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LFB スーパーF Fとは?技術と物量のアンプ開発
LFB リニアフィードバック回路とはテクニクスの独自技術
NFBループ内に無限大増幅を可能とするような独立した帰還回路を形成したもので、理論値歪=ゼロを実現しようとしたもの
パワーアンプはもちろん プリメインアンプやイコライザーにも搭載
ブランド復活した今も名前通り技術を前面に押し出すテクニクス
同時期にサンスイも スーパーFF スーパー・フィードフォワード回路を開発し搭載 歪を測定検知限まで追い詰めたと謳い
物量攻撃から各社撤退しようとしていた
テクニクスはニュークラスAという 後に疑似A級と呼ばれる回路も開発
59800円のSU-V6に搭載
79800円戦争前の598戦争の始まりだ
各社技術開発を進めヒートシンクの代わりにヒートパイプを使い筐体を樹脂にするメーカーも出てアンプは軽量化されていく
長岡鉄男氏はアンプに鉛を載せ始める
筆者はスーパーFF搭載のFシリーズからサンスイの音が変わり低迷期に入った気がする
598戦争も終わり
CD景気も収まりオーディオ不況かと思われた時
ソニーから怪物アンプ登場 TA-F333ES
79800円
パルス電源というスイッチング電源搭載アンプを出していたソニーがCDに続きアンプでもオーディオ界を牽引する
ジブラルタルシャーシと名付けられた 大理石と同組成の炭酸カルシウムを特殊樹脂に加えグラスファイバーで強化した重くて丈夫で鳴きにくい筐体にデカいトランス ヒートシンク ケミコンを搭載 物量攻撃に舞い戻る
どう見てもお買い得で評論家も絶賛 爆売れする
同じシャーシを使い555 333 222とシリーズ展開 こういうときは下位モデルが得をする
業界は蜂の巣を突きまくったような大騒ぎ
全メーカーが79800円の対抗機を出した
69800円だったサンスイの607シリーズも79800円になり 3年半単品アンプ新製品が無かったパイオニアも参戦 ダイナミック大賞を獲る
これが798戦争だ
ソニーは毎年モデルチェンジを続けた
やがて耐えきれなくなったメーカーから脱落し
ソニーもジブラルタルシャーシをやめてしまう
歪率は全帯域で0.003%以下に到達したが なぜかNFBは良くないという風潮になりメーカーはこれ幸いとスペックを追わなくなった
筆者はプロはNFBを徹底的に掛けるべき派だ アマはそんなことしたら発振してしまう
電線病の記事でのシグマドライブのようにNFBを掛けない方がケーブルや部品の違いが顕著になる 高価な特殊部品を使わずに回路テクニックで違いを吸収するのがプロ 安全で簡単な回路でアンプを自作し部品を代えて楽しむのはアマの特権だ
アマと同じように部品を代えてチューニングしましたではエンジニアでなくチェンジニアである
LFB スーパーFF シグマドライブ みんな無くなってしまった
今見ても素晴らしい333たち
再版したら幾らになるのだろう?
結構前は中古がハードオフで激安で売っていたが完動品は少ない 寿命が来ているのでおすすめしないし最近は見かけない 昔買いそびれたモデルが3000円程度で売っていたらケースとして使い 中にデジアンを入れるのは楽しそうだ
テクニクスやサンスイが夢みた物量ではない技術での価値
いまデジタルアンプで開花寸前だ