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#39 結果All right Anniversary

2024年7月7日。
急に思い立ち滋賀県大津市石山外畑町の立木音楽堂に行った。

立木音楽堂は琵琶湖を南下した先、宇治川ライン(滋賀県道・京都府道3号大津南郷宇治線)沿いの瀬田川河畔に佇む、文字通り主にクラシック音楽を対象にした演奏会が行われる音楽ホールである。
そのホールを土日はカフェとして営業されているので、今回はそちらのカフェにお邪魔させていただきました。

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音楽堂カフェには以前から訪れたいと思っていた。
琵琶湖から滔々と流れる瀬田川と背後に聳える山々の悠然たる景色が、白壁の店内のステージ最奥の3.0m×3.6mのガラス窓でトリミングされいて、その『絶景カフェぶり』を雑誌かインターネットの記事で見かけ、心を射抜かれた。
額縁のように四角く切り抜かれた絵画のような景色を眺め、店内を流れるクラシック音楽に耳を聴きながら珈琲をいただくことできる。

なんと素敵な空間だろうか。

今までに何度か訪れたものの、営業が土日の11時〜16時ということ調べもせず、平日の石山詣をした帰りや、土日に滋賀にドライブに出たついでの夕刻に寄ろうとするものだから、いつも店前で踵を返すことになった。

だが今回の私はひと味違う。

7月7日は七夕にして、我々の結婚記念日なのだ。
今までのように「行ってみたもののやってなかった」は許されない。
事前(といっても起き抜けだが)にオフィシャルサイトをチェックし、16時まで営業しているのを確認すると「今日はひとつ、立木音楽堂にでも行ってみないか」と連れ合いを誘った。

我が家では結婚記念日にディナーを予約するのは数年に一度あるかどうか。大抵はメッセージカードを交換して、いつもよりちょっと良い肉を焼いたり、ケーキを買ったり、花瓶に花を生けたりする程度で、あくまでも日常の延長線上としてささやかに過ごしている。

記念日を覚えやすくするために、端午の節句や七夕に合わせたのに、毎年本来の行事の方に気がとられて肝心の記念日は忘れてしまう。今年も連れ合いが用意してくれた笹飾りに短冊に願い事を書くことに気持ちを持っていかれ、正直なところ、起床した時点では結婚記念日であることを完全に失念していた。
加えて私達の場合、婚姻届を提出した日(5月5日)と結婚式挙行日(7月7日)が異なり、そのくせどちらの日も何となく・・・・お祝いをしているため、特に後に訪れる挙式記念日の方はおざなりになってしまう。
いっそ間をとって、6月6日を結婚記念日ということにしてはどうか、でも6月6日は父の命日だし……と、もはや関係のない日を合併案にと真剣に考えしまうくらい忘れやすい。

そんな忘れっぽい私達にとって、立木音楽堂は実にありがたいカフェだった。
前出の景色、音楽、珈琲に加えメニューにガトーショコラやフレンチトーストといったケーキ類があるのだ。

ガトーショコラとホットコーヒーセット

こうして家ではない場所でケーキをいただければ、それはもう立派なAnniversary。

滞在は1時間弱だったと思うが、2時間くらい居座らせいただいたような印象だ。店主夫妻の接客も大変心地良く、ゆったりとした気分で素敵な時間を過ごさせていただきました。

モナリザの額縁

お店の裏には『モナリザの額縁』と名付けられた撮影スポットがあり、珍しく連れ合いと一緒に写真を撮りました。

私はフレンチトーストとアイスコーヒー

雰囲気だけでも動画でどうぞ。

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