密閉型スピーカーの是非③
密閉型はマルチアンプにも良い
不要な帯域はチャンデバで切ってしまうので 出ない帯域の心配は無くなる
普通のバスレフでもウーファーに煽られないようにスコーカーは密閉される物も多い
筆者はマルチは好きでは無い
食わず嫌いではなく何度も組んでみたが
音は良くなるが音楽は?
例えば高域 中域 低域で違うアンプを使う場合があると思うが
普通の2チャンネルアンプの左右でも音を揃えるのは困難なのに 3台6チャンネルがバラバラで良いわけないだろう
ちなみに暗黙の了解で 2チャンネルの場合
Lチャンネルが優遇されるはずだ
かつてデジタルアンプのパワーが低かったとき
マルチでは高域にあてがわれる場合が多かったが むしろ低域にあてがう方が良い
といっても高域の質が良いアナログアンプも壊滅状態なのだが
閑話休題
密閉型は裏から出る音が出てこないので良いという説もあるが
薄い木の板や薄いコーンで防音できるはずが無い
よって莫大な吸音材と強靭なキャビネットが必要だがコーンからの防音は限度がある
防音室のドアや窓を薄い紙やアルミにはしないだろう
多少なりとも防ぐには窓を二重窓にするように小さな箱にユニットを付けて さらに背圧を抜くためのユニットを後ろに付けて大きな箱で覆う
いわゆるタンデムというやつだが あまり上手くはいかない
密閉型は特にフルレンジだとデメリットも大きい
NS-1000Mのようなウーファーだけが背圧に耐える設計が成功例だろう
筆者的には1000Mも吸音材を半分にして背圧を抜く穴を背面に開けたくなる
スピーカー端子部分を外せば簡単な実験はできそうだが 良い子は真似をしないように(お約束)