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#60 『文学フリマ京都9』に行ってきました

1月19日。
『文学フリマ京都9』に行ってきました。
昨年開催の8にも行ったことがあるので、文学フリマ自体、今回で2度目の臨場ということになります。

『文学フリマ京都9』が開催されるのを知ったきっかけは、noteで私のことをフォローしてくださっている方と京都市在住で散歩好きという共通点からたまに記事を読ませて頂いている方2名の「文学フリマ京都9に出店します!」という出店予告記事を目にしたからでした。
この御二方の本が見られたらいいなという気持ちで、阿呆面を引っ提げて大盛況だった会場の『京都市勧業館みやこめっせ』までやってきました。

ブースをゆっくり見ながら歩くなんて
できないほど沢山の人出でした

1,002ブースという大勢の出店者と来場者の熱気に、ほぼ事前情報なしで訪れた私は完全に文学フリマ迷子状態に。
しかも私の場合コミュ症が発動するので、ブース前で声を掛けられるだけでその場をそそくさと退散してしまいます。
対面販売に最も向かない人間が一体何しにやって来たんだか。
それでも作品を読んだり映像で見たことがある作家さんが突然目の前に現れたりして、とても刺激的な空間を流れるプールで浮き輪でプカプカする未就学児の如く3周ほど回遊しました。

そして1番の収穫というか驚きだったのが、回遊中に目薬をポケットから落としてしまったんですね。
コロコロ音だけ聞こえてどこに行ったかわからない。キョロキョロしていると「こちらだと思うんだけど……」と声をかけてくださった方がいて。
シカク書店のブースで店番をされていたスズキナオさん。
スズキナオさんと言えば、パリッコさんと共に『チェアリング』提唱された方。
私のnote記事でも多く取り扱っている『チェアリング』ですが、昔から私も同じようなことをしていたものの、その行為を何と呼べば良いのか分からないまま過ごしていました。
何か違うんだよなと違和感を感じつつ広義にピクニックと呼ぶしかないのかななんて思っていたら、偶然目にしたYouTubeでスズキナオさんとパリッコさんが『チェアリング』と呼んでいるじゃありませんか。
その瞬間妙に腑に落ちたことを覚えています。

↑その時の動画です。何と鴨川チェアリング。

そのスズキナオさんがおられるシカク書店のブースに、私の目薬がコロコロリン。
机の下に転がり込んだ私の目薬シカク書店の方が拾い上げてくださいました。
目の前にスズキナオさんがいるという状況にアタフタしながらお礼を言い、「そうだ!何か本を買おう」と陳列棚を見たら既に持っている本だったので、2冊目購入に至らず。
あー、あの時の俺、なんでスマートにお礼を言いつつ、本を買って(2冊目で良いじゃない)小粋なチェアリングトークをしつつサインをねだるような行動が取れないんだろう。
ただただ目薬を落としてアタフタしていた鈍臭いおっさんがそこには居りました。

そんなこんながありながら、noteで勝手に見知っている御二方のブースを発見。
それぞれ接客されていて私が入り込む余地などありません。
それに挙動不審なおっさんが目に前に現れても迷惑なだけだと思い、試し読みコーナーという所で御二方の本を見つけ、読むことができました。
欲しいとも思ったのですが、手に入れるためには対面しなければなりません。対面するときっと何かお声がけしたくなるでしょう。気持ちとは裏腹に言葉が出ずまごまごする自分と困惑するお相手の姿しか想像できないので、これは無理だと諦めて会場を後にしました。

気がつくと傷心のまま、鴨川縁まで来ていました。
鴨川はそっと寄り添い、「それでもいいじゃない、天気が良いんだから」と曇天の空を指差しながら私を慰めてくれました。

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