春の匂い
春の夜になると、濃くなる匂いがある。決していい匂いではなくて、緑を濃くしたような匂いに、少しドブの匂いを混ぜたような。表現し難い匂いだ。小さいころから、4月から5月頃の夜、外に出ると匂う時がある。毎日ではなくて。
生活している土地も、子供の頃と今とは違うけれど、同じ匂いがするのが不思議だ。
「あ、春の匂いだ。」
と思って、ついつい吸い込んでしまう。花の匂いなどのように、いい匂いではないけれど、なぜか小さい頃の記憶を刺激する。
どなたか共感できる方がいれば嬉しいです。
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