結婚は『相手を幸せにするため』にあるパート2
"相手を幸せにしたい"という気持ちは、具体的にはどんな状態なのだろうかということをお伝えします。
これは、お子さんのいるお母様方には既にご承知の感覚だと思います。
『無償の愛』という言葉があるのですが、これは『無条件の愛』とも言い換えられます。
『存在愛』ということです。
この言葉にピンときた方もいらっしゃると思いますが、ただそこにいるだけで、愛しい、助けてあげたい、守ってあげたいという心の衝動からくるものです。
赤ちゃんはそこにいるだけで『愛』を放つ存在です。
そしてその癒しが起こるのは、親からの『お世話』という無償の愛を得る為なのです。
そして、『無償の愛』は自己犠牲ではありません。
なぜなら、その相手の為に愛情を注ぎたくてしょうがない、疲れを知らない、たとえ疲れていても尽くしたくなる、やらないと気が済まないという点です。
母親が早朝早起きをして、子供の為にお弁当を作ったり、苦手な掃除(子供部屋の片付けなど)を率先して行ってしまうのは
『無条件の愛』が存在しているからです。
それとは逆に『義務の愛』という私が勝手に考えた言葉ですが、
結婚という契約に基づいて、そちらの愛を結ばれている方が非常に多い気がしております。
『義務の愛』は仕方なくやる、疲れていても生活の維持の為に動く、やればやるほどストレスが溜まるというものです。
そして、『義務の愛』の厄介な部分は、この行為を行えば行うほど、幸せから遠ざかり、暗い気持ちや怒りの気持ち(イライラ)が湧いてきて、人生を暗黒化させてしまうのです。
要するに、相手に依存をしている為に、幸せからどんどん遠ざかっていってしまうのです。
自分の心が荒むと、笑顔が消えて、常に寂しげだったり、怒りの表情を相手に向けることになります。
愛どころか、相手に不満を与えてしまうのです。
相手も自分もお互いに幸せでない状態を生み出しています。
この暗黒化のエネルギーを纏った状態で、社会に出ている人達は、そのエネルギーで他者に影響を与え続けます。
自分たちの世界の中だけの暗黒化が、周囲へと波及してしまうのです。
結婚は幻想であったと、まだ結婚を夢見ている人達への不安を仰ぎます。
『義務の愛』を解消させるには、どうしたら良いのでしょうか。
それは、『自分に愛情を注いでみる』ことです。
自分を大切に扱えている人は、心に余裕が芽生えますので、自然と笑顔も増え、人に安らぎを与えられます。
安らぎ=愛のエネルギー(癒しの雰囲気)です。
この状態を保つことは、円滑な結婚生活の鍵となります。
相手を幸せにしたいという気持ちは、結婚年数とともに減少していくかもしれません。(恋愛結婚の場合は特に熱は冷めていくのが普通です)
でも『自分を愛する』ということは、生まれてきた以上、誰もが潜在意識下で願っていることであり、自分という存在が大切であることに気づいています。
まずは『自分が不満なく、笑顔で過ごすこと』
そのような人が結婚相手であれば、パートナーもこの人と結婚して本当に良かったと思えるはずです。
そして、笑顔や癒しを与える機会が増えてくると、パートナーから愛をたくさん与えられる人になります。
つまり、自分が相手に『愛』を与えているので、同じエネルギーの『愛』が返ってくるのです。
『怒り』をぶつけた場合に、相手から『愛』は返ってくるでしょうか?
おそらく『怒り』を増幅させて返してきたり、家を飛び出していく場合もあるかもしれません。
結婚前は『相手を幸せにする』を信条に、行動できたかもしれません。
月日が経つに連れ、相手に対する気持ちが義務化してしまうのは
本当にやりたいことをやれずに我慢をして、不幸な自分を置き去りにしてしまっていたことです。
その気持ちに気づいた人であれば、いつからでも自分を愛し始めることができます。
自分を愛していく気持ちと同じように、相手にも愛を与えていく。
これは、無理をして愛を注ぐ事とは違います。
自分の心が落ち着いて安らかな状態であるならば、自然とパートナーにも無償の愛を注げるということです。
ご機嫌な人が周りの人達に気前よく奢っている光景を目にすることがありますが、そういった状態に近いのかもしれません。
人は自分が満たされていれば、周囲に愛を注げる存在です。
『結婚』に限らず、人間関係はそのような精神で関わっていくことが、明るい未来の為にとても重要です。
『自己愛』を意識して実践し、世渡り上手になっていきましょう。