レインボーのうさぎ
アマゾンの奥地に、
いつからか住み着いているという
うさぎの話。
遠方のことなので、正確にはわからない、
面白おかしく伝えられているかもしれない。
確信はないけれど、
聞いたことをここに書きたい。
くりくりで瑠璃色の目をしたうさぎだそうだ。
毛の色はレインボー。
こんなことあるわけないと思うけれど、
さすがに嘘じゃないかと思うけれど、
知らんけど。
住んでいた月から落ちてきたそうだ。
背の高さは人くらい。
そう、二本足で立った時の話。
食べものは、草食ではなく、
チーズを好むらしい。
月には、草がなかったから。
手紙も書けるらしい。
友達に書いているのを見たことがあるって。
何語かは知らない。
人間の言葉も話すそう。
濡れたような瞳で、
ねっとりとした視線をこちらに向け、
覗きこんだりするらしい。
鼻が良いらしい。
人が来ると、匂いで気づくそうだ。
ふさぎこんだ人にだけ寄ってきて、
へんな顔して笑わせてくるそうだ。
本当のことかもわからない。
まじめな話かもわからない。
見たことがないものはわからない。
難しいことは考えずにいよう。
めったに会えないらしいから、そのうさぎ。
もし会えたら、どうしよう。
優しいうさぎなのかしら。
夢に出てきそう。
夜更けあたりの、あやふやな夢の中に。
ラズベリー色の耳、
緑茶みたいな緑色の背中、
瑠璃色の目、
レインボーのうさぎってどんなだろう。
論より証拠、会ってみたい。
わたしがもしもうさぎに会えたら、きっとチーズ
をあげる。そして、月の話を教えてもらう
んだ。
あいうえお作文、とりとめのない話になってしまったけれど、作っている間やっぱり楽しい。
今日はこれから、仕事だ。がんばれわたし。