ここしばらく、ずっと忙しい日々が続いた。noteを書く余裕もなかった。ソファから立ち上がれない。立ち上がりたくない。まぶたは重いし、体も重い。もちろん気持ちも重い。 先週は月から金まで五日間勤務して、土日は研修会に参加し、昨日も勤務だった。帰って、洗濯物を取り込み、夕ご飯の支度をして、食器を洗って、洗濯をして、干して、たたんで。もうへとへとのへろへろだ。今朝も早起きしてお弁当を作って、子どもたちを送り出した。今日はやっと、久しぶりの休みだ。それなのに、動けない。本当はした
朝、食パンを焼いたので、娘に 「食パン焼いたけど何つける?」 と聞いた。 寝起きの娘から帰ってきた答えは、 「たくさんの喜びと絶望を少々。」 喜びだけよりもなんだかおいしそうな気はするけれど、何をつけるのが正解なんだろう。 バターとはちみつたっぷりで、そこに黒胡椒少々とか?
アメフラシは考えていた。 いつになれば、 うみの底からぬけだせるのか。 エンドロールはいつだろう。 おもえば、 かわいいあの子に会いたいだけ。 きがつけば考えている。 くちびるはふっくらとして、 けっして主張せず、 こどものようにくるくる動く目、 さらさらとこぼれ落ちる黒髪。 しってしまった、 すてきな気持ち。 せっかく出会ったから、 そっと触れられてみたい。 たくさんの愛をそそいで、 ちかくで寄り添ってみたい。 つまりは、 てをつなぐように、 ともだちになりたかっだけ。 な
最近蓮根にはまっている。子どもたちが小さい頃はあまり好んで食べなかったので、食卓に出す機会が少なかった。このところ、子どもたちはだいたい何でも食べる。そんなわけで、蓮根の出番が増えた。久しぶりに料理をして食べると、おいしさにおどろいた。こんなにおいしかったっけ。スープに入れたり、きんぴらにしたり、挽肉を挟んでみたり、鶏肉と炒めてみたり、色々と使える蓮根。大活躍している。 スーパーで売っているのをみると、薄茶色で、土が付いていたりと、あまりきれいな外観はしていない。それな
「母ちゃん、ちょっと聴いてよ。」 息子からの誘い。もちろん、喜んで。 娘と息子はピアノを習っている。あまり上達はしていないが、やめたいとは言わず、ここまで続けてきた。どうやらピアノの先生との相性が良いらしい。今月は、発表会がある。発表会に向けて、息子は練習をがんばっている様子だ。 うちのピアノは電子ピアノなので、夜はヘッドホンをつけて練習している。お風呂上がり、カタカタと鍵盤を叩く音が聴こえる。私がお風呂から出たのを見て、息子が言った。 「母ちゃん、ちょっと聴いて
秋になるとマクドナルドで販売される「月見バーガー」を食べたことがない。こんなに生きてきて、一度も食べたことがない。食べてみたい。食べようと思ったら、いつでも食べられるんだろうけれど(販売期間中ならば)、いつも気がつくと月見バーガーの季節は終わっている。もともとあまりマクドナルドに行かないので、食べる機会は少ないのだ。 この前、知人と月見バーガーの話になり、食べたことがないと話すと、知人に驚かれた。そんなこともあり、このところずっと食べてみたいなあ、と思っている。気にな
週末に小学生の合唱コンクールを聴きに行った。今回ブロック大会が県内であるというので、聴きに行ってきた。合唱を聴くのは私の趣味のようなものだ。子どもたちの一生懸命歌っている姿が好きだ。指導者によっても歌の仕上がりが変わるし、同じ学校を何年も聴き続けているのはおもしろい。年々変化して行く様子がわかる。子どもの歌声は、心の栄養になる。もちろん、中学生や高校生の合唱も好きなのだけれど、小学生の声は、特別で、あの頃しか出せない声なんだろうなあ、と思う。 合唱コンクールで、聴くと必
私には大切にしている絵がある。絵の中の日付に、03.11.11 とあるので、20年以上前のことだ。 その頃の私はアジカンが大好きで、よく聴いていた。職場の有線放送で聴いて、好きになった。アジカンのCDジャケットのイラストがかわいくて調べてみると、描いているのは中村佑介さんというイラストレーターだった。 下の写真は中村佑介さんに描いてもらった、その頃の私だ。中村佑介さんのペンを通すと、なかなかにかわいいじゃないか。 当時、「檸檬通り」という中村佑介さんのホームページ
フラカンのライブに行った。前回は娘と行ったが、今回はひとり。対バン企画で、サニーデイ・サービスと。なんて贅沢な組み合わせ。夕方開演なので、暑い中ライブハウスの前に並ぶ。みんなこれから始まる時間にウキウキしているのがわかる。私も同じ気持ちだ。仲間意識でみんなの肩をトントンっと叩いて回りたくなる、そんなことはしないけれど。 サニーデイ・サービスのライブはものすごく久しぶりだった。曽我部さんの声が好きだ。歌うときの優しい声も、高音部の苦しげな声もいい。色っぽい。1時間くらいだ
昨日は久しぶりに息子が買い物についてきた。中学生になってからというもの、あまり親と外出したくないようだ。まあ、そんなもんだろう。 「新しい水筒が欲しいから。」 という理由で、ついてきた。 久しぶりに店内を並んで歩く。私よりも高い身長、話す時もわずかに見上げる。 (あっという間に大きくなるんだなあ。) 外で見る息子は、なんだか少し大人っぽくなったようだ。買い物カートを何も言わずに押してくれたり、私が会計をしている間に、商品をバッグに入れてくれていた。もちろん、荷
子どもたちが、よく言う。 「ねえ、知ってる?」 何か聞いて欲しいことがあるんだろう。 先日の夜、私はベッドで横になりタイマーをセットしていた。もう寝ようと思っていたところだ。娘が隣の部屋から出てきて、猫のようにするりと私の横にくっついてきた。 「ねえ、知ってる?」 娘の話が始まる。 「最近わたしさ、お風呂の後、お父さんと会わなくていいようにそのまま2階にあがるんだー。」 そんなことか。薄々気づいてはいた。お風呂上がりに、リビングには寄らず、すぐに2階に上がってし
昨日は仕事中に腰を痛めた。家に帰ってから娘に話すと、 「魔女の一撃きた?」 と、少し楽しげだった。魔女の一撃とまではいかなくても、こっちは痛いのに。まったく。 「魔女の一撃」 •••使ってみたかったんだろうな。 立ったまま靴下も履けなくて不便。 早く治さないと。
今年は帰省できず、お墓参りに行けなかった。そのことを患者さまに話したら、 「心の中で思えば伝わるんよ。それでいいの。」 と言ってくれた。 お墓参り行けなかったなあ、と少し気になっていたけれど、気持ちが楽になった。 私も人の気持ちを楽にできる一言が言えるようになりたいな。
私は冷たい人になりたかったわけではない。本当はやさしくなりたかった。ボタンのかけ違いのようなこと。不器用だったあの頃の私をぎゅっと抱きしめてあげたいと思うことがある。 私は7人家族の中で育った。父母、祖父母、姉2人と私だ。上の2人の姉は2つ違いで年が近い。私は少し離れて生まれた末っ子だ。私が中学生の頃だったと思う。祖父ががんになって入院をしたことがあった。両親は、姉2人にはその事実を伝えたようだ。私には具体的な病名は伝えられなかった。「ちょっと大腸にできものがあるから、
わたしが小学生になるよりも少し前の、夏の思い出だ。小学生の姉2人と、歩いて10分ほどの近所の川に遊びに行っていた。姉たちとわたしは川の中に入り、魚を追ったりして遊んでいた。遊んでいた場所は、それほど深さのない所で、小さなわたしでも、膝下くらいの深さだった。 川の中では、ハヤの子が泳いでいた。すぐそこにいて、手で掬って捕まえられそうなのである。わたしは、川の中にそっと手を入れて、ハヤの子を掬おうとした。けれど、ハヤの子たちはすばしっこく、するりとわたしの手をすり抜けてしま
娘の高校の三者面談で、担任から 「僕の方からは、特に心配なことはありませんよ。勉強面以外は。」 と、にっこりと爽やかに言われた。 高2の三者面談、そこ結構大事なのでは。 でも、私も担任と同じ意見。 何も心配はない、何も。 成績以外は…。