見出し画像

#57 半年前の自分へアンサーnote

12月31日。
ところで今日は何曜日なんだろうか。
情けないことに年末年始の休暇に入って数日しか経っていないのに、既に曜日の感覚を失っております。
仮に20日間休暇があろうものなら、自分の住所や名前すら忘れてしまいかねない。そんな己のふしだらさに危機感を覚えます。
それにしてもあっという間に大晦日を迎えてしまいました。
28日から休みだったので時間はたっぷりあったはずですが、2024年の振り返りや内省の類は全くできておりません。そういうのはどっかに放って阿呆面で過ごしています。

大晦日といば、半年程前に私は私に向けてnoteでメッセージを送りました。
少しでもマシな大晦日を過ごして欲しいという内容のものです。

↑本記事と併せて読んでいただけると幸いです。

今回はその答え合わせというか、実際の大晦日はこうでしたという自分に向けたアンサーnoteです。
皆様におかれましてはいつも通り何も得ることのない投稿になりますが、宜しければお付き合いください。

***

起床は4時でした。
提言より2時間半も早く目覚めてしまいました。
というのも前日の30日中に年賀状を書いてポストに出すつもりが怠けてしまい、「朝一の回収に間に合えば、それは昨晩投函したこと同じ」という都合の良いルール改正を行い、4時に起床し年賀状を書くことにしました。
住所と宛名と一言メッセージを直筆するだけですが、2時間近くかかって無事投函することができました。

その後はあまり記憶がないのですが(オイ)、朝食を準備するまでの間11月に買って積読していた『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』を読んで、その後は台所周りの洗い物や整理をしていた気がします。

9時を過ぎ、前日の夕飯の残りのカレーを温めていると、連れ合いがほぼ予想通りの9時半に起床してきました。

「昨晩食べたカレーのせいで気管支の状態が悪くなった」

開口一番彼女は私にこう言い放ちました。
私が作るカレーはスパイスカレーで、確かにちょっとチリペッパーを効かせていたので、数日前から少し咳き込んでいた彼女には少々刺激が強かったのかもしれません。
それでも辛味を抑えるためヨーグルトドリンクを用意したり、スパイスの配合に気を配っていたので、開口一番放たれた心ない言葉に、昨晩2杯食べた君の自己責任じゃないかと少しムッとし、惣菜パン3種(ソーセージハムやトマトや卵が挟まったやつ)だけという手抜きの朝食をとりました。
私の分にだけ2日目のカレーを足したのは言うまでもありません。

食事を済ませると10時を回っていたので、いつもお世話になっているマンションの管理人さん元へ『松井酒造』の『神蔵KAGURA』を手土産に年末のご挨拶に伺いました。
実は前日の30日に偶然顔を合わせ、その時の会話の中で大晦日が仕事納めだと知った私は、常々年末に手土産をお渡ししてお礼を言いたいと思っていたので、こうして改めて管理人室の戸を叩いたのですが、既に30日に顔を合わせた時にお礼を伝え済んでいたので会話が持たず、コミュ障が爆発し、ホワイトデーの内気な男子にように「はい、コレ、いつもありがと……」という感じの渡し方になってしまいました。
いつもは菅原文太さんのように渋く(声も渋い)管理人さんも私の尋常じゃない空気に釣られたのか、私の「それでは良いお年をお迎えください」という言葉に、「あ、お、ほ、はは……」と言葉が出ないようで笑みを浮かべて誤魔化してらっしゃいました。
五十近くの人見知りのオッサンと70過ぎの無骨なおじ様が一体何をやってるのやら。

それでも日頃のお礼を伝え、渡したいものを手渡すことができた私は気分晴れ晴れ。そのまま近所の『カナート洛北』へお使いへ行くことにしました。
オジュ(炭酸水)、白味噌、排水口ネット(浅型)、年越しそばセット(松葉のそば、つゆ、ニシン)、レンジフードのフィルターを買い、本屋を覗くがまだまだ積読している本があることを思い出し思い止まる。

お使いから戻ると、のんびりと外壁の通風口の下にできた長年の黒いシミを落とし、トイレ掃除を済ませました。ついでに玄関の戸に設置した角松が傾いていたので直してみたり。
この時点で14時過ぎだったろうか。
早起きし過ぎた所為で温かいお茶と頂き物のおかきをポリポリ齧って一息付くと急激に眠気が襲ってきました。
そして、欲望に正直な私はそのまま昼寝をしてしまいました。

***

部屋が暗いぞ……やっちまったか⁉︎
昼寝から目を覚ますと17時。早起きしてしまった分を取り戻すようにちょうど2時間半寝てしまったことになります。正直、このまま夕食を作ってそのままテレビでも見て……と頭を過りましたが、後で後悔するのが目に見えているので、起きるなりキッチンのレンジフードの掃除にかかりました。
フィルターを外して中性洗剤で油汚れを落とし、新しくフィルターを付け替えました。
手や爪が油でギトギトになり、さらに少し汗ばむと嬉々として外出準備をしました。

そう、銭湯へレッツゴーです。

小雨が降る中
やってきました『栄盛湯』

いや〜、半年前の自分の提言に突き動かされるようにやってきました。

起床時間が6時半から4時に変わったり、読んだ本が『遠い太鼓』から『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』に変わったり、食べたパンが『ナカガワ小麦店』から新鮮激安市場の100円惣菜パンに変わったりしましたが、一応掃除を終え栄盛湯に行くことができました。

銭湯では普通サウナ室にテレビがある場合、サウナ室の中にテレビが設置されていますが、栄盛湯はサウナの中からガラス越しに脱衣所と番台や出入口を見渡すことができ、番台の後ろに置かれているテレビを眺めるという一風変わったスタイルでした。
サウナ内にスピーカーが引かれていて音声はそこから聞こえ、8メートルほど離れたテレビに映った紅白歌合戦をぼんやり眺めました。(数日前に知ったこっちのけんとやomoinotakeを見ました)
サウナ、水風呂を2セット後、風呂に浸かっていると「極楽、極楽」と自然に声が出ていました。
大きく風呂に肩まで浸かって高い天井を眺めていると、一年のアレやコレが湯気と一緒に蒸発——というか昇華していってくれるような感覚です。

風呂から上がり脱衣所で身体を乾かし、服を着て靴を履き、出口にて傘取り出そうと鍵を差し込んでいると、今し方銭湯に到着した老婆二人組に声をかけられました。

「良かったわね、雨はほとんど上がってるわよ」

「邪魔やろうけれど傘は持って帰らなな」

「あははははは」
顔を見合わせて笑う老婆たち。

来る途中雨がパラついていたので、風呂に浸かりながらに雨を心配していました。しかし雨が止んだのか良かった良かったと老婆二人の言葉を信じにっこり笑みを浮かべ「はぁ、ありがとうございます」なんて答えたけれど、一歩外に出たらザーザー降りでした。
……あの老婆たちは一体何だったんだろう。

そんなこんなで家に戻ると大急ぎで年越しそばを茹で、平凡に迎えることができた年末に幸せを感じながら蕎麦を啜りました。

まずは、にしんそば
替え玉方式で天ぷらとお揚げさんも!

ゆく年くる年は通しでちゃんと見て、おもしろ荘2025の序盤で眠りに落ちました。

いいなと思ったら応援しよう!