#22 なんだかんだで思い出に残るのはこういう食事なのかもしれない
2024年2月2日、3日。一泊旅行をしてきました。
旅程は、「姫路城〜有馬温泉(一泊)〜神戸」というもの。
結婚してこのかた、実は義父母と旅行に出掛けたことがなく、かねてより「どこか行きたいね」とお声がけを頂いていたものの、なかなか実行に移すことができなかったのですが、今回ようやく実現することになりました。
いずれは北海道とか九州とか台湾とか、遠くに行きたいと目論んでいるのですが、まずは疲れが出ない程度に近場で練習ということで、「姫路城見学、有馬温泉で湯船と食事、神戸に立ち寄って帰路に着く」という一泊旅行を連れ合いが企画してくれました。
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今回の旅の面子ですが、足元に若干の不安を持つ者ばかり。
私…体重過多と加齢の所為か、ふとした時に膝に力が入らない時が!
義父…加齢により最近歩くのが遅くなった。
義母…十数年前に膝の半月板の手術を受けている。
連れ合い…2週間後に膝の半月板の手術を控えている。
このメンバーで姫路城に行くのを決めた時、最悪大天守からの眺望を誰1人見ることもできずに撤退、なんてことも過りましたが、全員無事に最上階まで登ることができました。
板張りの床は底冷えがし、よく滑ります。少しでも登りやすいように靴下やスリッパではなく、上履きを用意したのが功を奏したようです。
姫路城ではお城のスケールに感動し、写真や動画を沢山撮りました。
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姫路城を後にし、宿がある有馬温泉まで約1時間半のドライブ。
有馬温泉では美味しい料理に舌鼓を打った後、ほろ酔いのまま温泉街を散策。散策で冷えた身体を金泉、銀泉に浸かりゆっくりと温めました。
こうして夜は更け、割と綿密に予定を組んでいた1日目を無事に消化することがきました。
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2日目。
お昼はここで食事をして、この駐車場に停めて姫路城まで歩いて……という感じで予定を立てていた1日目に対し、2日目は京都に戻る道すがら神戸に寄るということしか決めておりませんでした。
チェックアウトを済ませて、約1時間程朝の有馬温泉街で土産物屋を散策した後、神戸の市街地に向かう車中で急遽プランを練ります。
A案
神戸元町を散歩して適当に目についた中華料理店で昼食をとって、義父母が行ったことがないIKEAに寄って京都に帰る。
B案
メリケンパークを散歩。私が気に入っている神戸港クルーズ後、どこかで昼食をとり、神戸御影のパン屋さん(ブロートバールセセシオン)で明日のパンを購入後『にしむら珈琲』でお茶。京都へ帰る。
私が2案提案し、結果B案が採用されました。
メリケンパークを散歩し、今回は前回神戸に来た時に上船して感激した『神戸シーバス
boh boh KOBE』※が運休期間だったため『ロイヤルプリンセス』に乗りました。
神戸大橋の下を2回通過してくれるのが大迫力でとても良かったです。
神戸港クルーズを終えるとぼちぼちお腹が空いてきました。
義父母も口を揃えて「お腹が空いてきたね」と話しています。
?!
やばい。
クルージングに夢中でランチのお店を決めてなかった!
umieのベンチで休憩してもらいながら必死でスマホで探します。
折角神戸にいるからちょっと眺めがいい所が良いと「神戸 ランチ 眺め」でワード検索。
すると上記サイトが出てきたのでササッと目を通して1番気になった『再度山荘』に電話しました。
この時、焦りに焦っていたので紹介文の「山小屋風レストラン」とか「人気のお店なので、事前に電話予約」という華やかなワードに目が行き、「山の中にある」という大事なキーワードを見落としてしまいました。
何となく山道に駐車場が併設された山カフェのようなお店を想像していたのですが、まさか最寄りの駐車場からお店まで、看板一つ出ていないハイキングコースのような道を10分も歩くことになるとは!
お店の人に電話で確認を取りながらなので道は間違っていないんだろうけど、視界の先にお店らしき建物は見えず、この先に本当に店があるのか不安になるレベル。
途中何度も引き返そうかと悩みましたが今から別の店を探す時間を考えるともう行くしかない。
脚や膝に不安要素を抱える3人(4人)には大変スパルタな道のりとなりました。
そうして大変な思いをしてようやく辿り着いたお店は本当に「山荘」でした。お店にいたお客さんは皆山登りやハイキングをされる格好をしていて、我々のような街歩きの延長で来店されている方は皆無。
でもそんなお店で出されたスペアリブと石窯で焼かれた生ハムとルッコラのピッツァ、マルゲリータは、思いもよらなかったハイキングがスパイスになって大変美味でした。
到着するまで不安な思いをさせてしまったけれど、美味しい食事をしながら今しがた通った道のり反芻すると自然に笑いが込み上げてきます。
姫路城も有馬温泉も素晴らしかったけれど、数年して旅行を振り返った時に1番に思い出すのは、大変な思いをして食事をした『再度山荘』のことかもしれないと、向かい合った笑顔を見ながらそんなことを思いました。
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