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#47 うだうだと天気予報に左右される

2024年9月21日。
二度寝をして結局目覚めたのが11時半。そのままベッドでうだうだと過ごした後、ようやく昼食を作りに重い腰を上げる。

既にKBS京都の『SUNNY TIME』は終わっていたので、MBS毎日放送の『せやねん!』にチャンネルを変えると『アキナのハッピー物々交換』のコーナーだったので、テレビをYouTubeに切り替えた。
アキナはトリオからコンビになり、キングオブコントの決勝に2回進出していたくらいまでは結構ツボで活躍を期待していたのだが、ここ4、5年くらいは停滞気味で面白く感じられない。取り扱うネタやシチュエーションが演じる本人たちの年齢に合っていないのも何だか空寒い。もっと等身大の自分を人間味を見せてくれたら良いのにとずっと思っている。
と話が横道に外れてしまった。

トースターで温め直したコロッケを乗せ、ネギと茗荷を散らしただけの温かいうどんとレタスキムチチャーハンを作り、『板倉 趣味チャンネル』に新動画が上がっていたので、インパルス板倉さんが焼鳥調理に苦戦している姿を見ながら、うどんとチャーハンという妙な組み合わせの食事をゆっくりと摂る。
窓を開けると京都市上空にはどんよりした雲が薄く満遍なく広がっていた。天気予報によると午後は降水確率70%らしい。
そんな空を見てしまうと外出するのに気後れして、先日購入した『HUNTER×HUNTER』の38巻を読むことにした。前巻までにストーリーを忘れてしまっている上に話が混みいっているので内容の半分程度しか理解できてないと思うが、幻影旅団結成の哀しいルーツを知ることができ楽しめた。時間がある時にまた5巻ほど前から読み直そう。

気付けば16時。結局雨は降って来ずでものすごく損をした気分になった。こんなことなら美術館「えき」KYOTOで開催中の『手塚治虫 ブラック・ジャック展』行けば良かったと思うが後の祭り。
改めて天気予報を見直すと23時まで雨は降らないと修正されていた。どうも天気予報には裏切られてい気がするが、気持ちを切り替えて外出することにする。

外出先は京都芸術センターの野外映画上映会。
この土日、開催されている『KYOTO MATERIAL YARD 京都素材倉庫』というイベントで元明倫小学校(京都芸術センター)の校庭でアニメ映画『犬王』を上映してくれるのだ。
23時まで雨が降らないならと予報を信じ、バスに乗らず自転車で京都芸術センターに向かう。

上映時間より少し早く着いてしまったのでしばらくの間烏丸蛸薬師の『DEAN & DELUCA』と『SUINA室町』で時間を潰す。ハロウィーン商品が可愛い。猫耳部分が尖ったお菓子の箱を見つけ、参考に写真だけ撮る。

包装などアイディアがいっぱい

上映開始45分前に到着すると、天気が微妙だったからか、校庭で上映されるはずが、屋内の講堂に場所が移されていた。
野外で映画を見るのを楽しみにしていた私にしてみれば少し残念だが中止になるよりマシだ。
むしろ空調の効いた部屋で映画が見られるのはありがたいではないか。
客席は瞬く間に埋まってしまった。本編が始まる前に、オープニングイベントとして野外映画上映を行うチーム航海薄明さんによるトークと、薩摩琵琶奏者・箱崎裕美さんよる琵琶のライブ演奏があった。
生の琵琶演奏は初めて聴いたので貴重な体験だった。

映画は室町時代の京都を舞台にしたファンタジー。実在した能楽師犬王と平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚の友情物語で全編ミュージカルのように進行されていく。犬王役の女王蜂のアヴちゃん、友魚役の森山未來が熱演。
お互いの舞と歌の才能を開花させ、室町の世の人々と観客を熱狂の渦に巻き込んでいく姿は痛快だ。
やがて能楽の世界を変えてしまいそうな程の2人を危惧した朝廷が……というあらすじだが、手塚治虫の『どろろ』と『ボヘミアン・ラプソディ』を融合させたようなアニメ映画で面白かったです。

京都芸術センターを出て寺町通りと新京極通過したあたりで、雨がパラついてきた。

「まだ21時なんですけど」

本降りにならなかったので良しとしよう。
鴨川から高野川を遡上し家路についた。
帰宅する頃には雨は上がっていた。

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