理解する「英文法」0️⃣〈はじめに〉

概要

このnoteは、私が個別指導塾で中学生から大学受験生までの英語を教えていたときに用いていたプリントを大幅に加筆修正したものです。

最近の英語教育は「文法」を過度に敵視し、「会話」重視になっている気がします。もちろん若い時期に発音を訓練するのは一理あるかもしれません。

SLA(Second Language Acquisitions: 第二言語習得)研究では、一定の年齢を境として、ネイティブのように言語を習得する能力を失うという「臨界期仮説(critical period hypothesis)」が提唱されています。境界となる年齢は、文法に関しては10代後半頃までであるのに対して、発音は2,3歳頃と言われています。

この観点に照らせば、高校生高学年でも間に合う文法を一旦置いておき、スピーキングに注力するのも間違ってはいないでしょう。しかし、文法が全然身についていなければ、会話をする上でも文法が破綻した単語の羅列となってはコミュニケーションはとれませんし、また情報収集の上で必要となる読解能力も期待できません。

そこで、英文法をしっかりと「説明」するプリントを自分で作ろうと思い立ったのがきっかけです。ご自身でさらに深異内容を調べられる際に助けとなるよう、各文法用語には対応する英語表記も可能な限り記載しています。

さらに、例文は全て英英辞典などから引用し、ネイティブ話者による表現を吸収できるように配慮しました。

このnoteは全5編で構成されています。
第1回〈基本事項〉
第2回〈助動詞・準動詞〉
第3回〈時制・相・仮定法〉
第4回〈関係詞・比較〉
第5回〈重要構文〉

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