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#13 たまにはクラシック音楽でも聴きに行こう

2023年11月3日。
京都コンサートホールで開催された「INAMORIミュージック・デイ 2023」に出かけました。
指揮者に坂入健司郎さんを迎え、チェリストの佐藤晴真さんが京都市交響楽団と共演。
下記の曲目を演奏して下さいました。

プログラム
林光:吹きぬける夏風の祭
サン・サーンス:チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33

(ソリストアンコール)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番よりサラバンド

ラヴェル:道化師の朝の歌
ラヴェル:古風なメヌエット
ラヴェル:ボレロ

(アンコール)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

イケメン指揮者にイケメンチェリスト

やっぱりオーケストラの生演奏っていいですよね。
オーケストラ真横の2階R席からの鑑賞とあって、オーケストラのフォルテッシモやピアニッシモの小さな響きが、ホール全体を震わせた後、天井まで届き、大勢いる聴衆の頭上に降り注いでいくような様子が見てとれるようでした。

音楽に疎い私の様な者にも、一音一音が淡雪のようにフワッと頭や肩に降り積り、やがてジワっと消えながら体に中に取り込まれていくような感覚を覚えました。(決して変なクスリをやってるわけじゃありません)

目を瞑って聴いていると、そのあまりに心地よさに、チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33の第2部アレグレット・コン・モートのあたりで意識が飛び、恥ずかしながら数秒間寝息を立てていたようです。

それにしてもモーリス・ラヴェルって人はいい曲作りましたね。
ボレロ、本当にカッコよかった。

スネアドラムから始まり、同じリズムを約16分間刻みながら、2つの美しい旋律が繰り返されます。
長い時間をかけてクレッシェンドしながら、時間の経過と共に楽器も変わり、やがて弦楽器も加わり、音楽がまとまり完成したと思ったらドッカーンと崩れ落ち、ハッと我に帰らされる感じ、マジ凄いっす。こたつからラヴェルさんにスーを差し上げます!

スーで思ったけど、『水曜日のダウンタウン』でダイアン津田さんあたりに一週間くらいボレロのスネアドラムの猛特訓をしてもらって、
「ラヴェルのボレロ。オーケストラに混じって素人がリズムをとっても聴取にバレない説」
でもやってくれないかな。
タキシードを着たダイアン津田さんが緊張しながら汗をかいてる映像が浮かびます。

スーで話が脱線。
兎に角、生ボレロに感動。
もう一つボレロといえば、初代ゼルダの伝説のオープニングテーマを当時ラヴェルの「ボレロ」を使用する予定だった話も大変興味深いです。
リリース直前にその著作権がまだ有効だったという事が判明し、近藤浩治さん(マリオシリーズやゼルダシリーズの作曲者)が発売ギリギリに徹夜で作曲したって話もすごいし、もしボレロだったとしてもそれはそれでいいゲームだったろうなあって思ったりします。

↑任天堂さんのこの記事良かったら面白いので是非読んでみてください。

元々この季節の鴨川での読書チェアリングにラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』はピッタリで聴き続けていたので、アンコールで演奏してくれて感激しました。

植物園横あたり
北大路を下がったあたり

コンサート鑑賞を終え、賀茂川を下りながらの景色です。
今さっき聴いたばかりの『亡き王女のためのパヴァーヌ』の余韻に浸りながら自転車を漕ぎました。

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