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7秒タイムマシン 第12話 エミリとの再会...ヒュウマノイド…!?
第12話 エミリとの再会…ヒューマノイド…!?
レンは、エミリの姿を目にして胸が高鳴っていた。10年前の事故で失ったエミリが、ここにいるというのは信じられない光景だった。
二人は、女性に近づいていく。するとその女性は、ふと後ろを振り返った。
「レン...!?」
女性の目が、レンを見つめた瞬間、その表情が驚きに変わる。
「あなた、本当にレンなの...!?」
女性は、レンに駆け寄ってきた。そして、涙を流しながらレンを抱きしめる。
「10年も経ったのに、あなたは全然変わっていないわ。私を、探し続けていたの?」
レンは、静かに口を開いた。
「俺は、必ずエミリとをアヤカを、救うと誓ったんだ….アヤカは?アヤカとは一緒じゃないのか?」
レンは、妻の温もりに包まれながら、嬉しさと感動に声を詰まらせた。
男は、二人の再会を見守りながら、静かに言葉を発した。
「レン、あなたの妻は、この時間軸のあなたの妻なのですね。私たちが迷い込んだ世界は、あなたの時間とは異なる時間が流れているのかもしれません」
レンは、男の言葉に頷いた。
「そうですね。でも、私にとっては、長い時間が過ぎ去ってしまった。私の妻は、まるで10年の時を経た姿になっているのです….!」
エミリは、レンの手を握りしめながら言った。
「レン、あなたがいなくなってからの10年間、私はずっと待っていたの。アヤカも近くにいるわ、安心して。でも、もう二度と会えないと思っていたわ。あなたが戻ってきてくれて、本当に嬉しい」
二人の再会は、感動的な光景だった。
一方、男は、時間の狭間で出会った二人の物語に心を動かされていたが、違和感を感じていた。
「んっ!この感覚は….レンの妻は、人間ではない…間違いなくAI…ヒューマノイド!レンに話すべきか!」
男はレンには言わないことにした。
レンは、男にエミリとアヤカを連れて行ってもいいか聞いてみた!
「レン、私は時間を操る力を持っていますが、残念ながらそれは出来ません。時間軸が違う人間との行動は危険すぎます」
レンは、男の申し出にの不満の表情を浮かべた。
「そんな….!せっかくエミリに会えたのに!ここでエミリと別れたら、また会えるかわからないじゃないですか…!」
男は厳しい表情で答えた
「レン、それは、しかたがないことなんです。違う次元の私たちが一緒に行動することは、何があっても許されない事です。わかってください。レンは、元の世界に戻って、妻と娘を救うしか再会する方法はないんですよ!」
レンは、答えた
「じゃエミリとはここにいるときにしか一緒にいられないって事ですか?」
男はつらそうに答えた
「そのとうりです。気持は分かりますが、わかって下さい。」
レンが続けた
「じゃここに残って妻と娘と暮らす事はできますか?7秒タイムマシンで過去に戻ってもまた、妻と娘に会える保証はないじゃないですか?」
男はこたえた。
「残念ながらそれも出来ません。この世界に長い時間滞在すると、タイムパラドックスに巻き込まれて、大変な事になります。」
レンは、下を向いて黙って考え込んでいた。