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#52 忘年会の帰り道

今年も忘年会シーズンがやってきました。
私は大勢の飲み会が苦手で、今回は特に酷く、同じテーブルの人と最低限の会話しかしなかった気がする……、つくづくダメな人間だ。
それでも仮病を使うことなく参加したことだけでも褒めて欲しい。言葉は殆ど発していないが、微笑を讃えることは終始怠らなかった。一次会の途中でフワッと帰らなかっただけでも上出来だ。(これをしたとこでバレない自信がある、いや流石にバレるか)
若い時はこれをカマして、まるで松本人志のコント『古賀』の板尾創路のようなアブねーやつだと一目置かれていたような気がする。

2時間という時間をひたすら自分の席とビュッフェ形式のお料理が並んだテーブルを何往復もしてやり過ごし、お料理とお酒を美味しく頂きました。

翌日が通院日なのにもかかわらず!

ということで、食べ過ぎてしまった罪悪感から、電車やバスに乗らず、京都駅から自宅まで千鳥足で帰ったのでした。

***

2024年11月29日。
時刻は21時20分。
ダウンチョッキでは少し肌寒いが、歩けば暖かくなるでしょうとスタート。

京都ヨドバシ前から京都タワーを仰ぎ見る

烏丸通りを北上。
烏丸七条を過ぎるとすぐ左手に東本願寺。

東本願寺と京都タワー
御影堂門と蓮華の噴水

噴水裏の信号を東に渡り、不明門通りを行くと途中でイカした玄関のお家を見かけたのでパシャリ。

後で調べたら『山元リボン(株)』という
テープやリボンを販売している
会社さんでした

五条通りで東に折れ、五条高倉の歩道橋を渡る。

五条高倉の歩道橋
南に京都タワー
東側
山の中腹に見える赤い光は
清水寺一帯の灯り

夜の歩道橋は正直薄気味悪いが、渡ってみると歩道橋から見える風景も、車の流れと一緒に東西に通り抜ける風も気持ち良かった。

ジグザクと北上と東進を繰り返す。
寺町通りにて屋号は変わってしまったが、かつての職場が営業を続けていた。店内に入ってみるとちょうど蛍の光がかかり、4、5人の若い男の子が締めの作業に取り掛かっていた。邪魔になりそうなので、店内の様子だけ確認させてもらう。20年近く経過し屋号に変わったというのに変化の無さに驚いた。働いていた青年たちが総じて明るい表情だったので勝手ながら安堵した。

もう20年以上前の話なのか……

さらに北へ進む。
四条寺町で“或るもの”を確認。

写真左上、白い壁に無事張り付いてる

ピスタチオグリーンちゃんの健在を確認すると、四条通りを渡り寺町京極と新京極を見比べながら進む。

提灯で硬派な寺町京極に対し
クリスマス色を押し出している新京極

新京極を少し東に入ると、またもやかつての私のアルバイト先があった。

ラーメン屋になってる?

こちらは全く別の店になっている。
下記リンクは当時のことに触れてる記事です。お時間がある時にご一読いただけたら幸いです。

『スタンド』
バイトの時しょっちゅう食べに行ったなあ
店内はまだ禁煙じゃないのだろうか
あ、建物にめり込んでるぅ‼︎
で有名な錦天満宮の鳥居

新京極通りを進むと、1995年に京都に来て初めてアルバイトをして、1日で嫌になって辞めたパチンコ屋さんの跡地を通った。パチンコ屋は現在はドラッグストアになっていた。
初日の仕事を終えて、私と友人の2人のためにアルバイトの先輩たちは店のすぐ横にあった彼らの溜まり場らしき鉄板焼き屋さんで歓迎会開いてくれた。そのお店は健在。

確かここだったはず
近くによく似たお店があるので
もしかしたらそちらだったかも

ご相伴にあずかったくせに、1日で辞めちまうなんてどうかしてるぜっ!

三条通りで東に折れ、河原町通りを北へ。御池通りを通過。

『ホテルオークラ京都』の
イルミネーションは
一時と比べ少しグレードダウン
した気がする
『フォーチュンガーデン京都』
(島津製作所旧本社ビル)
屋上でまた飲みたいな

丸太町通りで一本東の通りに入る。

いつか行かないと
と思い続けている『梅湯』
時刻は22時30分
書店『誠光社』は閉まっていた
家の前にバスケットゴールを
設置して実際練習したら
ご近所の顰蹙ものなんだろうなあ

さらに細い路地を東へ進み、鴨川縁へ出る。一段と肌寒くなるが汗だくになっている。

荒神橋

荒神橋を潜り、ようやく出町デルタに到達。

一歩一歩気を付けながら
出町の飛石を渡り
千鳥足で千鳥を踏む
出町の飛石から見上げるオリオン座

デルタの土手を上がり、下鴨神社方面へ。

世界文化遺産登録
賀茂御祖神社(下鴨神社)
夜の糺の森は空気が澄んでいる

糺の森で深呼吸をすると酒気が抜けた。
下鴨神社を東へ抜けるとゴールは目の前。

ゴールが近づいてきました
蓼倉橋から南、写真中央左手奥に
京都タワーが見える

スタート時あんなに近かった京都タワーがこーんな遠くに。
京都駅から約8kmの道のをフワフワと寄り道をしながら約2時間かけて帰ってきました。

忘年会の様子から帰宅までの道のりを写真を撮りながら歩いてみましたが、若かりし頃とはいえ出てくるエピソードは人間性を疑うものばかり。

帰宅するなり真っ先に風呂に浸かり、冷えた身体を温めましたとさ。

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