から手紙が届きました。
「あなたに何かがあったら、私が身の潔白を証明するよ。こんなに頑張ってるあなたが周りに何か言われるなんて耐えられない。」
手紙を読んで肩の力がストンと抜けた。
「私を見ていてくれる人はいる。心からの理解を言葉にしてくれる人がいる」
そんな友人に出会わせてくれた"縁"に、感謝しています。
人生は人との出会いで変わる。
その出会いを大切にしていきたい。