#19 新年のご挨拶〜2024
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
年始から地震、火災、航空機事故などが続いて、大変な年明けとなりました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
私の住む京都は多少の揺れはあったものの、特に変わりなく過ごせております。こうして普通に過ごせていることに改めて感謝です。
新年の始まり
やっぱり鴨川とお笑いのチカラは
偉大だと思った
ここ数年の年末年始の過ごし方は、「年越し番組をザッピングしながら夕食に年越しそばを頂いて、ゆく年くる年でカウントダウンを見届けた後、近所の下鴨神社へ初詣に出掛ける」というルーチンですが、紅白の東本願寺でのAdoさんの歌唱シーンでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、京都は雨が降っていたので、今年は初詣に出掛けることもなく、なんとなく『ぐるナイおもしろ荘』を眺めながらうつらうつらとして、そのまま寝入ってしまいました。
あくる元日は、連れ合いの実家に新年のご挨拶に行き、横浜から帰省していた中学生の甥とキャッチボールをしました。
キャッチボールをする機会なんて滅多にございません。普段使うことにない筋肉や身体の動きを確かめて衰えを感じたり、意外と動ける自分にまだまだ大丈夫じゃんと安心したりするのにいい機会です。
こんなおじと遊んでくれる優しい甥がいることに感謝しながらボールを投げていました。
帰り道、『アルペンアウトドアーズ』が元日営業していたので、立ち寄ってセール品のシャツを試着している時でした。
試着室にいた私は全く気がつきませんでしたが、試着室に前にいた連れ合いが「地震……」と呟きました。
30秒以上揺れたでしょうか。しばらくすると「ただいま石川県で地震があったようです」と店員さんがわざわざ店内放送したので、これはもしかして大きな地震だったのかもしれないと思いました。
駐車場に停めていた車に戻り、テレビを付けてみるとNHKのアナウンサーが緊迫した声で「津波が来ます。高台に逃げてください」と繰り返していました。
何度も鳴る地震速報に、東日本大震災のことを思い出し、心がザワザワしました。
こうして始まったお正月。
おせちと日本酒を頂いて大好きな漫才番組を見てもざわつく心にうわの空。
1月2日は、重い気持ちを奮い立たせ近所の小さな神社に初詣へ出かけ、本屋さん(恵文社)を冷やかすので精一杯でした。
1月3日。
昼間に寄席の番組を見ている時、去年行った『よしもと祇園花月』のこと※を思い出しました。
テレビでこうして浅草や難波で寄席が始まっているってことは、もしかしたら祇園花月もやっているのでは。
調べてみると、なんと元日からやっていたようで、3日も最終の寄席が18時半開演でありました。
『京の寄席〜新春豪華絢爛〜』と銘を打たれたプログラムはこちらです。
即決で行くことにしました。
道中いつものように高野川・鴨川を南下。やっぱり鴨川は良い。澄んだ空気が心地良い。
三条まで歩いているうちに川の流れが自身を纏う重い空気をちょっとずつ洗い流してくれたような気がしました。
正直に言うと世間がこんな大変な時にお笑いを見に行くことに一抹の罪悪感と、家でテレビを見ても笑えていない自分が果たして笑えるのか不安がありました。
開場から開演を待つ間、なんとなく他のお客さんにも同様の迷いのようなものを感じました。
みんな生のお笑いに救いを求めているのかも知れない……。
結果、約1時間の短い時間ですが劇場にいる間は世俗を忘れたくさん笑わせていただきました。
誰も一言もそんなことを言わなかったけれど、演者の皆さんもお笑いのチカラを信じ、熱演されていたように思います。
八坂神社にお詣りをして帰りました。
家に着く頃に気持ちがとき解れ、少し表情が自然になった自分に気がつきました。
誰へ何の報告やねんですが、何年も見ない内にもりやすバンバンビガロがネタに合間に高い声で「バンバーン!」と言わなくなっていました。衣装もシックにスーツで決めていて格好良かったです。
※関連記事
前回初めてよしもと祇園花月の行った話についてはこちらから読んで頂けると幸いです。↓