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どうしても涙が

 週末に小学生の合唱コンクールを聴きに行った。今回ブロック大会が県内であるというので、聴きに行ってきた。合唱を聴くのは私の趣味のようなものだ。子どもたちの一生懸命歌っている姿が好きだ。指導者によっても歌の仕上がりが変わるし、同じ学校を何年も聴き続けているのはおもしろい。年々変化して行く様子がわかる。子どもの歌声は、心の栄養になる。もちろん、中学生や高校生の合唱も好きなのだけれど、小学生の声は、特別で、あの頃しか出せない声なんだろうなあ、と思う。

 合唱コンクールで、聴くと必ず涙ぐんでしまう歌がある。中川李枝子さん作詞の「ゆうき」という曲だ。これはちょうど10年前のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲だ。芦田愛菜ちゃんが歌っていた。これを聴くと、歌の上手い下手に関わらず、どうしても涙ぐんでしまう。今回も「ゆうき」を歌ってくれた学校があった。やっぱり、私は涙が出てきた。年々涙もろくなっている気がする。歌詞がとても好きで、これを聴くと、子どもも自分もまわりもひっくるめて、愛おしくなる。胸がギュッとなる。

 朝から夕方まで、たくさんの学校の歌を聴いた。座りっぱなしで足は浮腫んでだるかったけど、気持ちは満たされた。いい週末だったな。



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