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福島県南会津町『屏風岩』へ行ってきました。

福島県南会津にある『屏風岩』。
こちらには、北海道や本州の日本海側に分布している“ヤマモミジ”が渓谷沿いに見られると教えてもらい、行ってみることにしました。

福島県の太平洋側で生まれ育った自分には、あまり馴染みのない樹木です。
これを機に識別できるようにしなければ。


1.ヤマモミジとは

ヤマモミジ “A.amoenum var.matsumurae”
分類:ムクロジ科カエデ属 オオモミジの変種とされる。
分布:北海道から本州(青森県から島根県)の主に日本海側に分布し、日本固有種。
生息地:山地の谷間など、やや湿り気のある斜面に生える。日本海側の多雪地の山地に多く見られる。
(参照:ヤマケイハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花2 p324〜327)

2.南会津町の屏風岩について

以下、引用です。(引用元:https://www.onestory-media.jp/post/?id=2226
会津若松市を発し、尾瀬高原による分断区間を経て群馬県沼田市に至る国道401号線。古く江戸時代には会津沼田街道とも呼ばれたこの道(国道352号線との重複路線)を、南会津町から檜枝岐村へと車を走らせると、大桃地区を過ぎてしばらくしたあたり、谷に向かって開かれた駐車場が整備されています。これが屏風岩の入口。駐車場からはすぐに伊南川の河原まで出ることができ、そこでは切り立った断崖がまさに屏風を連ねたように川下方向へと伸びる、圧倒的な迫力を宿した光景が眼前に広がります。この奇岩は伊南川の急流が、永遠と呼ぶにも近い遥かな時間をかけて削り出した造形。その足元では深山の雪解け水に発する流れが、ある時には幾筋かに分かれ、またある時には滝の音を響かせと、実に変化に富んだ自然のドラマをたゆまなく展開してみせてくれています。

3.屏風岩の様子

駐車場からはとても近く、入り口も分かりやすかったです。
自分が訪れた11月4日(月)は祝日ということもあり、8時30分に到着しましたがすでに3台程車が停まってました。
この時間帯は、東側にある山に太陽光が遮られている為、一帯が日陰でした。
付近の気温計は1度。霜が降りてました。
以下、写真にてお送りします。




コハウチワカエデ(上)とウラジロイタヤ(下)。霜が降りてました。


ヤマモミジの樹形。
ヤマモミジの樹形。と思い撮影しましたが、おそらくコハウチワカエデです。
ヤマモミジの紅葉。
こちらもヤマモミジ。赤、黄、緑の3色がグラデーションを伴っており、とても綺麗です。
こちらはコハウチワカエデ。冬芽、葉柄、葉、枝と白い毛がありますが、枝に毛がないタイプもあるのだそう。葉は次第に毛が減り、成葉では葉裏の脈腋や脈上にだけ残る。
ヤマモミジの種子も見つけました。
イロハモミジと違い、ぶら下がるように付きます。
ヤマモミジは枝先まで緑色です。
こちらはウラジロイタヤ。
福島、新潟、山形の一部に分布する珍しいイタヤカエデの亜種です。
稚樹で紅葉していても、葉の裏面の白さが確認できます。

カエデ類では、以下の種類が確認できました。
・ヤマモミジ
・ウラジロイタヤ
・コハウチワカエデ
・ハウチワカエデ
・ウリハダカエデ
・ヒトツバカエデ

他には、ミズナラ、ブナ、アクシバ、ヤマウルシ、ツタウルシ、サワフタギ、ハリギリ、クロモジ、ヤマグワ、イヌガヤ、なども確認しました。

以上となります。

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