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福島県いわき市『三森山』

2024.11.10
福島県いわき市四倉の三森山へ登ってきました。
簡単に記します。


1.三森山とは

福島県いわき市にある山で、いわき市北部を流れる大久川の上流にそびえる。周辺は三森渓谷と呼ばれ、新緑や紅葉が美しく、地元のハイカーや釣人の人気が高い。
丸い3つのピークを持ち、登山口には三森山神社が、山頂には渓谷を見下ろすように月山神社がある。
登山道には、春にはアカヤシオ、シロヤシオ、アセビ、イワウチワ、コイワカガミなどが咲き、新緑と花を楽しむことが出来る。
また、アカヤシオ自生地として知られ、いわき市の天然記念物に指定されている。
(参照:山と渓谷オンライン/https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18686#goog_rewarded


2.植生について

大区分としては、落葉広葉樹二次林
中区分としては、コナラ群落
細区分としては、カスミザクラーコナラ群落に属します。
(参照:環境ジオポータル/https://geoportal.env.go.jp/datasets/7cf48f4d9e7c42b8b746da7e5495047f_1/explore?location=37.195982%2C140.914178%2C-1.00


3.見かけた樹木

渓流沿いでは、イロハモミジ、フサザクラ、タマアジサイが多く、他にはチドリノキ、ミツデカエデ、ウリカエデ、ウリハダカエデが見られ、序盤の標高130m程までは、ウラジロガシやアカガシ、アオキやヤブツバキなどの常緑樹が目立ちました。

斜面では、コハウチワカエデ、アカヤシオ、シロヤシオ、バイカツツジ、トウゴクミツバツツジ、タカノツメ、コシアブラ、アセビ、ネジキが見られました。

山頂や稜線では、イロハモミジ、ウリハダカエデ、カジカエデ、チドリノキ、エンコウカエデ、コナラ、ミズナラ、イヌブナ、アセビ、ネジキ、ヤマツツジ、ウラジロノキ、ヤマボウシ、リョウブ、ヤマウルシ、サルトリイバラ、ウワミズザクラなどが見られました。
オオイタヤメイゲツが見られないか期待していましたが、見当たりませんでした。
山頂の高さは656m。もっと高標高でないと見られないでしょうね。

カエデ属としては、以下の10種類が確認できました。
イロハモミジ、オニイタヤ、エンコウカエデ、チドリノキ、ミツデカエデ、ヒトツバカエデ、カジカエデ、コハウチワカエデ、ウリカエデ、ウリハダカエデ。

渓流沿い(標高110〜350m)では、イロハモミジが全域に多く、チドリノキは293m、ミツデカエデは315m、コハウチワカエデは316m、ヒトツバカエデは320m付近から見られました。
斜面部(標高350m〜640m)では、コハウチワカエデが斜面全域でよく見られ、稚樹もとても多かったです。斜面上部ほぼ稜線の場所では、カジカエデを確認しましたが、稚樹のみで成木は発見できませんでした。
意外にもイロハモミジが稜線沿いでも見られ驚きました。
個体数は少なく無く、いくつか見られました。

続いて写真にてお送ります。

ミヤマシキミ。序盤は常緑樹が多いです。
こちらはオニシバリ。正確には半常緑樹だったかな。
アカガシも生えてました。どんぐりは見当たらず。
個体数は少なかったです。
ウラジロガシは割と多かったです。
しかし今年のどんぐりは見当たらず。
こちたはナツグミかな?
自信ないです。
唯一色付いていたイロハモミジ。
綺麗です。
渓谷沿いにはたくさんのイロハモミジが。
樹高12m程のイロハモミジ。
ヒトツバカエデ。うっすら紅葉。
チドリノキ
ウリカエデ
ミツデカエデ
オニイタヤ。
現地では分かりませんでしたが、調べてみたらウラジロノキの果実っぽい。


コアカソ。イラクサ科ヤブマオ属。
コクサギ。ミカン科コクサギ属。
まさにコクサギ型葉序。
斜面ではコハウチワカエデの幼樹が多く見られました。
斜面のコハウチワカエデ。樹冠に到達している葉は紅葉していました。
急勾配でした。半袖で登りましたが汗だくです。
稜線沿いのウリハダカエデ。こちらも樹冠に到達している葉は紅葉していました。
稜線を進みます。


立派なアセビ。
アセビのトンネルです。
ウラジロノキの紅葉。


ウラジロノキ。ネコシデに似てますが、ネコシデは亜高山帯や冷温帯に自生。ネコシデの方が葉が細い。


以上となります。

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